工学院大学「震災対策技術展」横浜で自衛消防訓練用VRを実演

工学院大学(学長:佐藤 光史、所在地:東京都新宿区/八王子市)は、2月6日からパシフィコ横浜で開催される「震災対策技術展」横浜において、震災対応の『自衛消防訓練用VR』や、超高層ビル等の振動特性を考慮し、在館者の場所に応じた対応行動を通知するアプリを実演します。大学の建築学部と情報学部、工学部の専門性を生かした「エリア防災」研究の取り組みの一つとして、災害時の混乱を防ぐことを目的に開発されたツールは開発をほぼ終え、社会実装を図ります。

【本件のポイント】

●2月6日(木)からパシフィコ横浜で開催される「震災対策技術展」横浜に工学院大学が出展。地元自治体や事業者と取り組む、平時・発災後の減災対策を紹介。

●会場では『自衛消防訓練体験VR』と超高層建物のための長周期地震動情報アプリ『びるゆれコール』が体験可能。同VRでは、自衛消防隊のそれぞれの役割を体験できる。

●「エリア防災」の取り組みは文部科学省「私立大学研究ブランディング事業」採択(2016年)を機に加速。建築学、情報学、工学が融合して災害時支援機器を開発し、社会実装を図る。

工学院大学「エリア防災」ロゴ

【本件の概要】

新宿駅西口地域にキャンパスを構える工学院大学は、災害時には西口現地本部となり、新宿区災害対策本部と連携して地域の混乱防止と応急活動を支援する役割を担います。2011年東日本大震災で多数の帰宅困難者を受け入れた実績と、様々な課題解決を地域と一丸になって取り組む「エリア防災」の視点で、防災活動支援技術の開発に取り組んでいます。

2月6日(木)からパシフィコ横浜で開催される「震災対策技術展」横浜では、地元自治体や事業者等と協力して被害を低減する防災対策について紹介します。『自衛消防訓練用VR』は、震災時を想定した、初期消火班・応急救護班などの基本的な役割を体験・学習することができます。VR体験者が選択した行動は、行動ログから判断ミスや見落とし等の傾向を分析することも可能です。長周期地震動情報アプリ『びるゆれコール』は、高層マンション等で長周期地震動発生時の躯体の揺れ・室内の被害を推定し、効率的な被災状況の把握や館内待機・避難誘導などへ活用するためのツールです。

これらの取り組みは、2016年の文部科学省「私立大学研究ブランディング事業」採択により加速しました。今後も建築学部、情報学部、工学部の専門性を生かし、防災活動支援ツールの社会実装を図ります。

■「震災対策技術展」横浜での工学院大学出展詳細

期間  :2020年2月6日(木)~7日(金) ※入場無料、入退場自由、予約不要

会場  :パシフィコ横浜展示ホールD ※ブース番号:215

出展製品:『自衛消防訓練用VR』 ※開発協力:株式会社理経

『びるゆれコール』 -超高層建物のための長周期地震動情報アプリ-

※開発協力:アールシーソリューション株式会社/

地震情報提供:防災科学技術研究所

『一時滞在施設運営キット』

関連講演:2/6(木)10:45~11:45 アネックスホール(2F)H会場204会議室

「首都圏で想定される震災等による複合災害とレジリエントな防災・減災対策」

工学院大学建築学部教授 久田嘉章