日本コンベンションサービス、MICE再開に向けサーモグラフィー導入

国際会議を手掛ける日本コンベンションサービス(JCS)はMICEにおける新型コロナウイルスの感染拡大防止に向け、東邦技研製の体表面温度計測サーモグラフィーカメラを導入した。

サーモグラフィーは1.5から3mほど離れた被写体の体温を、最大10人まで同時に計測することが可能。非接触かつ素早い検温が特徴で、受付や部屋の入口に設置することで行列を作ることなく感染リスクを抑えることができる。また、アラートラインを設定することで、一定範囲内の温度を計測した場合には音と光で警告をする。温度測定誤差は±0.5℃以内。

サーモグラフィーは社内の受付にも設置
必要に応じてサーマル画像モードにも切り替えられる

導入に踏み切った経緯について、JCSのグループ会社ジェーシーエス・コミュニケーションズで技術部CARMチームに所属する今井智幸氏は「専用ソフトがなくても高い精度かつ素早く体温測定が行えるため、安心・安全なMICEの実現に最適だと感じた」と話す。

藤泰隆氏

JCSでMICE危機管理専門タスクフォースを務める藤泰隆氏は、新型コロナウイルスの感染拡大予防について「われわれPCOはMICE現場のことを誰よりも熟知している。今年に入りMICEが中止・延期になった際、いつでも再開できるようにいち早く資材調達に乗り出した」と語る。

JCSでは今後、MICEの再開に向けてパブリックアナウンスを強化するとともに、日本コンベンション協会(JCMA)が定めるガイドラインを遵守した運営を徹底するという。