東京・品川に「東京マリオットホテル」がグランドオープン

12月3日、東京・品川に「東京マリオットホテル」がグランドオープンする。

東京マリオットホテルは、森トラストグループが元々「ホテルラフォーレ東京」として2013年6月30日まで営業していたものを、今回外資系ブランドとしてリブランドしオープンするホテル。

森トラストグループでは、国内外の交通の要所である品川エリアは、都による国際競争力強化のための数々の施策や、政府によるビジット・ジャパンキャンペーンなどと呼応し、国際都市機能のさらなる強化が望まれると想定。国際ビジネス・観光拠点の創造を目指し、全世界60か国に500軒以上のホテルを展開し世界最大級の会員ネットワークと送客力を有するマリオット・インターナショナルのフラッグシップブランド「マリオット・ホテル&リゾート」を誘致することを今年2月に合意していた。

今回リブランドした東京マリオットホテルでは、ほぼ全館の改修を実施し、特に外国人宿泊客増に対応するため、36平米/38平米のデラックスキングを含む、ゆったりとした客室を全249室用意。また、サイン表示を従来よりも見やすく改善したほか、モバイル世代のライフスタイルニーズに応えるホテルサービスとして、wifi環境の充実を完備させている。

マリオットでは、快適なモバイル環境を提供するなど、ニーズにフィットしたサービスを新ブランド戦略で世界で展開しているが、その一例として、今回東京でも広さ1500平米のアトリウム空間に、玄関ロビーに続き、レストラン、ラウンジ、バー、テラス、そしてミーティングスペースが機能的に融合するという、『グレートルーム』のコンセプトも取り入れているのも特徴の一つだ。

 

オープン前日の内覧会・記者会見では、マリオットインターナショナル アジア太平洋地区社長兼マネジングディレクターのサイモン・F・クーパー氏が「東京という参入障壁の高い市場に、最適なパートナーを得て開業できることをうれしく思う」と話すとともに、運営を担当する森トラスト・ホテルズ&リゾーツ(株)代表取締役社長の伊達美和子氏は「外資系と組むメリットは、国内市場へのインパクトと外国人利用者のチャネル拡大の2点」と期待を込めた。現在の予約状況としては、総支配人の福永健司氏は「宿泊、宴会場ともに好調」だとしている。

森トラストグループが外資系と組むのは、今回が4つめ。ホテル開発からオペレーションまでに携わってきた伊達社長は、そのなかでももっともちゃんレンジングだったのは、「これまでの会員制のチャネルと、外国人チャネルの2つのチャネルニーズに応える融合したカタチのホテルをつくることだった」と明かした。

ホテルが立地する御殿山は、江戸時代に将軍家の別邸(御殿)が築かれた、東海道品川宿に隣接する桜の名所。ホテルの客室の空間に紫やグレージュの和の色彩をとりいれ、カーペットに水面を流れる桜の図案を施すなど、御殿山の優雅な歴史や文化のエッセンスをインテリアデザインのなかで表現し、御殿山がもつ独自の歴史的なローカルカルチャーをベースしている。また、最新鋭のホテルトレンドをグローバルに展開するマリオットグループのインターナショナルカルチャーも取り入れ、融合をテーマに新たなスタートを迎える。