大井競馬場に「アリーナ」構想 東京都競馬、中計2030で“新たな体験”の核に

東京都競馬は2025年12月の「中期経営計画2030」で、大井競馬場(品川区)に新たな体験を生む施設としてアリーナ整備を有力案に位置付けた。都市計画公園に指定される敷地特性も踏まえつつ、計画・検討を継続し、今後の事業判断につなげる方針だ。

同社の計画では、2026~2030年を「魅力的なまちづくりの実現に向けた礎を築く」期間とし、アリーナについては「計画・スキーム検討・設計」を進め、競馬場内再整備の進捗を踏まえながら整備、開業に至る工程を描く。事業判断のタイミングも明記し、段階的に検討を深める姿勢を示した。

アリーナは、同社が掲げる重点戦略の一つとして「計画・検討中」とされ、成長と将来のまちづくりに資する事業スキームを検討した上で意思決定し、競馬場・勝島エリアの新たな魅力づくりに向けて整備を開始するとしている。

投資面では、計画期間(2026~2030年)に合計約750億円の投資を行う方針を掲げ、その内訳イメージの中で「アリーナ整備」も投資対象として明示。資料上は、主要投資の規模感として約150億円の投資予定額が示されている。

競馬場の再整備やデジタル投票サービス「SPAT4」の進化と並行し、リアルの集客・回遊を生む装置としてアリーナを組み込めるかが焦点となる。大井競馬場を核に、勝島エリアのにぎわい創出へどこまで波及させられるか——今後の事業判断に注目が集まりそうだ。