日本自動車工業会は6日、2023年10月26日(木)から11月5日(日)まで(一般公開は10月28日(土)から)、東京ビッグサイト(江東区・有明)を中心に開催した「JAPAN MOBILITY SHOW 2023(ジャパンモビリティショー)」の来場者数について、1,112,000人となったことを発表した。
今回は写真でプレスデーの日の会場の様子を伝える。
【東展示棟】
【西展示棟】
【南展示棟】
「国立劇場 国立演芸場 閉場記念式典」が10月29日、国立劇場で開かれた。伝統芸能の拠点である国立劇場は、開場から55年以上が経過し施設の老朽化が著しいため、令和5年11月から令和11年秋ごろまで建て替え工事を行う。
新たな国立劇場では、伝統芸能と人との何気ないふれあいや人と人との出会いの場を設けるとともに、客席での鑑賞だけではない新しい鑑賞・体験・参加の機会を提供、劇場を飛び出して、様々な機関と連携し活動の場を広げることも試みるという。
以下、独立行政法人日本芸術文化振興会 資料「未来へつなぐ国立劇場プロジェクト~新たな国立劇場がめざすもの~」より新事業の概要。
【事業の実施プラン】
1 地域環境と調和した魅力あふれる文化観光の拠点として
新たな国立劇場は、民間企業が経営する施設を併設し相乗効果を発揮して、魅力あふれ賑わいのある文化観光の拠点となることを目指す。
皇居の緑につながり四季折々の顔を見せる前庭、スムーズなアプローチ、多機能なオープンスペースを持つ劇場に加えて、レストラン、カフェ、ホテル等が一体となり、多様な文化観光ニーズに対応。
観劇や観光、ビジネス等で訪れた方々、地域の方々など多くの人々が集う開かれた場は、緑豊かな環境と調和し、思い思いの時を過ごせる魅力的なランドマークとなり、周辺地域と連携して賑わいを生み出す。
2 伝統芸能の伝承と創造の拠点として
(1)ふれあいと交流の広場
愛好者だけでなく、これまで伝統芸能に触れた経験のない方や少ない方、例えば、青少年・親子・社会人・外国人・障害者など、多様な人々が伝統芸能を介して出会い、楽しみ、学び、交流することのできる、ふれあいと交流の広場を創設。公演のない日でも、食事や喫茶の目的だけでも、あまり時間がないときでも、いつでもだれでも気軽に立ち寄れる空間。
この広場では、見て・聞いて・触って遊べる体験型・体感型・参加型の展示のほか、調査研究や資料収集の成果を展覧する様々な企画展示を行う。また、図書・資料の閲覧や公演記録映像の視聴等ができるレファレンスサービスを提供するほか、ミニパフォーマンスやコンサート、ライブビューイングなどを開催。あわせて、ガイド付き劇場ツアーや XR などのデジタル技術を活用したイベントなども実施する。
(2)多様な伝統芸能を未来へつなぐ公演
伝統芸能の上演に最適な舞台・楽屋設備、最新の安全な舞台機構、快適な客席やホワイエを備えた新たな国立劇場は、大劇場・小劇場・演芸場の三劇場において、歌舞伎・文楽・日本舞踊・邦楽・雅楽・声明・民俗芸能・琉球芸能・大衆芸能など多ジャンルにわたる、良質な主催公演を企画、開催する。
それによって、実演家やスタッフが技芸や技術を継承する機会を確保し、そのジャンルの最高峰の公演実施を目指すと同時に、新進実演家の技芸向上の機会である若手主体の公演やコンクール等も継続、拡充していく。
一方、愛好者から伝統芸能に全く触れた経験のない人たちまで、多様な人々の伝統芸能へのアクセシビリティ向上を目指し、公演形態・内容の多様化を図り、伝統芸能への興味や関心を喚起して、鑑賞と出会いの場を提供する。
歌舞伎・文楽においては、作品そのものをより深く楽しめるように、起承転結を備えた通し狂言の上演を主としつつ、文楽では、有名作品の一部を並べて上演する見取り形式の公演も開催。
日本舞踊・邦楽・雅楽・声明・大衆芸能などのジャンルでは、多種多様なテーマ設定や公演内容により、古典作品の鑑賞機会の充実、技芸の継承も推進。
現地でしか見られない民俗芸能や琉球芸能についても、ふれあいと交流の広場からの情報発信や地域との連携などに努め、それぞれの芸能の伝承と普及に資する公演を着実に実施していく。
初代国立劇場では、歌舞伎・文楽を中心に、その芸能の特徴やあらすじの分かりやすい解説を付けて有名作品を上演する鑑賞教室公演を実施し、好評を得てきた。
次のステップとして、名作ではあっても鑑賞教室では取り上げない古典作品の世界へ、工夫を凝らした解説でご案内する入門公演の充実を図る。
日本舞踊・邦楽・雅楽・声明・大衆芸能などのジャンルにおいても、様々な角度から、より楽しめる入門公演を企画、実施し、観客層の拡充に努める。
また、外国人の鑑賞の利便性を向上させるため、音声や字幕による多言語化を一層推進し、さらに、社会人や観光客などの来場しやすい時間帯の設定など、鑑賞機会の増加を図る。
あわせて、国立の劇場として公的式典などの利用にも供する。
(3)舞台芸術の未来を担う多様な人材の育成
国立劇場では開場直後から、伝統芸能の伝承者養成事業を実施し、その後、新国立劇場では現代舞台芸術の実演家の研修事業を行ってきた。
伝統芸能の分野では、研修修了者が現役の歌舞伎俳優の3割以上、歌舞伎音楽竹本演奏者の9割以上、文楽技芸員の5割以上、寄席囃子演奏者の9割以上を占めるなど、養成事業は伝統芸能の伝承において極めて重要な役割を果たしている。
現代舞台芸術の分野では、世界の優れた指導者や次代を担う若手芸術家が集い、高い技術と豊かな芸術性を備えたオペラ歌手・バレエダンサー・俳優等を輩出し、質の高い舞台づくりに貢献している。
新たな国立劇場では、両分野の実演家の養成・研修を行っている強みを最大限に活かすため、伝統芸能の伝承者の養成所と現代舞台芸術の実演家等の研修所を一体的に設置。
両分野共通のカリキュラムなどを通して、講師や研修生が交流し相互に理解を深めることで、広い視野と教養を身につけた舞台人、日本
の文化に根差しつつ世界的にも活躍できる人材を育成する。
また、社会に開かれた施設として、各地の文化施設や学校等と連携し、研修修了者等によるワークショップなどを実施することで、舞台芸術の普及はもとより、養成研修への理解や支援の広がり、そして志望者の増加を図る。
さらに、舞台芸術を支える公演制作者や舞台技術者等の人材養成のため、大学・専門学校等のインターンの受入れ、全国の劇場・音楽堂等の職員を対象とした実地研修等の実施、伝統芸能舞台技術の普及のための仕組みづくりについて検討を進めるなど、国立の劇場としての使命を果たしていく。
(4)伝統芸能の継承・発展を支える調査研究とデジタルアーカイブ化の推進
新たな国立劇場では、主催公演や伝統芸能全般について各種の調査研究と芸能資料の収集、デジタルアーカイブ化を推進し、その成果を公演や演技・演出の向上のために活用するとともに、より多くの人々が快適で便利に利用できるように、伝統芸能の情報発信機能を強化する。
日本政府観光局(JNTO)は10月18日、9月の訪日外客数などを発表した。
<発表の要点>
●9月の訪⽇外客数は、2019 年同月比 96.1%の 2,184,300 人となった。回復率では前月を大幅に上回り、新型コロナウイルス拡大前の実績に迫る勢いを⾒せた。
●シンガポールをはじめとした東南アジア、また米国やカナダなどを含む米州等において訪⽇外客数が増加したことが今月の回復率の押し上げ要因となった。
なお、国際線定期便に関しては、2023 年夏ダイヤ時点でコロナ禍前の約 6 割まで運航便数が回復し、その後も東アジアを中⼼に増便・復便が続いている。
●23 市場のうち 15 市場(韓国、台湾、シンガポール、インドネシア、フィリピン、ベトナム、豪州、米国、カナダ、メキシコ、ドイツ、イタリア、スペイン、北欧地域、中東地域)において 9 月として過去最高を記録したほか、メキシコにおいては単月過去最高を更新した。
●個人観光再開から 1 年が経過し、訪⽇外客数は堅調に回復をしている。
11/6~11/12 開催の展示会
▽北海道
11月9日(木)~10日(金)
アクセスサッポロ
ビジネスEXPO「北海道 技術・ビジネス交流会」
▽千葉
11月8日(水)~10日(金)
幕張メッセ
第8回鉄道技術展2023
11月8日(水)~10日(金)
幕張メッセ
社会インフラ構造物 モニタリング・維持管理橋梁・トンネル技術展
▽東京
11月7日(火)~8日(水)
東京都立産業貿易センター浜松町館
G空間EXPO/地理空間情報フォーラム
11月9日(木)~10日(金)
東京都立産業貿易センター台東館
台東区産業フェア2023
https://www.taito-sangyo-fair.jp/fair2023
11月9日(木)~10日(金)
東京都立産業貿易センター台東館
東京都くらしのフェスティバル2023
https://www.tokyo-kosha.or.jp/kurafes/
▽神奈川
11月7日(火)~9日(木)
パシフィコ横浜
光とレーザーの科学技術フェア2023
11月8日(水)~9日(木)
パシフィコ横浜
オープンイノベーションEXPO
▽新潟
11月8日(水)~10日(金)
朱鷺メッセ
フードメッセ in にいがた2023
▽愛知
11月8日(水)~10日(金)
ポートメッセなごや
メッセナゴヤ2023
https://www.messenagoya.jp/
展示会やMICEなどに関する最新ニュースを伝えるタブロイド判の業界紙「第909号 見本市展示会通信」を発行しました。
特集
ポートメッセなごや開業50周年
主な記事
・〈連載〉「米国流の展示会ビジネス実践法⑧」管埜寛之氏
・業種別開催データ(2023年12月~ 2024年5月)
・一般ニュース
発行について:第909号 2023年(令和5年)11月1日
「JAPAN MOBILITY SHOW2023(JMS)」が開幕した。「東京モーターショー」から名称を変更し初の開催となった今回、東京ビッグサイトを全館を使って10月26日から11月5日まで開催される。(一般公開は28日から)
開幕に先立ち行われたオープニングセレモニーでJMSを主催する日本自動車工業会(自工会)の豊田章男会長はモビリティの考え方について「ムーブという言葉には移動という意味だけではなく、感動という意味ある。移動することは生きることそのもので、人は自分の意思で自由に移動したいという根源的な欲求を持っている。移動によって色々な風景や人、物と出会い、刺激の中で心まで動かされる。私は感動が人生を豊かにし未来をつくる原動力になると思っている。これからのモビリティは街や人とつながり、心をもつなげ、心と心、共感によってつながった多くの仲間がこれまで以上の感動を生み出す。これが自工会の提案するモビリティ社会」と語った。
また今回のショーについては「会場にはオールジャパンの技術を結集したモビリティの未来があり、そこには誰のための未来を作りたいのかという明確な意思がある。みんなで未来をもっと良くしたいという共感がある」とショーのキーワードである未来について強調し、「規制や外部の圧力によって作られた未来と今を生きる大人たちが未来を託す子どもたちのために仲間を信頼し共感して作る未来は違うものになると信じている。テーマである『乗りたい未来を探しに行こう』という言葉に、未来はみんなで作るもの信頼と共感で作るものという思いを込めた。前回の東京モーターショーの時に出会った『人が集まる九か条』という言葉のなかに『人は夢が見られるところに集まる』『人は感動を求めて集まる』という項目があった。ジャパン・モデリティショーが多くの人々に夢と感動を届け、人が集まる場所となってほしい」と続けた。
ショーは25日から報道関係者向けに公開がされており、東展示棟で展開された各メーカーのブースはショーのコンセプトの一つである未来を意識したモビリティが一足早く公開された。
スバルは新型SUV「レヴォーグ レイバック」といった事前発表のあった車両展示に加え、極秘開発していたエアモビリティのコンセプトモデルを世界初公開した。
日産は架空のキャラクターを使うことで未来のクルマの在り方を提案。それぞれのキャラクターの価値観や生活に合った新しいモビリティのひとつとしてEVコンセプトカー「ハイパーフォース」を発表した。
西展示棟では「Tokyo Future Tour」と題して“モビリティが変える未来の東京”をコンセプトにした企画を展開している。LIFE、EMERGENCY、PLAY、FOODという4つの切り口から、ショー仕立てで提案を行う。
Tokyo Future Tourの「エマージェンシー& モビリティ」エリアでは、11月3日に全国ロードショー予定の映画「ゴジラ-1.0(マイナスワン)」とスペシャルコラボレーションし、ゴジラが破壊した街をモビリティや新しいテクノロジーがどのように活躍し、復興させていくのかをショー仕立てで見せ、有事でもモビリティが活躍する未来を見せた。
非住宅建物を実現するランバーテックは10月11日から13日までの3日間、幕張メッセで開催された「第1回農業 脱炭素・SDGs EXPO」(主催:RX Japan)に「LIDトラス」を出展した。
LIDトラスは在来軸組の上に2×4材によって構成されるトラスを載せる同社の独自工法。屋根荷重をすべて外壁で支持するため、柱などが不要な大空間が可能となる。ベターリビングの認定と特許を取得している。
最大約22mスパンの大空間を実現できる点、間取りの可変性(柱が不要)、施工性、強度計算・耐震性、耐久性、コストといった6つの面でメリットがある。公式HPではバレエ教室や農業倉庫、店舗・倉庫兼事務所などのバーチャル内覧も可能。
形状A(4種)、形状B(10種)の計14パターンがあり、幅広い意匠や用途に対応する。同社はLIDトラスの活用により、脱炭素社会の実現に貢献する。
サイン・ディスプレイ用シート材料メーカーのニチエは10月12日から14日までの3日間、東京ビッグサイト南1ホールで開催された「第64回サイン&ディスプレイショウ」(主催:東京屋外広告美術協同組合)に「ポータブルLEDカウンター」を出展した。
LEDで全面が光る、内照式のポータブルカウンターで、フレームの展開と折りたたみは手で引いたり、押したりするだけのワンタッチで簡単に行える。ファブリックは交換可能なため、シーンに合わせて印象を変えられるのが特徴だ。
専用キャリーバッグで持ち運ぶことができるため、「イベントで急にカウンターが必要になった」といった有事の際でも簡単に持っていくことができる。また、不要な場合はわずか1分足らずで折りたたみ収容することができるため、スペースの確保も容易になる。
フレームサイズは80cm×50cm×100cmで、LEDタイプのほか非電照タイプも揃える。
緩衝材、積層段ボールの日本セキソーは10月4日から6日までの3日間、幕張メッセで開催された「第3回サステナブルマテリアル展」(主催:RX Japan)に「防炎白パネルシリーズ」を出展した。
防炎白パネルは日本防炎協会(JFRA)から防炎製品性能試験基準の適合を認定された防炎製品。試験法は45°メッケルバーナー法で、メッケルバーナー(65mm)で2分加熱。残炎時間10秒以下、残じん時間30秒以下、炭化面積70c㎡以下、加熱終了より15分後に発炎およびくすぶりが認められないといった基準を満たした。
材質は防炎コートボールで、安価なPコア強化中芯、綺麗な白色の白セキソー、耐水性を兼ね備える耐水セキソーの3タイプをラインナップする。企画寸法は2200mm×1200mm×16mm、2200mm×1200mm×8mmとなっており、最大寸法は3000mm×1200mm×100(8〜100)mm。なお、規格寸法以外も製造が可能。
刺繍機の研究開発を行うタジマグループは10月3日と4日の両日に東京ビッグサイト西3ホールで開催された「58th FISMA TOKYO (東京ファッション産業機器展)」(主催:東京都ミシン商工業協同組合)に新世代AI刺繍機「TMEZ-KC シリーズ」を出展した。
完成品に対応するシリンダータイプ多頭機に、タジマ独自のAI刺繍技術「i-TM(自動上糸調整機能)」を搭載しており、ステッチの種類・生地の厚みを自動分析する。最適な縫いを供給して、常にベストな刺繍の仕上がりが得られる。
布押えをデジタル的にコントロールする機能「DCP」により刺繍素材の「ばたつき」を抑え、刺繍を精密に美しく仕上げる。特にばたつきが発生しやすい縫製部分・革・厚物・伸縮素材などに大きな効果を発揮する。
ブースでは「TMEZ-K1204C」のデモを実施。スウェット、Tシャツ、ナイロン、ドライといった異なる4種類の生地に3D刺繍を行った。