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『ONE PIECE(ワンピース)』の展覧会はじまる(3/20)

 

「週刊少年ジャンプ」で1997年の連載開始以来、絶大な人気を誇る海洋冒険ロマン『ONE PIECE』※初の展覧会「尾田栄一郎監修 ONE PIECE展 ~原画×映像×体感のワンピース」が、連載15周年にあたる今年、3月20日から森アーツセンターギャラリー(東京・六本木)で開催されている。会期は6月17日まで。

 

今回の展覧会は、作者・尾田栄一郎観衆の下、主人公モンキー・D・ルフィーたちの15年にわたるこれまでの冒険のすべてを体感することができる、「ONE PIECE」はじめての展覧会。会場には、数々の名場面を描いた原画や会場だけで鑑賞できるスペシャルムービー、インタラクティブアートなど、さまざまな仕掛けが施された体験型の展示内容となっている。

2011年12月23日からすでに日時指定前売券(第1期分:3/20~4/5)を販売開始。全国のセブン-イレブン店舗などで取り扱っている。

日時指定前売券の料金は、一般・大学生1800円(2000円)、中学・高校生1300円(1500円)、4歳~小学生500円(800円)となっている (料金は税込、カッコ内は当日料金、当日券は前売券の販売状況に余裕がある場合のみ販売)。

なお、チケットは3期に分けて販売。第2期分(4/6~4/30)の発売開始は2月4日の10時からすでに開始されており、第3期分(5/1~6/17)は今月3月31日10時から。

 

展覧会開幕に向けて公式サイトがオープンしている。

http://onepiece-ten.com/

 ※『ONE PIECE』は、「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」をめぐって、主人公モンキー・D・ルフィを中心に「麦わらの一味」が遭遇する数々の冒険と熱い友情 を描いた物語。ジャンプコミックスの最新刊64巻(2011年11月4日発売)は日本出版史上最高の初版部数400万部を記録し、累計発行部数は2億 5000万部以上の国民的人気マンガ。

寄稿:ディズニーランド伝説のトレーナー町丸氏の講演で残った言葉たち(3/12)

3月12日、「ディズニーランド伝説のトレーナーが明かす ミッキーマウスに頼らない本物の指導力」(発行・こう書房)の著者、町丸義之氏の講演会に参加してきました。

運営のプロである町丸氏のお話は、私自身もイベントの現場で、時には100名を超えるスタッフと一緒に運営をすることがあるので、とても参考になる話を聞くことができました。

講演のなかで印象に残ったいくつかのメッセージがあります。

「良く見ること」そして「気付いたことは遠慮せずにちゃんと本人に伝えること」、そして継続すること。

「嫌われ役」にはなっても「嫌われ者」にならなければいい。

東京ディズニーランドが特別な場所ではなく、当たり前のことを当たり前にやるだけ。

マニュアルに頼るのではなく、大切なのはトレーニング。

 

町丸氏のお話はテーマパークやMICE関連や接客業だけでなく、どんな企業でも活用できるヒントがたくさんありました。

株式会社ホットスケープ 前野 伸幸

 

関連リンク:『ミッキーマウスに頼らない本物の指導力』出版記念講演会についてはこちら

 

香港貿易発展局が5月にシンポジウム(3/15)

香港貿易発展局は5月15日ホテルニューオータニ東京、17日帝国ホテル大阪の両日程で「“think GLOBAL, think HONG KONG”国際化へのパートナー:香港(TGTHK)」と題してシンポジウムを開催する。香港政府行政長官ドナルド・ファン氏や香港貿易発展局の蘇澤光総裁などが来日し、講演を行なう。中国・香港から約100人の政府高官・ビジネスリーダーが出席、国内企業、学術界、行政などから2,000人が集まり、日中香港の交流の場となる。

シンポジウムでは、中国における世界市場の玄関口として大きく発展した香港の新たな特徴と機能をアジア、特に中国本土でのビジネス機会の開拓を視野に入れている日本企業に向けて発信する。日本にとって有数の貿易相手、とくに農水産物に関しては最大の輸出仕向地として、東日本震災復興の支援および経済交流の役割も期待される。 (3/15)

1.香港貿易発展局日本首席代表の古田茂美氏が、中国のゲートウェイとしてますます日本貿易産業にとって重要な香港の役割を紹介。

2.共催の(独)行政法人中小企業基盤整備機構から 国際化支援センター 審議役 渡部 寿彦氏も記者会見で香港貿易発展局との協力体制について説明

日本ゲーム大賞2012作品募集中(3/19)

(一社)コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は、法人、団体、学生、一般を問わず、アマチュアが制作したオリジナルゲームソフトの中から優れた作品を選考、表彰する『日本ゲーム大賞2012 アマチュア部門』の応募作品を募集している。応募の締切は6月30日。

第一次審査、第二次審査、そして最終審査を経て「大賞」「優秀賞」「佳作」を決定。今年9月20日から幕張メッセで開催する「東京ゲームショウ2012」にて、各賞の発表および受賞式を開催する予定。また大賞作品には副賞として賞金50万円が、優秀賞には賞金5万円が贈呈される。

対象作品・作品基準・同意事項・応募方法については「日本ゲーム大賞」公式サイト(http://awards.cesa.or.jp/)参照のこと。

なお、今年の「日本ゲーム大賞2012」は以下の部門から構成。1.「経済産業大臣賞」~近年に制作・発表された作品の実績から日本の家庭用ゲーム産業の発展に寄与したと評価される人物もしくは団体を表彰する。2.「年間作品部門」~2011年4月1日から2012年3月31日までの間に日本国内でリリースされた作品を対象に4月中旬より一般投票を開始する。その後、「日本ゲーム大賞選考委員会」による審査を実施し、大賞・優秀賞・グローバル賞・ベストセールス賞の各種を決定。また、これまでにない斬新かつ革新的で、創造性豊かな作品をプロのクリエイター自らが選考、表彰するゲームデザイナーズ大賞も発表する。3.「フューチャー部門」~「東京ゲームショウ2012」会場内にて来場者投票を実施。さらに選考委員による審査を経て、今後が期待される作品として高い評価を得た作品を「受賞作品」として選出。そして、前述の4.「アマチュア部門」。

ちなみに、CESAではその年の優秀なコンピュータエンターテインメントソフトウェアを選考し、表彰するアワーズを1966年から開催。作品のみならず、制作に携わったクリエイターや企業も含めて評価、表彰する「日本ゲーム大賞」は、“ゲームソフト”と“ゲームに携わる人”の両面を対象とすることで、より意義のある表彰制度として、世界に誇る日本のゲーム産業の社会的認知向上と発展に寄与することを目的に実施している。

展示会とMICEニュース47号○地域の力、酒の力!?○(3/14)

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『展示会とMICEニュース』  メルマガニュース版 (水曜日)

━○地域の力、酒の力!?○━2012年3月14日vol.47━━━━━━━━━━━━━━━

展示会とMICEニュースの樋口です。展示会の専門出版社ピーオーピーから毎週

展示会とMICEにまつわる情報を配信させていただきます。

 

今週末、新潟市の中心市街地・万代島にある朱鷺メッセで人気イベント

となっている「にいがた酒の陣」が17・18日の2日間にわたって開催

されます。

 

県内約90の酒蔵が参加し、500種の日本酒が試飲できるのも酒好きには魅力ですが、

「新潟県の酒造組合はじめ各蔵、関係者が一致団結している様子をひしひしと感じる」

と、毎年訪問している『月刊たる』編集長の高山さんは言います。

(「展示会とMICE」vol.3より)

 

地域のこうしたイベントは、地のモノをその地でいただく、という贅沢に加え

地元のみなさんとの交流とその和気藹々とした空気が、祭の出店や朝市に似て

提供側も参加側も、そこにいるひと全員のテンションを上げて、気づけば

元気の交換会のようになるところが私は好きです。

新潟のイベントには、東南アジアからの来場者も多いそうですよ。

 

▽「展示会とMICE」vol.3はこちら。46ページでにいがた酒の陣を紹介しています

 

 

《今週の“もくじ”》

1.今週のニュースヘッドライン

2.今週の展示会【期間:2012.3.12~3.18】

3.日本のMICE界をリードする顔ぶれ揃う

 

※Shenzhen is Fresh!~「田中旅日記」~は今週お休みです

 

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【1】今週のニュースヘッドライン

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・ポートメッセとセントレアで10月に開催

 

・秋開催のインテリア・デザインの展示会「IFFT」出展募集はじまる

 

・SPORTECが規模を拡大し11月開催

 

・経産省が科学博物館でものづくり展開催

 

・震災後の開催が世界から評価

 

 

最新ニュースは、随時更新中です。

 

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【2】今週の展示会【期間:2012.3.12~3.18】

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▽千葉

3月16日(金)~18日(日)

幕張メッセ

第12回JAPANドラッグストアショー

http://drugstoreshow2012.jp/

 

▽東京

3月14日(水)~16日(金)

東京ビッグサイト

   第11回パーキング・ジャパン 2012

   第10回国際オートアフターマーケットEXPO 2012

第3回国際自動車素材・加工展

第3回国際自動車通信技術展

http://www.iaae-jp.com/

 

3月14日(水)~16日(金)

東京ビッグサイト

   健康博覧会 2012

   第1回オーガニック&ナチュラル・プロダクツ展

第1回健康・美容・通販サポート展

http://www.this.ne.jp/

 

 

3月17日(土)・18日(日)

朱鷺メッセ

新潟淡麗にいがた酒の陣 2012

http:// www.niigata-sake.or.jp/

 

▽大阪

3月16日(金)~18日(日)

インテックス大阪

第28回大阪モーターサイクルショー 2012

http://www.motorcycleshow.jp/

 

 

 

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【3】日本のMICE界をリードする顔ぶれ揃う

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3月8日、観光庁国際会議室で「平成23年度観光庁MICE人材育成事業海外研修参加者、

CMP受験者報告会が開催されました。

 

観光庁高見参事官同事業は国内MICE人材の裾野を拡大することと将来の日本のMICE界を

リードする人材を育成することを目的に、MICE関連団体・企業などの職員を対象に国内外

での人材育成を行なうもの。報告会では海外研修に参加した6人の成果報告と、国際認証

Certified Meeting Professional (CMP) 受験者による試験制度の説明や今後の対策についての

提言が行なわれました。

 

開会に先立ち観光庁MICE担当の高見牧人参事官は「アジア諸国がMICE誘致の国際間競争を

繰り広げるなか、日本も観光立国推進プランの4本柱の1つとしてMICE推進を掲げていく

方針です。その施策の中心となるのが…

 

続きはWeb版展示会とMICEへ

 

(田中)

※Shenzhen is Fresh!~「田中旅日記」~は今週お休みします。次号お楽しみに。

 

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最後まで本メールマガジンを読み進めていただいた方に御礼申し上げます。

(樋口)

 

 

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※このメールマガジンはこれまでに株式会社ピーオーピーで名刺交換させて

頂いた方に配信しております。

 

 

【発行元】(株)ピーオーピー

 

メルマガ担当:樋口陽子/田中力

 

掲載内容に関するお問い合わせ・ご意見は右記まで⇒ 03-5687-6841

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秋開催のインテリア・デザインの展示会「IFFT」出展募集はじまる(3/12)

(社)日本家具産業振興会と、メサゴ・メッセフランクフルト(株)は、2012 年10 月17 日から19 日までの3 日間、東京ビッグサイトの東ホールで開催する「IFFT/インテリアライフスタイルリビング」の出展募集を開始した。

「IFFT/インテリアライフスタイルリビング」は、家具、テキスタイル、ダイニング/キッチンプロダクト、ギフトアイテムなど、上質なインテリア・デザインアイテムを集結し、東京から世界へ向けてライフスタイルを提案する国際見本市。ドイツ・フランクフルトで開催の国際消費財見本市『アンビエンテ』と家庭用・業務用テキスタイル国際見本市『ハイムテキスタイル』の2 つを母体とする「インテリアライフスタイル(6 月開催)」の姉妹見本市として毎年秋に開催され、日本のインテリア・デザイン業界を常にリードしている。

昨年は15か国・地域から355 社が出展、30か国・地域から1万9,769人が来場した。

今回の「IFFT/インテリアライフスタイルリビング」は、6 月開催の「インテリアライフスタイル」と共に今年大きくリニューアルすることを発表。

見本市のコンセプトや企画を担う「Creative Direction」として、クリエイティブディレクターの青木昭夫氏、ライフスタイルプロデューサーの小柴大樹氏、デザイナーの南村弾氏、ジャーナリストの本間美紀氏を迎え、同見本市の特徴である会場構成も一新。HOME、KITCHEN LIFE、EVERYDAY、ACCENT、GLOBAL、MOVEMENT(審査制)、JAPANSTYLE(審査制)で展開する。

また、インテリア・デザイン業界のトレンドであるビジネス形態に着目した特別企画も予定しており、インテリアショップ、小売店のバイヤーから、インテリアコーディネーターや建築・設計士まで、モノ・デザイン・空間構成に携わるすべての業界関係者を対象にトレンドを発信する。

主催者は、「インテリア・デザイン業界を牽引する4 人のプロフェッショナル集団「Creative Direction」の発足により、よりいっそう“時代”や“社会”、そして“業界”のニーズにあったライフスタイルを多角的に提案する」としている。

また年2 回の見本市開催によるさらなる相乗効果を図り、新しい製品、情報、ヒト、アイデアが一堂に会するビジネスプラットフォームとして一段と充実した内容で開催する。

詳細については、事務局(TEL:03-3262-8443)、または、見本市公式webサイト(www.ifft-interiorlifestyleliving.com)まで。

ポートメッセとセントレアで10月に開催(3/12)

10月9日から14日までの6日間、ポートメッセなごやおよび中部国際空港セントレアで「第13回国際航空宇宙展」(ジャパンエアロスペース2012)が開催される。主催は(社)日本航空宇宙工業会(TEL03-3585-1641)。後援は経済産業省、総務省、国土交通省、防衛省、文部科学省、外務省、観光庁ほか多数。

ポートメッセなごやでは9日から14日まで開催し、9日から11日までをトレードデー、12日をトレード/パブリックデーとして、13日・14日はパブリックデーとなる。

一方、セントレアでは12日から14日まで開催。12日をトレード/パブリックデーとし、13日・14日がパブリックデーとなる。

目標開催規模は、屋内展示面積2万平米以上。また屋外展示では民間機(大型機2機、中型機2機、ビジネス機5~10機、小型機10~20機、ヘリ5~10機程度を予定)、自衛隊機(中大型機5機、その他練習機10機程度を予定)、空港特殊車両などの展示を予定している。

入場者数はトレードで1万1000人、パブリックで5万人を目標にしている。

ちなみに、2008年に開催した第12回展には22の国・地域から529社・団体が出展した。

なお、開催地である名古屋地区は、国内の主要航空宇宙製造会社の工場群とそれらを支える数百社の中小企業が集積し、世界第5位の売上高(約140億ドル/2008年度)を誇る日本の航空宇宙産業の75%の生産額を担っている。そのため、日本の航空宇宙産業に関わる技術者、研究者、生産管理者、調達部門担当者、企画戦略部門担当者といった幅広い人材が集うことが見込まれている。

震災後の開催が世界から評価(3/9)

3月9日、日本コンベンションサービス(株)会議室でIAPCOアワード2011の授賞式が行なわれ、受賞した第23回国際血栓止血学会(ISTH2011)学会長を務めた早稲田大学池田康夫教授にトロフィーと表彰状が贈呈された。

同賞は、35か国の100社を超す国際会議運営者が加盟する国際組織IAPCO(International Association of Professional Congress Organizers=国際PCO協会)が、優れた取組みを実施した会議の主催団体などを表彰するもの。1992年以降56の団体が受賞しているが、日本で開催された会議が受賞するのは今回が初めてのこと。

受賞した第23回国際血栓止血学会は、昨年7月23日から28日に国立京都国際会館で開催。約80か国におよぶ海外からの4,000人を含む6,000人が参加した、震災後に開催された国際会議としては最大規模の国際会議。

東日本大震災と津波・原発事故によって、多くの国際会議が中止・延期した状況のなかで、同学会の国際本部では開催地変更を検討する動きもあったが、リスク調査会社に安全性を証明する情報の収集を依頼、福島と京都の位置関係の説明、余震に対する安全対策など、組織委員会の熱心で具体的情報にもとづく働きかけにより、予定どおりの規模で開催したことが評価された。

池田教授は「この領域の日本の実力を世界へ発信するために、さらなる研究の発展のために8年前から準備してきたので、簡単にはあきらめたくありませんでした。また、日本で安全に開催できることが確信できたので、風評被害を払拭して日本の復興に役立ちたいという考えもありました」と開催にむけて尽力した際の気もちを明かした。

 

 

表彰式には観光庁の溝端宏長官とJNTOの松山良一理事長も駆けつけた。溝端氏は「震災以後日本の観光は大きなダメージを受けました。キャンセルや事業者の倒産などもあっただけでなく、観光のことを話すこと自体がタブーという雰囲気でした。そのような状況でMICEの開催が国際的な安全・信用の復活をアピールする機会になるのではないかと、池田先生にワラにもすがる気持ちで開催のお願いをしました。ISTH2011の開催決定がそれ以降のイベントに追い風を与えてくれました。会場で海外からの参加者に感謝の気もちを伝えたところ、逆に復興のために頑張るように励ましてもらい、MICEの素晴らしさをあらためて感じました」と語った。

松山氏は「Japan Video Nowをはじめとする日本の安全情報の発信やレターの発給などの面で、このような由緒ある賞の受賞に貢献できたことを光栄に思います。また日本人の助けあう心や規律正しさなどが、きちんと評価されとことに喜びを感じています」と述べた。

 

ISTH2011の運営を担当した日本コンベンションサービスの代表取締役社長近浪弘武氏は「PCOという職業は一般のみなさんがあまり知らない世界かもしれません。しかし、今回の受賞で、国際会議の成功が世界中に発信され、私どもの仕事が日本の復興を推進する礎になっているのだと誇りをもつことができました。これまで以上に日本MICEの発展のために努力いたします」と語った。

SPORTECが規模を拡大し11月開催(3/8)

11月21日から23日の3日間、東京ビッグサイトで「~フィットネス・トレーニング・健康スポーツ・リハビリテーションに関する総合展示会・カンファレンス~SPORTEC(スポルテック)2012」が開催される。主催のSPORTEC実行委員会は出展募集を開始している。

同展は「第4回スポーツサイエンス・テクノロジーEXPO」と「第2回リハビリテーションEXPO」の2展を同時開催するスポーツと健康産業の総合イベント。リハビリテーションEXPOは前回「生涯スポーツ・障害者スポーツEXPO」として開催されたもの。

今回は会期を昨年の年末から11月に変更、平日開催を2日にふやすなどBtoB展の色合いを強め、250社(前回178社)、来場者3万5000人(同2万5,854人)と規模を拡大して開催する見込みだ。

出展申込みや問合せはTSOインターナショナル内の同展事務局(Tel:03-6273-0403)まで。(3/8)

海外MICE研修の成果を報告(3/8)

3月8日、観光庁国際会議室で「平成23年度観光庁MICE人材育成事業海外研修参加者、CMP受験者報告会が開催された。

同事業は国内MICE人材の裾野を拡大することと将来の日本のMICE界をリードする人材を育成することを目的に、MICE関連団体・企業などの職員を対象に国内外での人材育成を行なうもの。報告会では海外研修に参加した6人の成果報告と、国際認証Certified Meeting Professional (CMP) 受験者による試験制度の説明や今後の対策についての提言が行なわれた。

開会に先立ち観光庁MICE担当の高見牧人参事官が「アジア諸国がMICE誘致の国際間競争を繰り広げるなか、日本も観光立国推進プランの4本柱の1つとしてMICE推進を掲げていく方針です。その施策の中心となるのが人材育成と考えており、当事業を中心にMICE業界発展のサポートをしていきたい」と挨拶した。

 

 

 

 

●報告の概要
== 海外研修(研修実施担当会社企画コース)==

1. MPI World Education Congress (WEC) – (株)JTB法人東京 金井大三氏

昨年7月23日から26日、米国・フロリダ州のオーランド・オレンジカウンティ・コンベンションセンターで開催され、およそ3,000人が参加した。参加者の7割以上が女性と、欧米のミーティングプランナーに女性が多いことを実証するような会場風景だった。 参加者は欧米が8割を占めていたが、アジアの中で韓国人の参加者数が突出していた。行政や企業の研修ツアーが組まれていたようだ。

印象的なセッションはリーダーリップ論などを多数執筆しているサイモン・シネック氏によるもの。成功の鍵はWhy型思考として、課題を突き詰めることで、ビジネスの精度を向上する方法を紹介。また、2000年の情報量を1とすれば2011年の情報量は625にもなると言われるほどの高度情報化時代を迎え、本来の目的に沿った情報の選択と必要な形へ加工することが求められるとした。

そのほかのセッションではROIを極限まで引き上げるStrategic Meeting Management (SMM)のスキルや効果測定方法について解説。米国ではセッションのアンケート結果次第で講演者のギャラが決定するケースも出てきているという。(金井氏のミーティングROI測定については弊社刊行の展示会とMICE第3号に掲載)。また環境やITに関するチャプターも多くの聴講者を集めていた。

MICE業界の今後を占うキーワードは4つのS。つまりSmall(小規模)、Smart(効率的)、SMM(戦略的な)な取組みがSustainable(持続可能性が高い)なミーティングを実現すると金井氏はWECで語られたミーティング・ビジネスのトレンドをまとめた。

2. IAPCOセミナー on PCO – (公財)東京観光財団 山本幸二郎氏
今年1月22日から26日、スイスのエルマツィンゲンのUBS銀行のセミナーハウスThe Platform for Executive and Business Developmentで開催された。同セミナーは1975年に開始され、35年の歴史をもつ。6日間で30セッションに加えて、毎晩グループワークを行なった。参加者の平均年齢が約32歳、社歴5年ほどの実務者が中心で、PCOのほか、ビューローやコンベンションセンターからも参加していた。

マーケティング・ブランディング能力、顧客のベネフィットやROIへの理解、スピーディな変化とグローバル化への適応、コミュニケーションの力・交渉力、創造力・想像力、自分のディスティネーションの理解、ネットワーキングなどを学ぶ。

ミーティングを医療系の学協会会議、医療系以外の学協会会議、企業系会議、政府系会議の4つの区分にわけて分析。医療系の会議は件数で18~25%程度だが大規模なものが多く予算も大きいこともあり、参加者の7割が医療系会議に携わっていた。

会議ビジネス全体の傾向としてガラ・ディナーなどの予算が減る一方で、事前情報提供の充実やGPS機能搭載の独自アプリ開発などの参加者サービスへの注力する主催者がふえている。

参加者の関心を集めたのが入札やロビーイングなど誘致のスキルについて。ビッドペーパー作成方法やSWOT分析など実践的なノウハウが習得できるコースとなっていた。グループワークはセッションの復習となるように課題が与えられ、5グループに分かれた参加者が提案書を作成しプレゼンテーションを行なった。

山本氏はセミナーやTCVBでの業務を通じて、パートナーからサプライヤーへ、セクレタリーからコンサルタントへ、受注者からイノベーターへ、サービスプロバイダーからソリューションプロバイダーへと変革することの必要性を感じたという。

3. 第50回ICCAコングレス – (公財)横浜観光コンベンションビューロー 加納 弘子氏

昨年10月22日から26日、ドイツのライプチヒ・コングレスセンターで開催。68か国から1,041人が参加した。
ベストマーケティング賞にはポーランド・コンベンション・センター、中国のDMC企業チャイナスターリミテッド、グラスゴー市マーケティング・ビューロー&スコットランド会議展示場がノミネートされ、グラスゴーが優勝したが、中国MICE産業の発展ぶりは出席者の注目を集めた。

ソーシャルメディアを活用した新しい形の会議運営について活発に議論された。あるセッションでは質問をツイッターのみで受付け、講師が質問に答える形で講義を展開するものもあった。SNSによる双方向性の情報発信で会議が盛り上がるようすを実証した。技術の進化のほかにオープン、ランダム、サポーティブな会議がトレンドになると予測される。

会期中にトラムの臨時専用停留所を設置、停留所のスクリーンに前日のようすを放映する、ホテルから停留所へ足跡のペイントで道案内をするなど、ライプチヒの街全体で参加者への歓迎ムードを演出。日本のMICEでも応用できるのではと加納氏は提言。また、製薬会議関連の規定であるファーマルールの重要性を示唆した。

 

 

4. セントラルフロリダ大学ローゼンカレッジ校 – 元近畿日本ツーリスト(株) 陳金歓氏

ローゼンカレッジ校は1983年に創設しセントラルフロリダ大でもっとも発展を遂げた学部。ホスピタリティ学部の全米ランキング5位、全米で唯一イベント・マネジメントの学位を習得でき、世界15か国から3000人以上が学ぶ。米国ではマネジメント系の学部を卒業し就職と同時に管理職につくことも珍しくなく、学生に人気の高い分野となっている。

学士課程、修士・博士課程と資格課程の3つのコースがあり、陳氏はイベント・マネジメント資格を習得できる資格課程を受講。イベントプランナーとしての企画や見積作成、交渉、セールス戦略などの実践的セールスプロセスを学ぶ「イベント・セールス」、料飲・音響・映像・施工などのイベント。サプライヤーのマネジメント学ぶ「イベント・サービス」、国際MICEに必要不可欠な情報収集、海外情報、コンベンション都市の研究など海外MICE事情を学ぶ「International Events」、バイヤー・セラー双方の角度でディスティネーションマーケティングを学ぶ「Convention Sale & Service」を履修している。

日米のMICEプランナ育成システムについて陳氏は、米国では教育機関と関連協会、政府機関が連携し、イベントプランナーの育成・サポートを行なうこと、資格制度が充実していることから、個人のイベントプランナーが多く、日本は関連協会とサプライヤーがPCO企業をサポートするため、企業に属するプランナーが多いのではと分析した。

またプランニングスタイルと人材育成については、米国は“思い出をデザインする”クリエイティブ提案型としたほか、業界ルールが統一されていることや実績を統計資料として活用するなどノウハウ蓄積がシステマイズされている点を指摘。日本は的確な運営が評価されるオーダーメイド型、職人型が多く人材は実務上の経験を重ねて成長すると、日米の違いについて語った。

== 海外研修(派遣元調整コース)==
5.AIPCアカデミー (公財)国立京都国際会館 - 山サキ(山偏に立に可)和也氏
AIPCは53か国・地域の170を超える会議施設が加盟する団体。同セミナーは2007年に初開催され、今回で6回目。2012年2月4日から10日、ベルギー・ブリュッセルのThe Square Brussels Meeting Centreで開催された。中堅対象のプロフェッショナル デベロップメントに加えて、新たに経営者層をターゲットにしたマネジメント・シンポジウムが併催となった。
会議施設の運営に関する講義だけでなく、PCOとの協力体制や主催事業に関するものも多数組み込まれる。今回注目を集めたトピックは3点。ソーシャルネットーワークやバーチャルミーティング、緊急時の対応、CSRおよび環境問題だった。
また、山さき氏は注目の会場施設として、会場の屋根を全面緑地化したバンクーバーや、テロや施設故障時の案内など航空会社と同等のマニュアルを用意している香港の会場、GPS機能を活用したアプリやイベント・アプリと会場情報を連動させている韓国の会場などの取組みを紹介した。

 

 

 

 

6. EXPO! EXPO! IAEE Annual Meeting & Exhibition  - (株)アコースト・コーポレーション 栗原 絵美氏
昨年12月6日から8日、ラスベガスで開催されたIAEEの年次総会と展示会「EXPO! EXPO!」のもようを報告。

同イベントや展示会主催者や施工会社が集まり革新的な機器や演出手法を紹介する場。今回は2,208人の業界関係者が参加、そのうち協会・財団系イベント主催者が27%、一般対象イベントおよび単発イベント主催者20%、企業イベント主催者13%、施行会社24%、その他メディア・施設・学生などが13%という内訳。経営者・役員など上級管理職も多く、実務レベルの技術情報交換のほか、ブランディングやリーダー論などマネジメント向けのセッションが多かった。またIT技術などを駆使したイベントの未来像も提示された。

 

 

 

 

 

 

== 国際認証CMP受験報告 ==
7. CMP受験 -日本コンベンションサービス(株) 西本 恵子氏
1月7日、新高輪プリンスホテルで開催されたCertified Meeting Planner(CMP)の受験準備、テスト内容について報告。CMPは北米を中心に世界36か国で1万4000人が資格を有するミーティングプランナーの認証制度。実施団体はConvention Industry Council(CIC)。試験は4択問題165問、制限時間3時間30分(非英語圏は4時間)

会議実務を体系的かつ学術的に英語で学べることに加え、欧米の主催者からの信頼度向上が期待でき、ミーティング・ビジネス就業者にとって大きな取得メリットがある。
アジアでは韓国25人、シンガポール18人、中国12人の有資格者がいるが日本は2人のみ。(今回の受験結果を除く)今回は12人が受験することもあり、日本国内での受験可能となった。

米国の商習慣を基礎としていること、英語表現が迂遠であることなどの点が指摘されており、国際化にむけて改善案を検討している。

受験した西本氏は、オンラインマニュアルや9cm厚におよぶ教本を紹介し、勉強時間150時間から200時間が合否のラインと分析。多忙な日本のPCOやミーティングプランナーから多くのCMPを輩出するための方策として、隙間時間で学習できるツールの作成、勉強会などで習得知識を共有すること、受験コースの開催などを提言した。

CMPテストは今年下半期からオンライン試験を開始する。日本では東京2か所、神奈川、大阪の計4か所のプロメトリック社の試験センターで受験できる。(3/8)