ホーム ブログ ページ 308

イベントにおけるトランシーバーの選び方 2017

展示会やイベントで、運営スタッフ同士のコミュニケーションに欠かせないツールがトランシーバー。
現在、日本国内で使用可能な製品は約20メーカー、約200種類もの製品があり、正直どれを選べば良いのかイベント運営初心者には判断しかねる。
そこで、年間2万3000台を販売し、各種イベントでも多くのレンタル実績を持つエクセリにイベントシーン別のオススメ製品を聞いてみた。


 

スマートフォンで代替できるか

スマートフォンを保有する個人の割合は2016年で56.8%(※)と普及が進む中、専用アプリも多く開発され、スマートフォンをトランシーバー代わりに使うことも可能になった。
しかしながら無料のアプリが使用できるという魅力はあるものの、機能面・実用面ともに既存のトランシーバーに軍配が上がっているのが現状だ。
「円滑に情報伝達・共有する」ことのみに特化したシンプルさが今もなお使われ続ける理由のようだ。

(※総務省「平成28年通信利用動向調査」より引用)

 

◆イベントシーン別オススメ製品

(1) 国際会議 

A
送信機
A
受信機(6ch仕様)

 

 

パナガイド

音声が鮮明に伝わり、機材不具合が少ないため国内シェアが高い人気製品。

一方通行の通信になるが、送信機1台に対し、受信機は無制限で追加できることが特徴。

 

 

 

B
送信機(左)/受信機(右)

 

海外無線ガイドシステム

世界各国の電波法により定められた周波数帯がそれぞれ異なるため、トランシーバーは基本的に国外使用ができないが、同製品は各国で認証されているため国外でも使用可能。

 

 

 

(2) 展示会 

TCP-D551
TCP-D551

 

TCP-D551
(大規模展示会向け)

屋外や異なるフロア間でも使用可能。

同製品は出力5W(日本の電波法では最大)の簡易無線の中でも一番コンパクトな端末で使いやすい。

 

 

 

 

D
FTH-508

 

 

FTH-508
(小規模展示会向け)

出力が小さいため、ワンフロアでの使用が推奨されるが、その分小さくて軽い(本体約120g)。

乾電池1本で約33時間動作が可能。

 

 

 

(3) 野外フェス、マラソン大会 

E
IP501H(レンタル版)
E
IP501H(購入版)

IP501H

(大規模イベント向け)

Docomoの電波が入るエリアで繋がる。マラソン大会など長いコース沿いでの使用に対応。簡易無線機と同じ使用感で、同時通話および複数通話が可能。

F
GDR4800

 

 

 

GDR4800
(小規模イベント向け)

ノイズキャンセリング機能やチャンネルを音声で知らせるガイド機能を搭載。

電波の飛びに関しては、市街地1km程度、郊外2km程度。交互通話。

 

 

 

◆価格について

エクセリ 尾形氏
エクセリ 尾形氏

トランシーバーを購入・レンタルできる会社は多く存在する中、「無料お試し、アフターフォロー、コンサルタント提案などのサービスを含めてもAmazonより安く販売できる」と語る同社営業チーム・チーフ尾形哲氏。レンタル利用料金も利用者の状況に合わせ「どこよりも安く」対応できるとのことだ。

 

 

<取材協力>株式会社エクセリ https://www.exseli.com

新商品とともに看板製品をPR ~サンワ・アイ

大阪と東京、姫路で事業を展開するサンワ・アイは、ねじなどといった締結部品の専門商社で、標準規格品や特殊加工品、輸入品なども取り扱っている。
第一営業部の近藤氏は「私たちの強みは、30から40の協力企業と連携しており、また自社で切削加工が行えるため、多様なニーズに応えられるところです」と話す。

同社は毎年「日本 ものづくり ワールド」と「名古屋 ものづくり ワールド」に出展するなど、積極的に活動している。今回は「日本 ものづくり ワールド」内の機械要素技術展に出展した。

サンワ・アイ ブース出展の目的は、新商品と看板製品のPRだという。シール座金“Series” は15年の歴史をもつロングセラー商品で、ゴムパッキンがボルトのネジ部に深く入り込み、液体だけでなく気体の漏洩を防ぐ。そのため油を利用するエンジンや空圧器などにも活用されている。

また、今回新製品として発表した弛み止めつきのボルト・ナット・座金“ActiveX”はシンプルな形状で高い弛み止め機能を実現させた製品で、ほかにもリユース性に優れ、コストダウンが可能という特長も持っている。ボルト単体で弛み止め効果を持つ製品は珍しく、来場者から多くの注目が集まっていた。

〈展示会データ〉
展示会:「 日本 ものづくりワールド」
機械要素技術展
会 期:6月21日~ 23日
会 場:東京ビッグサイト

沖縄フードガーデン 沖縄好き待望のうちな~イベント

沖縄フードガーデン キービジュアル

フェスティバルコミュニケーション実行委員会(運営会社:日建リース工業)は、7月27日(木)~30日(日)の4日間「沖縄フードガーデン 2017」を、新宿の歌舞伎町シネシティ広場で開催する。

同イベントは新宿で毎回開催している「新宿エイサーまつり」と同時開催しており、“東京にいながら沖縄旅行気分”をテーマに、沖縄の伝統的な文化・料理を紹介する。
また、フードだけでなくステージも充実しており、沖縄出身のアーティストや舞踊・エイサー団体などが出演する予定となっている。

無題-2物販ブースでは沖縄限定のお菓子やシーサーの置物など、普段購入することができないお土産を会場で販売する。イベント当日には写真撮影コーナーも設置され、ご当地キャラや顔抜きパネルと写真撮影が可能。ほかにも沖縄ドリンク広場では、会場内で販売する飲料は全て沖縄に関連したものに限定。泡盛なども販売し、会場をより沖縄の雰囲気に近づける。

今回会場となっている歌舞伎町シネシティ広場は、昨年開催の大久保公園に比べて「新宿エイサーまつり」の導線に近い会場となっており、2つのイベントをより楽しむことができる。

そのほか、詳細はWEBサイトまで☞(http://www.nrg.co.jp/nikkenlease/okinawa-gourmet/

出展者募集始まる~スーパーマーケット・トレードショー~

2017年開催のようす

新日本スーパーマーケット協会は、2018年2月14日から16日に「第52回スーパーマーケット・トレードショー2018」を幕張メッセで開催する。スーパーマーケットを中心とする流通業界に最新情報を発信する専門展示会で、今回は「〝創〞ニッポン」をテーマに展開する。
それに先立ち、5月10日から出展申込の受付を開始している。7月10日までは日本スーパーマーケット協会会員の優先受付期間とし、一般受付は7月19日から開始する。申込の最終締切日は7月31日となっているが、締切日前でも満小間になり次第受付終了とする。

また、お弁当・お惣菜など中食産業の最新情報を発信する商談展示会「デリカテッセン・トレードショー2018」の出展者も募集しており、一般受付は7月11日より開始する。申込の最終締切日は8月31日。
スーパーマーケット・トレードショー、デリカテッセン・トレードショーは2016年より「FOODTABLE in JAPAN」の包括名称のもと、こだわり食品フェア、外食FOOD TABLEを加えた4つの展示会で合同開催しており、前回は来場者数約8万6768名を記録した。

------------------------------------

展示会名:第52回スーパーマーケット・トレードショー2018(FOODTABLE in JAPAN」)

会期:2018年2月14日(水)~16日(金)

開催時間:10:00~17:00  ※最終日は16:00まで  

入場方法:5,000円(税込) ※招待券持参者、来場事前登録者は無料

会場:幕張メッセ

医療分野 国内最大の展示会~国際モダンホスピタルショウ 2017~

日本経営協会と日本病院会は7月12日(水)~14日(金)の3日間、東京ビッグサイトで「国際モダンホスピタルショウ 2017」を開催する。“健康・医療・福祉の未来をひらく~連携と地域包括ケアの充実を目指して~”をテーマに展開し、医療連携を支援するクラウド型システムや医用画像・映像ソリューション、在宅医療、介護、福祉のロボットなどの最先端技術のほか、保健・医療・福祉分野における質の向上、充実に役立つ機器、製品、システム、サービスなどを展示する。医療従事者を中心に 8 万人を超える来場者を見込んでいる。

イメージ画像

会場内では2つの主催者企画を実施する。“VR(Virtual Reality)で広がる医療の未来”では、VR を活用した医療現場で活用されているコンテンツを中心に紹介。また、“ヘルスケアから最先端の健康医療立国へ!-ウエアラブルがつなぐスポーツ×IT×医療の新たな関係-”では、最先端ウエアラブル機器のトレンドを、実物の展示により紹介する。

さらに会期中は、事前登録制のホスピタルショウカンファレンスを開催。学識経験者や専門家による、改正個人情報保護法の医療・医学への影響や人工知能の最新研究と医療への応用、IoT を活用した医療・病院活用事例等についての講演やセッションを予定している。

ほかにも出展者セミナーをホール内 2 カ所と会議棟、東 3 ホール主催者事務室で連日開催し、出展者による最新情報や事例の紹介が行われる。

 

-------------------------------------

展示会名:国際モダンホスピタルショウ 2017

会期:2017年7月12日(水)~14日(金)

開催時間:10:00~17:00 

入場方法:入場料3,000円(税込) ※招待券、事前登録者は無料

会場:東京ビッグサイト

<海外ニュース>50周年特別展を開催~シルモ・パリ~

眼鏡・サングランス・光学機器の国際見本市「シルモ・パリ」は、10月6日から9日までパリノール見本市会場で50周年特別展を開催する。
50周年を記念する特別なショーという意味の〝Xtrashow(Extra Show)〞というコンセプトのもと、イベントを通して世界中から集まる業界関係者に、互いに情報を共有しあい親睦を深めてもらうことをテーマに展開。会期中は50周年に関連したさまざまなイベントも行う。

シルモ・パリ同展は1967年にフランス東部オヨナでスタートした見本市。今日では、眼鏡業界のあらゆる企業1000社近くが出展する。シルモ2017では長年の功績に対するオマージュとして、各企業の歴史を象徴する製品やサービス、コレクションを展示するブランドや企業を募集。シルモドールの受賞作品・ノミネート作品と同様に、会期中に別スペースを設置し展示する 。

今年3月にはシルモ展の前会長であったフィリップ・ラフォン氏が死去。4月に後継者としてアメリー・モレル氏が就任した。
同氏は「シルモ展を眼鏡産業の主要な国際展示会のトップに位置し続けるべく、さらに発展させていく」とコメントしている。

VRコンテンツの一歩先 ~タケナカ/シムディレクト

映像コンテンツ制作などを手がけるタケナカ/シムディレクトは6月28日~30日、コンテンツ東京2017内「第3回先端コンテンツテクノロジー展」に出展し、LEDとVRを組み合わせた映像コンテンツや、鏡を利用したプロジェクションマッピングなどを紹介した。

DSC_0004昨今、VRコンテンツをさまざまな場所で見ることが多くなったが、「VRヘッドマウントディスプレイ(HMD)装着者のみが楽しめる」だけではなく、周囲の人を巻き込むことでイベントやビジネス利用の幅がより広がっていく。また今後は、話題性のみに頼らないVRコンテンツの新たな活用方法に期待が高まる。

今回、同社はLEDディスプレイにVRコンテンツを連動させた「宙の華(そらのはな)」を提案。壁4面・天井・床の360°すべてがLEDディスプレイに囲まれた空間に複数名で入ることができ、そのうち1名がHMDを装着。映像の中で手をかざすと“種”が浮かび上がり、種を投げる動作にセンサーが反応し、空間全体の季節が移り変わる演出を中にいる全員が体感できる。DSC_0008

Floor Tracking(フロアトラッキング)
Floor Tracking(フロアトラッキング)

そのほか、1台のプロジェクターでは表現できない多面へのプロジェクションマッピングを、自在に可動する鏡を利用することで可能にした「Mirror Head Projector(ミラーヘッドプロジェクター)」や、床に投影された映像が、通行人の歩みに合わせて消えていくインタラクティブコンテンツ「Floor Tracking(フロアトラッキング)」を紹介し、同社の映像演出力と技術力の高さをアピールした。VRが身近なものになった今、その先に何があるのか。同社は空間演出の面白さをより追求していく構えだ。

これら提案は、イベント関係者のほか、ゼネコンや教育など他分野にわたり来場者の関心を集め、映像演出技術への関心の高さが伺えた。

2016年のイベント市場規模は16兆5314億円に~日本イベント産業振興協会が推計~

日本イベント産業振興協会(JACE)は、2016年1月から12月までの国内イベントの来場者の消費額に関する調査を行い、そこから国内イベントの消費規模を推計し発表した。それによるとイベントに対するさまざまな支出を合わせて推計したイベント消費規模は、前年比12・9%増の16兆5314億円となり、5年連続の増加となった。

カテゴリー別の推計値は、会議イベント1兆9135億円、見本市・展示会1兆6106億円、文化イベント2兆3329億円、スポーツイベント2兆8468億円、フェスティバル2兆6317億円、販促イベント9835億円、興行イベント4兆2124億円となり、ここ数年伸びていたフェスティバル系イベントに代わり見本市・展示会、文化イベント、スポーツイベントが伸長。イベント会場内における支出のみの推計は前年比2・8%増の3兆1877億円となった。

JACEはさまざまなカテゴリーのイベントに実際に足を運ぶ生活者の消費額を平成24年より定期的に調査。イベントビジネス市場を推計していくための調査企画の準備を進めていることもあり、5回目となる今回は生活者、来場者視点であることを明確にするため、タイトルを「イベント消費規模推計」に刷新した。今回から「イベント消費規模推計報告書」は、ベースとなる「イベント来場者の消費額と意識に関する調査報告書」を一冊にまとめて提供。これにより消費総額だけでなく、イベントと来場者の現状をカテゴリーごとに詳細に考察することが可能となる。

同報告書は公式HP(http://www.jace.or.jp/)より購入することができる。

<過去の報告書>

・2015年(平成27年)版はこちら

・2014年(平成26年)版はこちら

013年(平成25年)版はこちら

【出展者に聞く!】株式会社ぷれす

DSC_0045ぷれすは1979年から校閲や翻訳・編集などの事業を展開する出版社だ。今回は共同出店も含め4回目になるコンテンツ東京に出展した。昨年から単独で出展を行っている。
代表取締役社長・奥村氏は「出展を行うと毎年、お客さんとの出会いが必ず300ほどあります。その中でも3、4社とは今でもつきあいがあります」と話す。

インバウンド需要が増えてきたことにより、日本語から英語の翻訳業務も増えているという。
また、省力化を図るため、デジタル部門を立ち上げ、規則性のある校正命令をプログラムが処理してくれるシステムを開発。このほかにも、編集からDTPまで全てを請け負える体制を整えている。

DSC_0042今回特にブースで目を引いたのが猫の写真。いつもは大手出版社から業務を請け負う形だったが、自社から何か発信できるものが何かないかと探していたところ、社員が猫を出かけた先で撮影した写真が多く貯まっていた。そこで、写真をまとめた本を自分たちで発信するコンテンツとして出版した。
缶バッチなどのグッズもかわいらしく、多くの来場者が足を止めていた。

〈展示会データ〉
展示会名:コンテンツ東京 2017
会期:6月28日(水)~30日(金)
会場:東京ビッグサイト

「第757号 見本市展示会通信」発刊しました

見本市展示会通信

展示会やMICEなどに関する最新ニュースを伝えるタブロイド判の業界紙
「第757号 見本市展示会通信」を発行しました。

【主な記事】

・一面のニュース:2025日本万国博覧会誘致委員会 大阪万博実現に向けて本腰、〈インタビュー〉香港ブックフェア2017 ほか

・〈特集〉西日本総合展示場開業40周年・・・(2~7面)

・〈出展社に聞く!〉「サンワ・アイ」・・・(12面)

・あすへのアプローチ<6>齋藤譲一理事長・日本劇場技術者連盟・・・(12面)

・実践MICE講座 第2回  日本コンベンションサービス(株) 営業企画室 齋藤学氏・・・(11面)

・業種別開催データ(2017年8月~2018年1月)<消費財関連>・・・・・(8~9面)

 

発行について:第757号 2017年(平成29年)7月1日

☞「見本市展示会通信」の詳細はこちら