「テクノオーシャン2023」10月5日に開幕 国内初「平洋」船内見学会も

神戸観光局は10月5日から7日にかけて神戸国際展示場2号館とその周辺で「テクノオーシャン2023」を開催する。

「テクノオーシャン(Techno-Ocean)」は1986年から2年に1回神戸で開催されている、海洋に関する国内唯一の総合国際コンベンション。展示会では、一般の人にも広く海の世界に関心を持ってもらえるよう、普段見ることのできない最新機器や設備を見学できるイベントを開催する。一般向けイベント、展示会は無料で、誰でも参加できる(シンポジウムなど別途有料プログラム有)。

一般向けイベントでは国内初公開となる海上保安庁「平洋」の船内見学会を実施(予約不要・当日受付)。海底地形や地質に関する調査を行う海上保安庁の大型測量船「平洋」は最新鋭のマルチビーム測深器などが搭載された、日本の海を守る重要任務を担う船。2020年1月、約20年ぶりに就役されて以降、初となる船内の一般公開となる。通常は入ることのできない操舵室や観測室では、観測機器等のほか、音波探査やマルチビーム測深器の実際の操作現場が見学可能。その他、パネル・模型展示や、海上保安庁のマスコットキャラクター「うみまる」との写真撮影会も開催予定。

また、テクノオーシャンでは次世代を担う青少年に海洋工学分野に興味を持ち、足を踏み入れてもらうきっかけとして「水中ロボット競技会」を開催している。岩場などの障害物の多い状況や波力、水流、水圧などを考慮しながら的確に操作ができる技術力の高さが必要とされる水中ロボット。本大会では3部門が設定されており、各チームが作り上げた水中ロボットの性能と、その操作技術を競う熱い戦いを観戦できる。

国際展示場には90社・団体が出展し、海洋ロボティクス、洋上風力、養殖業など海洋に関する最新情報を発信。特別展示として下記の2機が登場する。

① 世界初の「水空合体ドローン」(出展/KDDIスマートドローン)
空を飛び、海に潜ることができる「水空合体ドローン」。船を出すことなく、海中の様子を遠隔で撮影することができる世界初のドローン。

② 固定翼無人飛行艇「XU-M(エックスユーエム)」(出展/新明和工業)
水上での離発着を可能とする飛行艇の利点を生かした無人航空艇。広大な海域における資源・エネルギー・安全保障・人口減少といった諸課題の解決・軽減の一助となる飛行艇の開発を目指して製作された。