大阪IR株式会社は、2025年5月1日付で、「MGM大阪株式会社」に社名を変更した。
アメリカ・ラスベガスをはじめ、グローバルに統合型リゾート(IR)を展開するMGMリゾーツ・インターナショナルのIR開発・運営の知見を最大限に活用し、大阪で世界最高水準のIRの実現を目指していくという。
以下は計画されている施設の詳細情報。
<大阪・夢洲地区特定複合観光施設区域の整備に関する計画(大阪府、大阪市、MGM大阪株式会社(2025年5月9日))より抜粋>
①事業の工程
※1 工程が最も早く進捗した場合の想定。なお、新型コロナウイルス感染症の収束状況、IR事業の税制
上の取扱い及びカジノ管理規制の整備状況、夢洲特有の地盤性状への対応状況、工事環境等によって
は、IR事業の工程は1~2年程度後ろ倒しとなる可能性がある。
※2 区域整備計画の認定後の実施工程のみを示す。
※3 国土交通大臣による実施協定の締結認可の時期は推測(実施協定の締結認可の時期によって、IR事業にかかる他の工程は変動する。)
② 国際会議場施設の種類、機能、規模
1. 国際会議場施設の種類
収容人員が概ね6,000人以上となる規模が最大の会議室(グランドボールルーム)を核として、ボ
ールルーム、多目的室、ボードルーム、VIP会議室等、MICE等主催者のニーズに応じて多用
途に利用可能な会議室を一体的に配置し、国際会議の用に供する全ての室の収容人員の合計が概ね
12,000人以上となる国際会議場施設を整備する。
2. 国際会議場施設の機能・規模
(1) 基本的な考え方
・世界水準の質・規模を有する国際会議場施設及び展示等施設が一体的に配置された複合型のM
ICE施設を整備する。
・MICE施設とMICE開催を支える各種施設(宿泊施設、飲食・物販・サービス施設及びエ
ンターテイメント施設等)との機能連携や良好なアクセスの確保により、国際競争力を有する
とともに、利用者目線で使いやすい「オールインワン」のMICE拠点を形成する。
・国際連合の会議、各国との首脳級会合、閣僚級会合等の重要な国際会議等や、グローバル企業
をはじめとする様々な企業の会議、企業が行う報奨及び研修旅行に付随する催事等の高度な需
要に十分に対応できるよう、国際競争力の高い優れたクオリティを有する機能を備える。
・多様な催事が同時に開催可能となるよう、また、ICT・デジタル技術の活用等により新たな生活様式やオンライン開催への対応が可能となるよう、MICE施設の設計、空間構成及び導入設備等を工夫する。
・オールインワンMICE拠点の特徴を活かした付加価値の高いサービス提供(バンケット、ユ
ニークベニュー、インセンティブツアー等)の工夫により、MICE拠点としての魅力向上及
び恒常的な集客力確保を図る。
(2) 主として国際会議の用に供する室ごとの機能(主な設備を含む。)
・主要なボールルームは平土間タイプとし、可動間仕切りの導入並びに照明・空調設備、天井吊
物機構等の充実によって、フレキシブルなレイアウトが可能で、多彩なイベントや複数イベン
トの同時開催に対応できる仕様とする。
・その他、多目的室・ボードルーム・VIP会議室を含め、映像・音響設備、ビデオ会議システ
ム等、オンライン中継や多言語でのコミュニケーションに対応可能な設備を導入する。
(3) 附帯するその他施設を含めた施設全体の機能
・国際会議場施設に附帯してMICE専用のキッチンを設置することで、バンケットサービスの
利用が可能な機能を備える。
・来場手段に応じた複数の出入口や滞留スペース並びにバックヤードから主要な諸室へアクセス
可能な通路を設置することで、円滑で利便性の高い催事参加者の来場・回遊動線及び搬出入動
線を確保する。
・政府要人やVIPが参加する国際会議・レセプションの開催に備え、VIP専用の車寄せの整
備、裏動線等の整備によるVIP動線と一般動線の分離等、適切なセキュリティ対策が講じら
れる施設設計・空間構成の工夫を行う。
・大規模イベントや多彩なイベントに柔軟に対応できるよう、MICE施設の隣接に、屋外イベ
ントスペース(MICEプラザ)を整備する。
(4) 国際会議場施設の最大収容人員
a.主として国際会議の用に供する室ごとの収容人員及び床面積
b.附帯するその他施設の床面積
③ 展示等施設の種類、機能、規模
1. 展示等施設の規模・種類
(1) 基本的な考え方
・世界水準の質・規模を有する国際会議場施設及び展示等施設が一体的に配置された複合型のM
ICE施設を整備する。
・MICE施設とMICE開催を支える各種施設(宿泊施設、飲食・物販・サービス施設及びエ
ンターテイメント施設等)との機能連携や良好なアクセスの確保により、国際競争力を有する
とともに、利用者目線で使いやすい「オールインワン」のMICE拠点を形成する。
・国際連合の会議、各国との首脳級会合、閣僚級会合等の重要な国際会議等や、グローバル企業
をはじめとする様々な企業の会議、企業が行う報奨及び研修旅行に付随する催事等の高度な需
要に十分に対応できるよう、国際競争力の高い優れたクオリティを有する機能を備える。
・多様な催事が同時に開催可能となるよう、また、ICT・デジタル技術の活用等により新たな
生活様式やオンライン開催への対応が可能となるよう、MICE施設の設計、空間構成及び導
入設備等を工夫する。
・オールインワンMICE拠点の特徴を活かした付加価値の高いサービス提供(バンケット、ユ
ニークベニュー、インセンティブツアー等)の工夫により、MICE拠点としての魅力向上及
び恒常的な集客力確保を図る。
(2) 主として展示会、見本市その他の催しの用に供する全ての室の床面積の合計
2. 展示等施設の機能
(1) 主として展示会、見本市その他の催しの用に供する室ごとの機能(主な設備を含む。)
・多様な催事に対応するため、展示ホール間に約1万㎡ごとに分割可能な可動間仕切りを設置
し、分割又は一体利用できる柔軟性を備えたレイアウトとし、展示ホール空間について、1万
㎡以上の無柱空間(部屋の内部に柱が無い空間)を確保する※。
※ 展示ホールのレイアウト及び柱構造については、今後のMICE需要も踏まえ、設計の進捗
に伴って変更が生じる可能性がある。
・展示ホールの床耐荷重は、概ね2t/㎡(ピット部分除く。)以上を確保し、重量物展示や設
営・搬出入作業の効率等を踏まえて設定する。
・展示ホールの天井高は、概ね8m以上を確保し、開催する催事に応じた多様な演出や設営・搬
出入作業の効率化が可能となる仕様とする。
・BtoB展示会及びBtoC展示会その他のイベント等、開催する催事に応じ多様な演出が可能となるよう、天井に吊物機構(1か所あたり300~500kg程度の吊り荷重に対応できる吊物機構を格子
状に設置)を設置するとともに、展示ホールごとに主催者用の専用事務スペースを配置する
(当該主催者用事務スペースは展示等施設の床面積には算入していない。)。
・催事のオンライン化やバーチャル化への対応も見据え、ITインフラやネット環境等について
大容量通信への対応や通信設備の強化を図る等、最先端で高利便な設備・機能を備える。
・展示ホールの床下に、催事開催に必要となる給排水・電源等を配備するためのピットを設置す
る。
・展示ホール床面(ピット部分を除く。)はアンカーボルトの打設に対応できる仕様とする。
【図展示等施設の主な機能・仕様】
(2) 附帯するその他施設を含めた施設全体の機能
・展示等施設に附帯してMICE専用のキッチンを設置することで、バンケットサービスの利用
が可能な機能を備える。
・数万人/日の来場者が見込まれる施設であることに配慮し、間口の広い共通ホワイエの設置、
一般来場者と主催者・関係者の動線分離等を行い、安全で快適な来場・回遊動線及び催事関係
者動線を確保する。
・搬出入車両の展示ホール内への進入、短時間での効率的な荷捌き作業、展示会開催日前後の夜
間を活用した搬出入等に対応できる仕様とする。また、必要に応じて、夢洲・舞洲等のIR区
域周辺エリアにおいて、搬出入車両の一時待機場所として活用できる提携駐車場や駐車スペー
スを確保し、周辺道路への交通負荷軽減や搬出入の円滑化を図る。
・大規模イベントや多彩なイベントに柔軟に対応できるよう、MICE施設の隣接に屋外イベン
トスペース(MICEプラザ)を整備する。
・人と人との交流を通じて、大阪・関西の産業を世界と結び付け、イノベーションの創出をめざ
すコワーキングスペース及びビジネスラウンジをMICE施設の附帯機能として整備する。
(3) 附帯するその他施設の床面積
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