奈良市、2025年「DrupalCon」開催決定 – 日本初の開催地に選ばれる

2025年5月27日、奈良市役所からの発表によると、2025年11月に世界的なオープンソースCMS「Drupal」に関連する国際カンファレンス「DrupalCon」が奈良市で開催されることが決定した。

Drupalはウェブサイトやアプリケーションの構築に広く利用されているオープンソースのCMSで、その拡張性とセキュリティの堅牢性が高く評価されている。世界中の企業や大学をはじめ、アメリカのホワイトハウスやオーストラリア政府などの政府機関でも利用されている実績がある。

「DrupalCon」は欧米で3,000人規模、アジアで300人規模のDrupal関連の企業経営者や開発者、デザイナーたちが集まり、最新技術やトレンドを共有する貴重なイベントであり、日本での開催は今回が初めてだ。アジアでは、2024年にシンガポールで開催された後、奈良市が3都市目となる。ジェネロ株式会社と奈良市は、2024年からこの誘致活動を進めてきた。

「DrupalCon Nara 2025」の開催地として奈良市が選ばれたことは、同市にとって大きな注目を集める契機となり、国際的なビジネスチャンスを広げることが期待されている。市は会期中に奈良市のビジネス環境をPRし、国内外企業の進出を促進するためのピッチやブース出展を予定している。また、地域との連携を強化するため、学生の参加促進についてもDrupal Asia運営委員会と協議を進めている。

イベント概要

開催日程: 2025年11月17日(月)~19日(水)(予定)

開催場所: ホテル日航奈良

主催: Drupal Association、Drupal Asia Steering Committee

参加者: Drupal関連の企業経営者、開発エンジニア、デザイナー、コンテンツストラテジスト、マーケターなど

イベントでは、Drupalの創設者でありプロジェクトリーダーのDries Buytaert氏が基調講演を行い、Drupalの進化と今後のビジョンについての先見的な見解が語られる予定だ。また、分科会や展示ホール、コントリビューションセッションも行われ、参加者は最新の技術や業界トレンドについて学ぶことができる。

奈良市では、Drupal Meetup奈良と市が共催し、働き方やライフスタイルの変化に対応したDXやDrupal活用に関する交流イベントを毎月開催している。