京阪神のMICE広域連携へ第一歩

6月25日、国土交通省の近畿運輸局(大阪市)で、「関西エリアのMICE誘致促進に向けた情報・意見交換会」が開催された。大阪観光局、神戸国際コンベンション協会、京都文化交流コンベンションビューローの誘致担当者のほか、運輸局や観光庁、新関西国際空港の関係者も参加し、大阪、神戸、京都のMICE誘致の連携についての初会合が行なわれた。

同会は関西圏でグローバルMICE戦略都市および同強化都市である三都市の高いポテンシャルを活用し、連携・協力によってさらなるMICE誘致につなげることを目的に、広域観光を手がける近畿運輸局の働きかけで実現した。

第1回目の会合では各団体の現在の取組みを紹介したほか、連携の方向性について話し合われ、国際会議だけでなくアフターコンベンションやインセンティブなどでの各都市連携なども含め、活発な議論がなされた。

近畿運輸局の中村広樹企画観光部長は、「MICEに注力している三都市はともに観光資源も豊富で近接しており、来訪者はそれぞれの魅力を一度に体験できるため、連携のメリットは大きいのでは。MICE誘致に関してはお互いがライバルでもあり各都市それぞれのお考えもあるとは思うが、協働しやすいところからはじめて、いずれは三都市合同のプロモーションや、参加団体を関西全域にひろげて、より大きな動きにしたい」と意気込みを語った。

次回は9月に京都で開催し、以降は各都市持ち回りで定期的に行なう予定となっている。

地域間の広域連携については、24日に閣議決定された「日本再興戦略改訂2014」において、国際会議等(MICE)の誘致・開催の促進策の一つとしても明記され、海外への積極的なプロモーションなど、積極的な発信が求められている。