人とイベントを繋ぐサービスへ~IP中継を発表

展示会などのMICE関連イベントを中心にネットワーク環境の構築支援を行うキッセイコムテックは、屋外でインターネットに接続できるIP中継車の導入を発表した。

IP中継車は発電機を搭載し、電源が確保できないところでも無線LANによるインターネット接続サービスの提供が可能。これにより、屋外でのスポーツイベントや公園の催事などで、来場者が持つスマートフォンなどのデバイスを無線LANに繋げることができる。

 

PCなどIT機器のレンタル事業からスタートした同社は、機材の”設置”から”施工”へ、インターネットに”繋ぐ作業”からネットワーク環境の”構築”へと進化した。その過程で、屋外でのネットワーク環境を整備する煩雑さに注目し、移動できるネットワークセンターとして作られたのが今回のIP中継車。

レンタル事業部長の芳澤氏は「今まで難しかった屋外イベントでのインターネット接続サービスが可能になった。IP中継車が人とイベントを繋ぐサービスになるといい」と話す。スポーツイベントの増加など屋外でのイベント需要が増える中、さらなる活躍が見込まれる。

また、イベント運営面でもIP中継車の役割は注目できる。従来トラック1台分の機材を用意しネットワーク環境を整備していたところを、IP中継車1台で作業できるため、10~20名分の作業員を減らすことができる。車内は空調も効いているため、労働環境の改善にも繋がる。業界の人手不足解消のソリューションとなりそうだ。