築地跡地にMICE施設 都が素案を公表

東京都は1月23日、旧築地市場の再開発の素案をまとめた。

豊洲市場の開場により築地市場跡地に約23ヘクタールの大規模敷地ができたことを受けてのものであり、中核に国際競争力の向上に資する展示機能を備えた一定規模の国際会議場や都民のための大規模集客・交流施設を据える。「創発MICE」機能を持った国際的な交流拠点の形成に必要となる機能を導入することで、東京と日本の国際競争力を高める狙いだ。

地区内エリア特性や立地条件などを踏まえ、ゾーンは4つに区分する方針。
「おもてなしゾーン」は浜離宮恩賜庭園との一体性や見え方なども考慮し、国際会議場やボールルームなどを備えたホテルなどの建設を想定。そのほか広場や緑地、レストランなどを想定した「水辺の顔づくりゾーン」、コア施設等との連携に加え大規模集客・交流施設や研究開発施設などを想定した「交流促進ゾーン」、交通ターミナル機能や防災機能を備えた「ゲートゾーン」を見込む。

整備は0~3の4段階に分けて進める方針。まず船着場を含め船着場周辺のエリアを先行整備し、続いて「おもてなしゾーン」のMICE施設を整備する。その後は「交流促進ゾーン」「ゲートゾーン」の整備と続き、40年代の完成を目指す。

今後は2月21日までに都民から意見を募集し、平成30年度内に最終的な取りまとめを行う。
(詳細は『見本市展示会通信』2月1日発行号にて掲載)