タピオカブームに商機 TAITRAが台湾タピオカ商談会を開催

台湾貿易センター(TAITRA)は10月7日、都内GINZA SIXで台湾タピオカ商談会を開催した。

日本のタピオカ輸入量は近年増加傾向で、大阪税関によると2019年1月から6月の日本のタピオカ輸入量は2018年の総輸入量を上回る4471トンで、同期間前年比4.3倍と過去最高値であった。その1月から6月までの輸入量のうち85.8%を占めている輸入先国が台湾で、台湾はタピオカドリンクの代表といえるタピオカミルクティー発祥の地だ。

商談会は昨今の日本のタピオカドリンクブームに乗じ、日本への進出や展開拡大を図る台湾企業が出展。人気のタピオカドリンクやタピオカ、茶葉、粉末原料やシロップなどの原材料、そして調理設備メーカー21社が集うメインエリアとタピオカミルクティー、フルーツティー、かき氷、クッキーやケーキ、モーニングカフェショップなど12の台湾グルメ・フランチャイズ企業が出展するエリアに分かれ展開。約250名の国内バイヤーが来場した。

9か国に900以上の店舗を構える台湾茶のドリンクスタンド「happylemon」は11月29日にオープンする都内第一号の京王新宿店に続くフランチャイズ展開を狙い出展。オリジナルカップなどを展示しアピールした。

阿里山に自社の茶畑を保有しオリジナル高級茶葉をアピールする「THE ONE TEA 一茶工房」は無糖でも香ばしさを感じる茶葉を展示。担当者は「台湾政府が国際的にタピオカの魅力を発信していく文化推進をしていたのが出展のきっかけ」と語る。

「タピオカは丸いものがメジャーだが、四角のものも取り扱っている。四角は食感がいい」と話すのは無添加の冷凍タピオカを取扱う「黑翡淬」。「日本がタピオカブームと聞いて出展した」と金柑、梅、サトイモ、黒糖味のタピオカを展示した。

ドリンクもコレステロールを下げるクロキクラゲドリンクや漢方を使ったものがおすすめという

セミナーでは台湾貿易センター所長の陳英顕氏が「日本市場では枝豆や胡蝶蘭、自転車など、多くのMade in Taiwanが親しまれてきた。今後はタピオカが加わり、全国展開のほか、日本特有の商品と組み合わせた台湾タピオカ×日本農産品など、地方活性化の手助けになればと考えている」とコメントした。

商談会は東京のほか10月4日に福岡で、10月9日に大阪でも開催された。