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福岡、大阪、東京の3都市で2013台湾生活用品・パテント商品商談会 


台湾貿易センターは9月、福岡、大阪、東京の3都市で「2013台湾生活用品・パテント商品商談会」を開く。台湾の生活用品関連サプライヤー69社が参加し、デザイン性の高い家庭用品からギフト、園芸用品まで、多数の商品を展示する。

福岡会場は2日にホテルオークラ福岡で、大阪会場は4日にスイスホテル南海大阪で、東京会場は6日にホテルオークラ東京で開催。

入場無料。開場時間は各会場とも9時30分から17時まで。

昨年は約2000名の日本企業のバイヤーの方々が来場した。

その他、詳細は東京事務所(TEL:03-3514-4700)、大阪事務所(TEL:06-6614-9700)、福岡事務所(TEL:092-472-7461)へ問い合わせること。

「2013台湾生活用品・パテント商品商談会」

【福岡会場】2013年9月2日(月) 9:30-17:00
ホテルオークラ福岡4F「平安の間」

【大阪会場】2013年9月4日(水) 9:30-17:00
スイスホテル南海大阪 8階「浪華の間」

【東京会場】2013年9月6日(金) 9:30-17:00
ホテルオークラ東京 本館1階 「平安の間」

プレゼン技術満載の最新号発刊 ~展示会とMICE Vol.9~

最新刊のご案内
「展示会とMICE Vol.9 ~プレゼンする技術」

見本市関連の専門出版社㈱ピーオーピー(東京都千代田区/代表取締役社長:坂本映二)は、季刊誌「展示会とMICE Vol.9~プレゼンする技術」を8月23日に発行。

「展示会とMICE」誌は、新たなビジネスを開拓する「展示会」と社内会議、企業イベント、学会、大会、研修、報奨旅行などの企業を活性化させる「MICE(ビジネスイベント)」という、密接に結びついた2分野の専門誌。人・モノが集まる“Face to Face”の場をさまざま視点で研究し、集客交流のノウハウや最新情報を盛り込み、優れた先端事例、新たなコミュニケーション手法などの情報を掲載している。

今回の特集は「プレゼンする技術」と題して、展示会に役立つプレゼン手法を紹介。
ホットスケープ代表取締役の前野伸幸氏にはスライドの作り方、ボイス&メンタルトレーナーの司 拓也氏には、発声で変わるはじめてのプレゼンの乗り切り方、クリエイティブパワー代表取締役の大賀祐仁さんにはプロのナレーターの技術、そしてさまざまな達人からのアドバイスなどの内容となっている。

空間演出プロデューサー仁木洋子氏の対談コーナー「Curious Eyes of a Witch」では、さきごろアジアデザインアワードで大賞を受賞し、アジアNo.1となった空間デザイナーの平田 裕二氏が登場。東京ソラマチの街づくりの裏側について語っている。地域創造では広島市のMICE振興を取り上げる。また、観光庁の内田浩行参事官にもインタビューを行ない、グローバルMICE戦略都市などの取組みに触れる。

新連載「Eventbiz Periscope」では国際MICEジャーナリストのロブ・コッター氏が、欧米のMICE産業界でのホットなトピックスを取り上る。初回はサステナビリティについて。もう1つの新連載「明日のユニークベニューを考える」では、全国のユニークベニューの実例を取り上げ、利用方法など考える。

そのほか、中小企業の出展ノウハウを紹介する「経営視点から見る展示会活用法 ポイント 10」、注目の展示会について各業界の専門誌記者が紹介する「展示会と MICE Highlight」、「展示会の総合分析」、「展示会と MICE 開催スケジュール」、「MICEビジネスのいまとこれから」、「World News Headline」などの連載企画など注目記事を集め、盛りだくさんの内容となっている。

体裁はA4判、本文80ページ。定価は2,000円(税込2,100円)で全国有力書店で販売 (発刊は2013年8月23日)。また、小社からの発送サービスも行なっている(送料別途)。 お申込み、ならびにお問合せは(株)ピーオーピー 出版企画室(TEL: 03-5687-6841、FAX: 03-5687-6845)まで。

◆出版社の紹介
展示会、ビジネスイベントの専門出版社(株)ピーオーピーは、1982年10月より、イベント&コンベンションの総合情報紙『見本市展示会通信』 を定期発行、イベント産業の現状と発展をリアルタイムで伝えるメディアとして、イベント業界に親しまれてきた。発行媒体に『見本市展示会総合ハンドブック』、『会場Navi』、『展示会データベース』、『イベント&MICEサポート企業ガイド』ほか。イベント産業界の要請に応えた専門図書を発行し、業界発展のニュースソースとして、その一翼を担っている。
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■■■■   展示会とMICE Vol.9の目次   ■■

特  集  プレゼンする技術
SELECT   手法を知る
STUDY1 スライドの作り方
STUDY2 はじめてのプレゼンを乗り切れ!
STUDY3 プロのナレーターに学ぶ
STUDY4 達人からのアドバイス

座談会・Curious Eyes of a Witch
空間デザイナーは「空間翻訳者」 より豊かな表現で空間を演出する
平田 裕二            ×仁木 洋子
(空間デザイナー・一級建築士)    (空間演出プロデューサー)

地域創造
本気で取り組みはじめた広島市の MICE 振興

展示会と MICE Highlight 2013.09≫11
Behind the scenes
Pick up Exhibition 第 76 回東京インターナショナル・ギフト・ショー秋 2013
Booth Design Selection
Cornerstone of the Achievements   その 1 モニック
連載 経営視点から見る展示会活用法 ポイント 10
WORLD NEWS HEADLINE
TOPICS
展示会総合分析 2013 年 4 月~ 6 月
展示会 &MICE 開催スケジュール 2013 年9月~ 11 月
Message Board CPA/JAPCO/JCCB/ 日展協
LABORATRY WINDOW 観光庁 MICE 推進担当参事官 内田浩行さん
座談会 日本映像機材レンタル協会 観客を魅了するステージ演出の舞台ウラ
新連載 EventBiz Periscope Episode1 グリーン・イベントは羨望の的? スペイン・EIBTM の場合
新連載 明日のユニークべニューを考える その1 ~福岡市 川端商店街~
イベント女子部 第 3 会 裏方の裏方 銀座サクラヤ 野仲 千枝
MICE ビジネスのいまとこれから

 

■リリースについての問合せ先

株式会社ピーオーピー
編集部  田中 力     tanaka@eventbiz.net
〒101-0032 東京都千代田区岩本町1-8-15
TEL: 03(5687)6841   FAX: 03(5687)6845

MPIリレー連載7 金井 大三氏/~インセンティブ効果の可視化=経費~投資観点へのシフトチェンジに向けて

週刊ホテルレストラン × 展示会とMICE 
週刊ホテルレストラン×展示会とMICE 合同企画

MPIリレー連載 

第7回 金井 大三さん 

   ㈱JTBコーポレートセールス 営業推進本部 営業推進局 スーパーバイザー
   MPIジャパンチャプター メンバーシップ委員会 委員長
   東京都知事認定外客誘致メンバー

【略歴】
(株)日本交通公社(現ジェイティービー)入社。MICEの“MIC”を中心とした企画・運営に携わり、現在は社内の人材育成と新たな事業モデルの開発を担当。社外においては講演会・大学の特別講座も行なっている。

旅行会社にとってのMICE(インナー領域のインセンティブ)の未来
“インセンティブ効果の可視化=経費~投資観点へのシフトチェンジへ向けて”

【はじめに】
2007年観光立国推進基本法が施行されるとともに、2010年新成長戦略において観光は日本の成長エンジンの中心に定められ6年の月日が流れた。中でもMICEは年々注目度が高まり、経済界でもある程度の市民権が得られ始めている。今回はI(インセンティブ)の現状の課題と成長へのヒントを考察していきたいと思う。

【インセンティブの意義・目的】
そもそもインセンティブは何故行なわれるのか?
「参加者は現金を与えられた方が嬉しいのではないか?」こんな声は顧客からも未だにある。そんななか、先日某社に営業に行った際に「御社の今回の目的は何ですか?」と質問をしたところ、「毎年やっているから…」と不安になる回答をいただいた。(職場旅行であれば納得もできるのだが)

ここで、インセンティブの目的と効果を再考してみたい。弊社の考え方で恐縮だが、

【企業が主催し、参加者のモチベーション向上にフォーカスするモチベーションイベント】、と定義し、「何を伝えるか?」はもち「如何に伝えるか?」がイベント価値を左右するものとして重要視している。また最大の効果としては、“参加者のモチベーションの内発化の醸成”・“働きがい/達成感/使命感”の喚起である(加えて受賞できなかった参加者のチャレンジ精神を刺激することも重要=インセンティブバーの設定ラインの考え方)。

主催者・対象者により目的(GOAL)は千差万別であるが、KPI(定量・定性の両輪)を企画段階で設定することが、成功への第一歩であることは間違いない。
【インセンティブ効果の最大化に向けた要素】
先に意義・目的について着目したが、成功へ導く重要な要素は以下となる。

①    ハード面(ベニュー中心)
過去を振り返ると大型宴会場での開催が中心であったが、マンネリ化を避けるために、ユニークベニューの問い合わせが飛躍的に多くなっている。最近では石川県の金沢城など過去には考えられなかった場所での開催も可能になってきている。共通して言えることは、官民一体となり開発に取り組んでいるエリアだ(観光庁もユニークベニューに関しては今後本腰を入れて取り組んでいく予定)。旅行会社は無理だと決めつけずに主催者側の想いを具現化すべく地道な交渉力を持つことも今後必要になるであろう。

またホテル内演出もちょっとした工夫(長岡の花火大会を会場内360度のパノラマ映像でオープニング演出など)で箱売りから脱却し、新たな価値提供が可能になる。

②    ソフト面(運営中心)

今までの旅行会社のインセンティブ取扱いにおいては調達面を中心に対象者ごとに効果的な知見を発揮してきたが、今後はヒト・モノ・ココロを動かすインセンティブコンサルティングに進化する必要がある。

たとえば
●事前に過去開催のレビューを行い(右図:社内イベントに関する調査レポート抜粋:JTBモチベーションズ提供)、正しい方向性を見極め、企画段階から慎重にイベント内容を設計していく。

●特別表彰者に対しては料飲の好き嫌いを把握し、特別コースを提供する。

●サプライズで家族に登壇いただくなど、参加者へのホスピタリティ提供を主語にする。以上に力点を置くだけでも(or注意を払うだけでも、or以上を見直してみるだけでも、など)成長の余地はまだまだある。

 

とにかく、表彰者からWOW!の言葉を、どれだけ得られるかに対して知恵を絞り込むこと

この点に拘り続ける事が効果の最大化にとって重要な要素の一つとして構成される。

 

【まとめ】

まとめになるがROI(投資対効果)を可視化・向上させる為に、

1、プランナー・サプライヤーはゴールを必ず共有しコストではなく投資観点で捉えること
(プランナーは社内関係者・参加者へ、サプライヤーは社内オペレーション担当・現地スタッフへ対して正確な情報伝達を行なう)

2、企画~実施~終了後までの各ステージにおいて目標・目的をぶらさないこと
(旅行会社は受注~実施~終了まで事務局以上のパッションを維持する)

3、終了後は清算書の提出のみではなく、当初目標・目的に対する効果測定を実施すること
(プランナーは社内での説明責任を果たし、サプライヤーは次のPDCAへ展開)

“金の清算”~“質の清算”へ→“インセンティブ効果測定の実施”

(下図インセンティブアンケート企画書での提案例)

1~3を実行することにより、単発の案件ではなく事業として展開が可能になり、実施企業の中長期的な戦略の共有が可能となり、サスティナブル(持続可能)なビジネスパートナーへと変貌していけるものと確信する。

また、旅行会社・ホテル双方のパートナーシップを更に強固(受発注の関係でなく)にし、顧客への価値提供を加速させる事が、業界の今後の浮沈の鍵を握る事はいうまでもない。

ビジネスガイド社が12月に「Gift Show in 上海」を開催

ビジネスガイド社とその現地法人必○耐斯(上海)会展有限公司(※○は木偏に及)は、12月10日から12日までの3日間、上海国際展覧中心(インテックス上海)で「日本生活用品・家居装飾品展覧会(Gift Show in 上海)」を開催する。

これまで、中国(上海7回と蘇州2回)での計9回の見本市開催に携わって中国の流通業者リスト50万件を確保しており、その実績を来場誘致に活用した展示会となる。

会期を12月とした理由について同社は、「中国でもっとも商取引が活発な時。中国の旧正月は1月29日から2月6日までで、消費者の購買意欲が年間1年中で一番高くなる。加えて円安も続いており、日本からの出展者にとってビジネス拡大を図る絶好の機会だ」と説明した。

今回は、出展者数200社・300小間の規模で、来場者は4万人を見込んでいる。

出展料金は、1小間(3m×3m×2.7m)21万+オプション器具預り金となっている。締切は9月18日まで。

出展対象は、アート、アニメ、彫刻、絵画、写真、フォトフレーム、文具、ステーショナリー、壁面装飾品、ハウスウェアー、ダイニングキッチン、リビング用品、家具、照明、エコ、環境用品、健康志向、フラワー・グリーン、家電、ミュージアムグッズ、工芸品、ホームウェア、ガーデニング、食品、デザインや品質または機能性に優れた商品、ホームファッショングッズなどとなっている。

その他、詳細については、事務局(TEL03-3843-9851)まで問い合わせること。

各社・団体が観光商材アピール ~第6回東京トラベルマート開催 

東京商工会議所と東京観光財団は8月22日、東京商工会議所ビルで「第6回東京トラベルマート(観光商材大商談会)」を開催した。同イベントは2011年2月から開催されている商談会。新たな観光商材を探す旅行会社に向けて、観光コンテンツを有する協会・施設・事業者などがさまざまな旅行商品をプロモーションするもの。

 

主催者側では商談をより活性化する工夫を重ねており、前回開催からバイヤーである旅行会社がブースを構え、サプライヤーが商談席を回るという逆見本市方式を採用。また、今回から1コマ15分の時間制とし、商談の合間にサプライヤーが旅行会社を商談予約する予約商談を採用した。今回は旅行会社18社がブースを構え、約50社・団体から70人のサプライヤーが参加し、活発な商談が行なわれ、商談会の終了時刻まですべてのブースが埋まるほどの盛況ぶりたった。

商談会終了後に開催された情報交換会には約60人の観光関係者が出席した。東京観光財団の戸倉高常務理事は開会に先立ち「東京は観光資源が豊富な都市だが、すべてのコンテンツが広く知られているわけではない。この商談会をはじめ、業界関係者の情報交換がさらに充実することで、多くの商材を消費者に向けて発信し、“観光ブランド都市・東京”実現への第一歩になると期待しています」と挨拶を述べた。参加した関係者たちは、今後のさらなる業界発展への協力体制づくりのため交流を深め、情報交換などを行なっていた。

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日本映像機材レンタル協会 & ピーオーピー合同企画 座談会 <第3弾> 観客を魅了するステージ演出の舞台ウラ(その3)

日本映像機材レンタル協会 & ピーオーピー合同企画 座談会 第3弾

観客を魅了するステージ演出の舞台ウラ(その3)

細部までこだわることが
観客・アーティストへの礼儀

――浜田省吾さんの舞台演出はどのように進めていくのですか
川上 私の今回の浜田さんのステージづくりは舞台とスクリーンの配置を3Dの図面に起こすことからはじめました。それはお客さまが会場のどの場所に座るかによって、ステージの見え方が変わるからです。ステージセットや、他の機材によって見切れが出たり、角度によっては画面が見えづらくなる場所の検証を行ないます。事前に3Dで検証することにより、プロデューサーと相談をして、できるだけ多くのお客さまに同じ条件で観てもらうためです。
――しかし、図面まで起こすというのは大変ですね。
川上 CADで作図したりしています。確かに楽ではありませんが、なにかたたき台がないと議論がはじまりませんし、見え方が想定できますので、具体的に話が進みやすいので、3Dで図面を作成して相談するようにしています。
――浜田さんのコンサートでは、どのような機材を使っているのですか
川上 ステルスというシースルーのスクリーンを使用しています。この機材はもともとマドンナのコンサートのために作ったものですが、日本の舞台演出を変えた機材なんです。
――その機材によってどのような演出が可能になったのでしょうか
川上 大幅な軽量化がこのスクリーンの特徴です。アリーナツアーでは画面を天井から吊り下げる事が多いのですが、各会場で吊れる重量が決まっており、条件を合わせる為に画面を少しでも軽くする必要があります。従来のLEDでは300インチで2t以上あったりするのですが、ステルスだと同じ大きさで250kg程度の重量で収まります。これを機にLEDメーカー各社が軽量化LEDに目を向けるようになりました。現在のコンサートに大規模な映像演出が可能になったのはステルスのおかげといってもいいですね。
――浜田省吾さんの舞台の特徴はどのようなところですか
川上 アイドルグループのように激しい動きがありませんので、迫力ではなく芸術性を追求し感動的な演出に仕上げています。ツアーテーマと曲のイメージをどう表現するかが主題となります。板谷さんという有名な方が監督をされていることもあり、舞台をより芸術的に感動的に演出されています。
たとえば、舞台の後ろでカメラマンが撮影することで、浜田さんの目線で観客席を映すシーンは感動的でした。それから、1年以上にわたりツアーの企画段階、最初の会場から現在までのもようをまとめて、当日までの一歩一歩積み上げてきたものが見られる映像は、そのコンサートにかけた努力と情熱が伝わるものになっていました。
――独特な技術なども使われるのですか
川上 そうですね。映像をまるで照明のように活用しながらも、照明ではできない形や色、画像の揺らぎを見せる手法を使いました。また、コンサート中の照明の明るさや、スモークの量に応じて映像の出力を変えたりします。これはオペレーターが自分の眼で判断するしかなく、各スタッフと打ち合わせをしながら、本番中に調整しています。このようなことを、仮組み(今回は2週間)を行なっているうちに実施します。
――機材についてはどのような点に気をつけていらっしゃいますか
川上 スクリーンの素材を選ぶのもその一つです。同じスペックのものでも映像や演出意図を考えると硬い素材かやわらかいものか、といったことまで考えます。予算の都合もあり思い通りにはなりませんが、そのなかでできるベストな選択を目指します。また、自分のセクションのことだけでなく、舞台全体のことを考えてより良いものを出していくことが、お客さんとアーティストの方への礼儀だと考えています。
――コンサートのお仕事でご苦労されるのはどのようなことですか
川上 この仕事で大変なのは時間に追われること。朝の9時に設営を開始して、リハーサルが始まる午後1時ころにはつくりあげなければいけない。時間との戦い、そのなかでどこまで完成度をあげるかが腕の見せ所ですね。

 

技術の進歩と発想力で
常に新しい演出を模索

――これからのコンサートの映像演出についてのお考えは
東田 最近、会場以外の場所でのライブビューイングがふえてきました。これが新しいコンテンツになるとすると、会場で撮影している時点からそれを意識した演出も必要になるのかもしれません。
飯田 ライブに近い体験を提供することで、それが実際のコンサート会場に来てもらうきっかけとなればいいですね。ただそのためには、本番中の演者たちの意識も変えていかなければいけないと思っています。だれに何を伝えるのかによって、演出は変わっていくはずです。
川上 わたしは技術が進歩することで、かえって原点回帰する必要がふえると思っています。さきほどお話ししたように、スクリーンが軽量化したことで、大画面で迫力のある映像表現が可能になりました。しかし映像が目立ちすぎて、本人が見えなくなってしまうようではいけません。そういうバランスを考えて、アーティストのそのときの生の表情を一番見せていきたいですね。
東田 シースルースクリーンの利点である存在感を消せることを、どう活用するかが鍵になりそうですね。
飯田 技術の進歩が演出の可能性を拡げてくれました。しかし、それだけでなく、発想の拾い方も新しい表現には必要になります。わたしの場合は子供の目線や発想をヒントにするときがあります。自分では考えつかないような発見をすることが多いですね。そのほかにも日常生活のあらゆるところにアイデアの種があるので、常にアンテナを張っていたいですね。

――みなさん、今回は貴重なお話をありがとうございました。
今後のさらなる活躍に期待しています

 

 

→その2 「リアルと映像が入り交じるモーニング娘。の演出」へ戻る
→その1 「音響のヒビノで、映像を手がける」 / 「アマチュア時代からのバンド仲間つんく♂のサポート」へ戻る

 

JVR座談会アーカイブス

第1弾 ビジュアル空間をつくるプロフェッショナルのシゴト
第2弾 ~プロが語る仕事の舞台ウラ

日本映像機材レンタル協会 & ピーオーピー合同企画 座談会 <第3弾> 観客を魅了するステージ演出の舞台ウラ(その2)

日本映像機材レンタル協会 & ピーオーピー合同企画 座談会 第3弾

観客を魅了するステージ演出の舞台ウラ(その2)

リアルと映像が入り交じる
モーニング娘。の演出

--まずは東田さんから、事例を紹介してください
東田 こちらは、モーニング娘。コンサートツアー2013春 ミチシゲ☆イレブンSOUL  ~田中れいな卒業記念スペシャル~ というツアーの映像演出です。

飯田 つんく♂から『ミチシゲ☆イレブン』というタイトルワードをもらったので、卒業する田中だけにスポットを当てるのではなく、道重を前面に押し出す演出を提案しました。これは、ビジョンの中に11人のカラフルな衣装を着た道重が登場するシーンから始まるコンサートのオープニング映像なんです。
東田 簡単に内容を説明すると、この映像はオープニング映像演出でもありメンバー紹介映像でもあるんです。
まず、映像の中に現れた10人の道重さんがステージ上にいる実物の道重さんを映像の中の世界に呼び込むところから始まります。呼ばれた道重さんは映像の世界に入り込むべくステージ奥へと移動し消えると同時に映像に現れるという演出があります。そして映像はその11体の道重さんが1体ずつ各メンバーにCGで変身していくのですが、その変身の際に顔と名前が大きく映し出されメンバー紹介映像にもなっています。やがて全員の紹介が終わったところでメンバーの映像が消えモーニング娘。という文字が大きく映し出されると同時に、画面が透けて後ろにポーズを決めた本物の11人がシルエットで浮かび上がります。そして画面が上に移動し11人のメンバーが登場しコンサートが始まるという映像演出です。
――どういう機材を使用されたのですか
東田 これはF18Lという、18mmピッチのシースルーLEDスクリーンを縦3600mm×横7200mmの大きさで使用しました。11人横並びでスクリーンの後ろでポーズを決めるにはこの大きさが必要でした。
――こういう機材があるからこういう演出をしようという感じなのですか
飯田 つんく♂プロデュースのコンサート演出は、最初につんく♂から発信される「こういう舞台(ステージ)をつくりたい」というアイデアを現場に提出し、それにふさわしい機材・システムなどを提案いただくパターンと、新しい技術や機材についての情報を仕入れてつんく♂に戻し、それを活かして面白いことができないか考えるという2つの方法がありますね。私は良い意味でお客さまの予想を裏切る様なものを目標に、毎ツアーごとに、モーニング娘。のコンサート史上最高の演出を創りたい、とスタッフのみなさんに相談しています。
東田 言うのは簡単ですけれども、実行するのは大変で(笑)、この時の映像制作には苦労しました。事前に撮影した画面の中のメンバーと実物のメンバーがシンクロするのですが、最終的にどのような映像演出になるのかをスタッフへはもちろん、演じるメンバーたちに伝えないと、演技ができないし映像と実物がシンクロできない。
飯田 そのために1小節ごとの字コンテや4小節ごとの絵コンテを描き、どういうシーンなのかを理解して踊ってもらうように工夫をしました。
東田 通常コンサート現場はわれわれのような映像チームだけでなく、大道具チームや音響、照明、電飾チームなどいろいろなチームが協力してひとつの舞台演出を創りあげていきます。今回は映像演出が先に決まってから、スクリーン前の踊り場の大きさや階段の位置を変えたり、メンバーをステージ上から一瞬で消すために照明を創っていただいたりと皆さんに協力してもらいました。さらに全国ツアーでいろんな会場に行くと、それぞれ舞台や会場のつくりが違うので、毎回困ったことが起こるんです(笑)。でも、モーニング娘。のツアーチームはもう長い間一緒にやっており、気心も知れていて協力体制ができ上がっているので、トラブルなく実現できたのだと思います。

飯田 つんく♂プロデュースのコンサートにおいていつもこだわっているのは、会場(客席)の後方や2階席などにいる人たちも大切にする、ということです。そういう場所にいらっしゃるのは、小さなお子さん連れのご家族や、これから彼女たちのファンになっていただくお客さまです。そういう人たちにも前列にいる人たちと同じように楽しんでもらう、メンバー一人ひとりの魅力を知ってもらうことを重視しています。そういった面でも映像演出は非常に重要なツールだと思っています。
東田 このようにみんなで一緒にコンサートを創る現場にいますと、私たちの仕事は単に機材のレンタル屋さんではなく、コンサートを創る一員だという意識で仕事をするようになりますね。

 

<付録> 海外メディアに評価されたカメラワーク
東田さんが手がけたジャパンEXPOのモーニング娘。ライブ会場でステージサイドに設置されたスクリーンに出していた映像のカメラワークを、現地フランスのケーブルテレビ局が、自分たちの撮影した映像と比較しながらその卓越した技術を解説しています。東田さんは、次々に変わるメインボーカルの表情をアップで捉えるために、3台のカメラマンの配置や動きを指示するために、事前に何度もパズルのようにシミュレーションを繰り返すそうです。


http://www.youtube.com/watch?v=D4EKdNs9A2s

 

→その3 「細部までこだわることが観客・アーティストへの礼儀」、「技術の進歩と発想力で常に新しい演出を模索へ進む

→その1 「音響のヒビノで、映像を手がける」 / 「アマチュア時代からのバンド仲間つんく♂のサポート」へ戻る

 

JVR座談会アーカイブス

第1弾 ビジュアル空間をつくるプロフェッショナルのシゴト
第2弾 ~プロが語る仕事の舞台ウラ

ユニークベニュー利用促進協議会が発足

 

観光庁は8月19日、第1回ユニークベニュー利用促進協議会を開催した。同協議会は、昨年11月から開催されていたMICE競争力強化委員会の最終とりまとめで、定められたアクションプログラムの一環として発足。初回は東京都内の博物館と美術館に対象を絞り、ユニークベニューの開発と利用促進を推進していくもの。ユニークベニューにおける課題を調査し、解決策を考察して、施設が意義を理解しスムーズに利用開放を進められる手引き書としてのガイドラインを策定する。

協議会では、事業の概要説明に続き、調査内容の検討、ガイドライン(案)、報告所の項目(案)などが検討されたほか、東京国立博物館のユニークベニュー活用事例の報告があった。

※東京国立博物館の事例については展示会とMICE Vol.7 季節のヴェニュー参照のこと(バックナンバーはamazonから購入可能

今後、対象施設に対する利用開放意向調査、海外事例調査、ガイドラインの策定、普及・促進の実施、対象施設でのイベント開催(目標3件)などを行なっていく。ガイドラインの策定は今年12月を予定している。

 

委員およびオブザーバーは下記の通り(敬称略)

<委員>
東京都産業労働局観光部 企画調整担当課長 猪口純子
日本ホテル協会 事務局長 岩佐 英美子
国立文化財機構 東京国立博物館 栗原祐司
JTBグローバルマーケティング&トラベル 企画総務部 営業企画課長 黒田秀之
The J Team 代表取締役 ゲライント ホルト
日本旅行業協会 国内・訪日旅行推進部 副部長 後藤和男
コングレ コンベンション事業本部 国際営業部 副部長 田中弘一
東京観光財団 コンベンション事業部次長 戸田加寿子
大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会 都市観光・文化研究会 座長 西本龍生
日本博物館協会 専務理事 半田昌之
日本コンベンションサービス 執行役員 MICE都市研究所長 広江真
イベントサービス 代表取締役社長 森本福夫
首都大学東京 都市環境学研究科 観光科学域特任准教授 矢ケ崎紀子
文部科学省 生涯学習政策局 社会教育課長 坪田知広
文化庁 長官官房国際課長 佐藤透
観光庁 国際会議等担当参事官 内田浩行

<オブザーバー>
国際観光振興機構 コンベンション誘致部長 蜷川彰

PB・OEM商品の売上アップ・販路開拓セミナー 参加者を募集

日本能率協会は、食品、日用品、ビューティー・ヘルスケアなどのメーカー、パッケージ・印刷企業などを対象に、「PB・OEM商品の売上アップ・販路開拓セミナー」を9月13日、機械振興会館(東京都港区)で開催する。時間は14時30分から16時30分の2時間。

昨今PB・OEM商品を取り巻く環境は、大手流通企業だけでなく、地方スーパー、ホテル、レジャー施設、ホームセンターや書店など幅広い業種で商品開発が強化されており、それを支える受託メーカーも、従来のコストダウン重視から、消費者目線・バイヤー目線に立った共同開発のパートナーとして重要な役割へとシフトしている。

こうした現状を受け、PB・OEM開発に関する専門展示会「国際PB・OEM開発展」を主催する日本能率協会では、セミナーを開催し、バイヤーの期待に応え、期待を上回る商品開発や提案のポイントについて、バイヤーの本音や事例を交え紹介、バイヤーが取引先に知っておいてほしい「下請法」についてポイントをわかりやすく解説する。

参加費は無料。申込みは、下記の「国際PB・OEM開発展」ホームページで受け付けている。
http://www.jma.or.jp/pb/

◆PB・OEM商品の売上アップ・販路開拓セミナー
「バイヤーから選ばれ続けるPB・OEM商品開発・提案とは」開催概要

日  時:2013年9月13日(金) 14:30~16:30
会  場:機械振興会館 ホール(地下2階) 東京都港区芝公園3-5-8
料  金:無料
参加対象:食品、日用品、ビューティー・ヘルスケアなどのメーカー、パッケージ・印刷企業
申込方法:「国際PB・OEM開発展」ホームページ(http://www.jma.or.jp/pb/)より申込み
申込締切:2013年9月6日(金)※先着順、定員200名になり次第締切
問合せ先:日本能率協会 国際PB・OEM開発展事務局(TEL:03-3434-1377)

◆プログラム内容
1.作る側だけじゃない「買う側」からの目線「バイヤーが取引先に知っておいてほしい「下請法」
公正取引委員会 事務総局 取引部 企業取引課

2.「バイヤーから選ばれ続けるPB・OEM商品開発・提案のポイント」
株式会社日本能率協会コンサルティング 経営コンサルティング事業本部
シニア・コンサルタント 野元 伸一郎氏

3.「バイヤーがPB・OEMメーカーに求めていること」
一般社団法人日本能率協会「国際PB・OEM開発展」事務局