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【レポート】「SEMICON Japan 2025」が東京ビッグサイトで開催

半導体製造のサプライチェーンを中心に、装置・材料から車載やIoTなどのSMARTアプリケーションまでを扱う国際展示会「SEMICON Japan 2025」が12月17〜19日の3日間、東京ビッグサイトで開かれた。主催はSEMI。テーマに「AI×サステナビリティ×半導体」を掲げ、DX時代を支える半導体と周辺産業の最新動向を発信した。

主催者発表によると、会場には1,200社を超える出展者が集まり、展示に加えてセミナーやフォーラムを通じて、設計・製造のサプライチェーン全体の進展、量子コンピューティング、フォトニクスとエレクトロニクスの融合、先端パッケージング、AIを含む幅広い応用分野のトレンドが取り上げられた。

今回の特徴として、新たに「AI×サステナビリティ×半導体(AIS)サミット」と「Metrology & Inspection Summit(MIS)」が設けられた。MISは検査・計測分野の発展や協調領域での課題解決を掲げ、関連出展は222社規模になったとしている。

同時開催企画としては「Advanced Packaging and Chiplet Summit」「Advanced Design Innovation Summit」なども実施された。併催イベントでは「Strategic Materials Conference(SMC)Japan」が12月16日に国内で初めて開催され、AIと先端半導体を軸に材料分野の技術・市場動向が議論された。

2日間で延べ14万人、K-POP合同公演「MUSIC BANK」国立競技場で初開催

韓国KBSの音楽番組「Music Bank」の年末スペシャル公演「2025 MUSIC BANK GLOBAL FESTIVAL IN JAPAN」が13日、14日の2日間、東京・国立競技場で開かれた。主催者によると、延べ14万人を動員。K-POPイベントおよび合同コンサートとして国立競技場での開催は初めてだという。

番組は全世界142カ国で放送され、25年以上にわたり親しまれてきたとしており、日本公演は年末の恒例イベントとして位置づけられている。今回は2日間で計25組が出演。MCはIVEのJANG WONYOUNGと歌手・俳優のLEE JUN YOUNGが務めた。

初日は新世代アーティストが会場の熱を上げ、RIIZEやENHYPEN、ATEEZらがスタジアム級の演出で観客を沸かせた。日韓国交正常化60周年の記念企画として、日本からSnow Manがスペシャルゲスト出演し、会場の一体感を強めた。

2日目はNiziUや&TEAM、ZEROBASEONE、IVEらがステージをつなぎ、トリはStray Kids。終演後には出演者が再登場し、冬の夜空に上がる花火の中で観客に感謝を伝え、2日間の公演を締めくくった。

公演はKBSと株式会社エニーが主催し、制作はぴあライブクリエイティブが担当した。

観光庁、IR追加申請を2027年5〜11月に設定へ 政令改正案でパブコメ開始

観光庁は17日、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)を巡り、整備地域の追加選定に向けた自治体の申請受け付けを2027年5月6日から11月5日までとする方針を明らかにした。申請期間を政令で定める必要があるとして、当該期間を追加する政令改正案について、意見公募手続(パブリックコメント)を開始した。

IR整備法では、都道府県または政令指定都市が民間事業者と共同で区域整備計画を作成し、国土交通大臣の認定を受ける仕組みで、認定数は最大3区域を上限としている。現在認定されているのは大阪・夢洲地区の1件にとどまっており、政府は追加申請の枠組み整備を進める。

意見公募は2025年12月17日から2026年1月16日まで実施し、電子政府の窓口(e-Gov)を通じて詳細を案内するとしている。

(写真は大阪で計画されている大阪・夢洲地区特定複合観光施設)

【特集】「CES 2026」注目出展企業の最新情報

世界最大級のテクノロジー展「CES 2026」(主催:全米民生技術協会=CTA)が2026年1月6日(火)から9日(金)まで(米国時間)の4日間、米・ラスベガスで開催される。本特集では日本企業を中心に、注目の出展企業の最新情報をまとめた。
(五十音順、随時更新。最終更新:2025年12月22日)

iPresence
(LVCC, North Hall — 8677)

Semi-Realなリモートコミュニケーションを実現するプラットフォームサービス「Teleport-Cloud」を展示する。単なるビデオ通話とは一線を画し、遠隔地からでも、あたかもその場にいるかのような臨場感と、円滑な双方向コミュニケーションが可能。物理的な距離や時間の制約を克服し、リモートワーク、遠隔地での営業・研修、イベント参加、工場・現場の遠隔管理など、多岐にわたる分野で革新的な体験を提供する。

旭化成エレクトロニクス(AKM)
(Venetian Expo, Halls A-D — 54829)

エイジテック分野ではカメラ不要の転倒検知ソリューションを展示。ミリ波レーダーモジュール「AK5816AIM」を用いた転倒検知ソリューションは、人の位置や姿勢を高精度に検出し、浴室内での転倒を10秒以内に検知することが可能。
ペットテック分野では2つのソリューションを展示。1つ目は動物病院向けのバイタルモニタリングのコンセプト提案。ケージに取り付けたミリ波レーダーが、術後の犬や猫の呼吸や心拍をリアルタイムで監視。呼吸に異常をきたすなど、バイタルサインに懸念が生じた場合には、獣医師に即座に通知できるため、動物の命を守るモニタリング体制を大幅に強化することができる。2つ目はスマートペットカラーで、内蔵の温度センサーで体表面温度とペット周辺の環境温度をバッテリーフリーで測定。発熱や高温環境を検知し、Bluetooth経由で飼い主に通知することで、ペットの健康管理や異常の早期発見に貢献する。

アルプスアルパイン
(LVCC, West Hall — 3826)

新ビジョン“人の感性に寄り添うテクノロジーで未来 をつくる”を具現化した製品を展示。同社が目指す、人と空間がシームレスにつながる世界を実現する「空間価値インテグレーター」としての姿を提示する。
ブースではDigital Cabin Solutionテクノロジーを中心に、「五感センシング技術(カメラ、マイク、触覚デバイスなど)」、「HMI技術による空間演出(音・光・振動・香り)」、「ソフトウェアとデータソリューション」を統合することで空間そのものを進化させる 「空間価値インテグレーター」 のコンセプトを提案。コンセプトを体感できるデモンストレーション動画と、技術を応用した具体的な展示アイテム を紹介する。


アンリツ
(LVCC, West Hall — 6267)

未来の“つながるクルマと電動化社会に向けた先進技術”を展示する。
出展ソリューションは①ラジオ コミュニケーション テストステーション MT8000AとdSPACE社のシミュレーション環境を統合した完成車両向けシミュレーション「Vehicle-in-the-Loopシミュレーション(VILS)」、②SmartViser社のシグナリング/プロトコル監視ソリューションを組み込んだ統合試験環境で、コネクテッドカーの通信品質を試験する「エンドツーエンド接続性試験(E2E Connectivity Testing)」、③Tektronix社と協業し、運転支援システム(ADAS)の相互接続性を評価する「車載イーサネット試験」、④アンリツ、アンリツグループの株式会社高砂製作所とDEWETRON社、dSPACE社のソリューションを組み合わせたPower HILソリューションを展示する「Power HILバッテリーおよびパワートレイン試験」など。

ヴァレオ
(Venetian Expo, Halls A-D — 51469 — Smart Home)

以下の3会場で展示を行う。
「セントラルプラザ (ブース CP145)」より持続可能で、より安全で、よりコネクテッドなモビリティのためのヴァレオの最新技術を探るメインブース。「Piero’s レストラン駐車場 (355 Convention Center Drive)」ヴァレオの包括的なソフトウェア・ディファインド・ビークル(SDV)と新たなモビリティ・ソリューションの車載デモンストレーションをライブで体験。「ベネチアン・キャンパス (ブース 51469)」自動車分野を超えた取り組みとして、ヴァレオ独自の超広帯域アクセス技術に基づいたスマート・ホームアクセス・ソリューション「Keynnect(キーネクト)」を初披露。

ENEOS
(LVCC, North Hall — 10129)

冷却をテーマに「液浸冷却液」「放熱グリース」「EV Fluid」の商品紹介や取組事例などを展示。
「ENEOS IXシリーズ」はサーバー冷却システムの中でも効率が高い液浸冷却用の冷却液。生成AIの急速な発展に伴うデータセンターの電力消費を抑える。「放熱グリース」はグリース製造技術と添加剤配合技術を生かし、高熱伝導性、接点不良防止、優れた作業性を達成。高度デジタル化と次世代エレクトロニクスの省エネルギーに貢献する。「EV/HYBRIDシリーズ」は自動車用潤滑油の開発で培った経験を活かし開発した、電気自動車(EV)およびハイブリッド車(HEV)の駆動システム向けに特別に設計した革新的な潤滑油となっている。

FYF
(Venetian Expo, Hall G — 61415 — Eureka Park JAPAN TECH)

初出展となる今回、学習体験および文化体験を拡張する新しいカードプロダクト「TCP/IPカルタ」と「日本文化カルタ」を展示する。
「TCP/IPカルタ」はSSH、FTP、HTTPなどの主要プロトコル名を表面に、対応するポート番号を裏面に記した教育カード。IT初学者、エンジニア志望者、企業研修など幅広い用途に対応。「日本文化カルタ」は「見て楽しい/遊んで理解できる/QRコードで深く学べる」という三層構造の文化体験ツールとして開発されたもので、観光施設、飲食店、ホテルなど、訪日客が多い現場での導入が想定されている。

MTG
(Venetian Expo, Halls A-D — 53962 — Lifestyle)

新製品「ReFa AI color recipe PRO(リファエーアイカラーレシピプロ)」を出展する。
ハイトーンカラーの技術を、AIテクノロジーで再現するプロフェッショナル向け次世代ヘアカラーAIソリューション。トップスタイリスト・鈴木翔貴(SHOKI)氏(株式会社ALLZ)が監修。
施術前の髪の写真を撮影するだけで、希望のカラーリングにベストフィットするカラーレシピをAIが提案。施術後の写真をアップロードするとAIが結果を分析し、3つのスコアカテゴリで詳細なフィードバックを提供。初心者からベテランスタイリストまで、誰もが安心して高品質な仕上がりを実現できる。さらに、サロンやスタッフごとの施術データを可視化し、技術力や成果の推移を確認できる管理機能を備えた「PRO仕様」となっており、教育・経営・顧客体験の三位一体でサロンの成長を支援する。

オモビオ(旧コンチネンタル・オートモーティブ)
(LVCC, Central Plaza — CP1645)

ソフトウェア定義車両(SDV)への道筋、仮想化されたマルチ電子制御ユニット(ECU)ネットワークから実際の車両機能の実装に至るまでを提示する。
ハイパフォーマンスコンピュータ(HPC)、ゾーンコントロールユニット、センサーやアクチュエータを備えた包括的な仮想ネットワークを提供。仮想環境やハイブリッド型リアルタイム環境で、車両機能の統合・検証・バリデーションを実現し、開発期間を劇的に短縮する。
さらに、次世代のSDVアーキテクチャコンセプトである「オートモーティブ・リモートコントロール・ネットワーク(Automotive Remote Control Network)」を導入。標準化・スケーラビリティ・高いコスト効率を兼ね備えた車両アーキテクチャを実現し、従来の自動車機能を完全にSDV対応にする。

ORPHE
(LVCC, Venetian Expo, ARIA)

Sports & Fitness部門の最高賞Best of Innovationを受賞した、センサ搭載型インソール「ORPHE INSOLE」をInnovation Awards Showcaseに出展する。
通常の中敷きと交換して靴に装着できるスマートインソールで、内蔵された6軸モーションセンサ(加速度・ジャイロ)および6点の圧力センサにより、足の動きと足裏にかかる圧力をリアルタイムに計測。専用アプリケーションや外部機器と連携することで、靴そのものを「スマートシューズ」として機能させることができる。取得モーションデータと圧力データは独自アルゴリズムにより解析され、「足の高さ」や「地面に対する足の角度」などのフォーム指標を可視化。さらに「転倒状態の判別」など、動作安全性の評価も可能。
インソール本体は厚みを抑えつつ高いクッション性を備えており、長時間の装着でも快適。約24時間の連続駆動が可能で、実生活の中で違和感なく着用できる。

加賀FEI
(LVCC, North Hall — 10763)

Bluetooth/無線LANモジュール「CONTINECT」は、世界最小レベルの超小型Bluetooth Low Energyモジュールを中心に、計30種類以上のラインナップを用意。Bluetooth Low Energyや無線LANモジュールを使用したワイヤレスソリューションを要望にあわせて提案可能。CES 2026では無線モジュール全製品を実物展示し、搭載製品の事例も紹介。
UI/UX Design Tool 「CANDERA CGI Studio」は四輪・二輪向けコックピットデモおよびAI警備ロボットデモにて、車載分野で高評価。直感的な操作性を備え、ハードウェアに依存しないスケーラブルなソリューションとなっている。

Garmin
(LVCC, West Hall — 3453)

「CES 2026 イノベーションアワード」を受賞した5製品を展示。
「fēnix 8 Pro MicroLED(ファッションテック)」はマルチスポーツGPSウォッチ。業界初のMicroLEDディスプレイを搭載するとともに、スマートウォッチとして初めてinReachテクノロジー搭載による衛星通信およびLTE通信に対応した。「Venu 4(デジタルヘルス)」はウェルビーイングをサポートするため、「睡眠アライメント」や「ライフスタイルの記録」、「Garminフィットネスコーチ」などの睡眠やフィットネスにおける先進的な機能を搭載。「Forerunner 970(スポーツ&フィットネス)」は高彩度AMOLEDディスプレイやLEDフラッシュライトを内蔵し、強化されたナビゲーション機能を搭載。「Blaze Equine Wellness System(ペット&アニマルテック)」は馬専用に設計されたテールラップ型デバイスとセンサーにより、心拍を含む馬の健康・フィットネスデータをリアルタイムで取得する。「Descent S1 Buoy(スポーツ&フィットネス)」は水面上と水中の双方で位置把握・モニタリング・コミュニケーションを可能にする革新的なコミュニケーションブイ。

京セラドキュメントソリューションズ
(LVCC, West Hall — 6501)

京セラ株式会社のグループ出展ブースへ共同出展し、リアルタイム字幕表示システム「Cotopat」を米国で初めて展示する。
音声をリアルタイムで認識し、字幕だけでなく会話に合わせた図や動画も表示。透明なアクリル板に発話内容を表示することで、会話中でも表情を確認しながら自然な対話が可能になる。また、それぞれの母語で話すと、相手側のスクリーンに相手の言語で翻訳が表示。これにより目線を保ったままスムーズに意思疎通が可能で、134言語の翻訳表示(うち73言語は同時双方向表示対応)に対応。さらに、会話ログを記録し、生成AIで要約を作成してQRコードで来訪者に提供したり、その場にいない家族や同僚、関係者に内容を共有することもできる。

ジャパンディスプレイ(JDI)
(LVCC, North Hall — 10354)

様々な素材の表面をタッチインターフェイスへ変貌させるセンサーZINNSIA(ジンシア)を紹介する。
ZINNSIA は 木材、大理石、表皮、布、石膏ボードなど、これまでセンサーとして使用することが難しかった素材でも、指の動きを検知することを可能にする、革新的インターフェイス。多くの素材に対応することができるため、幅広い市場、製品への展開が可能となる。今回の展示ではロボティクス、エンターテインメント、家電、住宅設備など幅広い分野への応用例を公開し、ZINNSIAがもたらす新しい価値と具体的な使い方を提案する。

Kikuvi
(Venetian Expo, Hall G — 61435 — Eureka Park)

質問設計から実施・構造化までを自動化し、埋もれた声をインサイトに変えるAIヒアリングエージェント「Kikuvi」を出展し、デモを実施。聞く手間を省き、判断と創造に時間を使える状態を作る。同社は「人類の『時間』の価値を再定義し、不要な時間をゼロにする」をMissionに掲げ、業務の“人以外でも実現できる意味のない作業”をプロダクトで置き換えることに挑戦している。

COLDRAW
(Venetian Expo, Halls A-D — 50339)

独自の冷温減圧技術を核とする次世代植物エキス抽出マシン「COLDRAW抽出機」を中心に、植物素材の持つ可能性を最大限に引き出す新たなフードテックのあり方を世界に向けて発信する。
同社は特許技術「冷温減圧抽出」によって植物本来の香りと旨味を引き出し、シェフ、バーテンダー、ソムリエといった食のクリエイターとの共創を通じて、プレミアムノンアルコール飲料〈ネイチャーカクテル〉を創出するプラットフォーム企業。食事やシーンに寄り添う“格別な食体験”を実現するため、これまで特別な場にふさわしいノンアルコールの選択肢が限られていた状況に一石を投じ、植物本来の風味を生かした上質な一杯を提供することで、食卓や場の雰囲気により深い調和をもたらしてきた。

サントリーグローバルイノベーションセンター
(Venetian Expo, Hall G — 61415 — Eureka Park)

サントリーグローバルイノベーションセンターと東京大学で共同研究を進めている試作段階の技術「MoHeat Evo(モヒート エヴォ)」を展示する。対話の場の雰囲気を温度変化によって演出するデバイス(ヘッドホン)で、装着者はAIエージェントとの対話時などに、その反応を効果的な音響と温度とともに受け取ることで、よりリアルなコミュニケーションを楽しむことができる。

CRI・ミドルウェア
(LVCC, West Hall — 4378)

初出展となる今回、独自方式でスピーカーを直接駆動しサウンドを出力する「CRI D-Amp Driver」に、GaN半導体を組み合わせて構成するフルデジタルアンプ「CRI D-Amp Driver × GaN」を世界のモビリティ業界向けに展示。CRI D-Amp DriverとGaN半導体の双方が持つ特性を掛け合わせ生まれたこのデジタルアンプは低発熱、省電力、高音質という3つの特徴を備える。
ソフトウェアによって機能や価値が更新される次世代自動車「SDV」では、自動運転の広がりとともに車内でのエンターテインメントの充実が期待されている。CRI D-Amp Driver × GaNは車内で楽しむ音楽から、SDVでの映画やカラオケなどのエンターテインメントまで、クオリティの高い音を届け未来の移動体験を彩る。

ジヤトコ
(LVCC, North Hall — 10629)

「電動アシスト自転車用2-in-1ドライブユニット」はモーターと変速機を一体化したコンパクトな2-in-1構造で、スムーズな走行と力強いアシストを実現。アプリ連携により、ユーザー一人ひとりに最適な体験を提供。国内では、自転車メーカーのホダカがドライブユニットを搭載したモデルを2026年春に発売予定。
「電動バイク用2速自動変速インホイールモータードライブユニット」はホイール内蔵型のコンパクトな構造と高効率な駆動性能で、都市部から山間部まで幅広い移動ニーズに応えるソリューションを提供。現在、パートナー企業と協力し、まもなく市場投入予定。
移乗機構付き車いす「Lifmy(リフミィ)」は介護する側とされる側の双方に配慮した設計を目指した車いす。独自のリフト機構を採用し、移乗時の負担を減らす。安全性にも配慮しながら、介護現場での使いやすさと利用者の快適な移動を考えて開発し、国内で2026年初旬の発売を予定。

Shokz
(LVCC, Central Hall — 15823)

人気モデル「OpenDots ONE」が技術・デザイン性・革新性などの観点から優れたデジタル技術やテクノロジー製品を表彰する国際的なアワードプログラム「CES Innovation Awards 2026」を受賞。
同製品はShokzの持つ耳を塞がない”オープンイヤー”とイヤーカフ型イヤホンを組み合わせた、新しい完全ワイヤレスイヤホン。超軽量でオープンイヤーなので、周囲の状況を把握しながら耳に心地よくフィットし音楽を楽しむことができる。また、イヤーカフ型でコーディネートに自然に馴染み、アクセサリー感覚で楽しめる。重さはわずか6.5gと軽量で、安定したフィット感とスタイリッシュなデザインにより、従来のイヤホンとは一線を画す新しい装着体験を提供する。

シンカ
(Venetian Expo, Hall G — 61415 — Eureka Park)

顧客とのコミュニケーション履歴を一元管理し、誰でも高品質で心地よい対応を提供できるクラウド型プラットフォーム「カイクラ」を出展。今回の出展では世界の企業や投資家、メディアに向けてサービスの価値を直接提案し、日本発の顧客体験モデルが持つ国際的なビジネス価値を伝える。

Syntech
(LVCC, South Hall 1 — 31546)

キーボード製品を中心とした展示を予定しており、最新モデルやコンセプトモデルを含む幅広いラインアップを紹介する。
「Chronos 68 Rapid Trigger Magnetic Keyboard」は、単なるゲーミングキーボードの枠を超えた、スピード・精度・適応力を高次元で融合した次世代入力デバイス。競技ゲーマーからビジネスプロフェッショナルまで、幅広いユーザーのパフォーマンス向上を支援する。
特徴として①「Rapid Trigger 機能」キーを離した瞬間に入力をリセットし、超高速レスポンスを実現。FPSやバトルロイヤルタイトルにおいて俊敏な操作を可能にする。②「超低遅延設計(0.776ms)× 8000Hzポーリングレート」高速入力処理技術により、勝負を分ける一瞬の反応を正確にデバイスへ反映。③「アクチュエーションポイントの自由調整(0.1mm~3.5mm)」キーごとに感度をカスタマイズでき、ゲーム用途からタイピング用途まで最適な設定が可能。④高品質デザインと優れた打鍵感」アルミ合金フレームやPBTキーキャップ、吸音素材の採用により、静音性と心地よい打鍵感を両立している、といった点が挙げられる。

住友ゴム工業(ダンロップ)
(LVCC, West Hall — 7041)

独自のセンシング技術に特化した「センシングコア」ブースを出展する。
「未来の自動運転社会への貢献」展示では、ブース内に立ち上がるディスプレイで①物流、②公共交通③自動車製造、④走行支援、⑤モビリティサービス、⑥交通インフラという、6つの未来の展望を体験することができる。
「技術プラットフォームとしての現在の取り組み」の展示では、中央のテーブルで2025年8月に買収した米・AIソリューション会社であるViaduct社が持つAI技術とセンシングコア技術を組み合わせたフリートサービスや、自動運転トラックによる幹線輸送の商用運行サービスを手掛けるT2との技術検証の模様を紹介。2026年からはViaduct社のソリューションも加わり、フリート車両向け故障予知サービスをより効率的に推進するとともに、日本や欧州などグローバルでのサービス展開を加速させていく。

スペースワン
(Venetian Expo, Hall G — 61415 — Eureka Park)

独自技術による、水上エンターテインメントシステム「ARIVIA(アリヴィア)」を出展(CES Innovation Awards 2026 Honoree 受賞)。噴水・LED・自動航行機能を備えた水上ドローンとして誕生。水上で“光・音・動き”を融合させた演出を実現するブイ型の自律制御デバイスで、本体にはカラフルなLEDライト、制御可能な噴水、GPS、音響再生機能を搭載。複数台を連携させた水上ドローンショーや、音楽・プロジェクションマッピングとの連動演出にも対応予定。

3DC
(Venetian Expo, Hall G — 61307 — Eureka Park)

初出展となる今回、同社が開発・量産化を進める次世代カーボン材料 Graphene MesoSponge(GMS) を展示する。
素1原子分の厚みを持つグラフェンを、スポンジのような三次元構造に組み上げた「三次元型グラフェン」素材。柔軟性、多孔性、導電性、耐食性といった複数の優れた特性を高次元で併せ持ち、従来の電池材料が抱えてきた「容量を向上させようとすると別の特性が低下する」というトレードオフ課題を解消し得る炭素材料として、世界的に注目を集めている。日本発のディープテック材料であるGMSの技術的特長と応用可能性を紹介するとともに、電池分野を中心とした次世代エネルギーデバイスへの展開を提案する。

 

Cellid
(LVCC, North Hall — 8200A)

同社は一般的なメガネレンズと同等の薄さと軽さでありながら鮮明な画像表示を可能にするウェイブガイド(ARグラス用レンズ)を開発しており、ブースでは世界で初めて量産化に成功した最新のプラスチック製ウェイブガイドに加え、広視野角(FOV)を実現するガラス製ウェイブガイドやリファレンスデザイン(検証モデル)を展示する。

ソニー・ホンダモビリティ
(LVCC, Central Hall — 20800)

1月5日のメディアデーにプレスカンファレンスを実施。2026年に米国でデリバリーを開始する「AFEELA 1」のPre-Productionモデル(先行量産車)を展示し、デリバリーに向けた最新の状況を紹介するとともに、新たなコンセプトモデルを公開する。
ソニー・ホンダモビリティはソニーグループと本田技研工業が2022年に設立したモビリティテックカンパニー。同社が考えるモビリティ体験の中心に存在する“FEEL”を表した「AFEELA」は、人がモビリティを“知性を持つ存在”として「感じる」こと、また、モビリティがセンシングとネットワークに代表される先進技術を用いて、人と社会を「感じる」こと、というインタラクティブな関係性を表現している。

ダイナミックマッププラットフォーム
(LVCC, West Hall — 3866)

初出展。①実世界の地図データを自然言語で解析できるAIプラットフォーム、②自動運転/ADASの信頼性を高める「高精度3次元地図データ」、③「高精度3次元点群データ」によるリアルかつスピーディな交通シミュレーションモデル構築、を展示する。

大日本印刷株式会社(DNP)
(LVCC, West Hall — 6873)

AlphaMicronとの合弁会社AKARIと共同で出展し、電気自動車(EV)向け「電子シェード」を展示。
DNPの精密コーティング技術とフィルム加工技術を活かしたGHLC(Guest-Host Liquid Crystal)方式の調光フィルム。光の遮光と透光を電気的に制御して、プライバシーを保護するとともに、シームレスなデザインを演出する。

ダイヤ工業
(Venetian Expo, Halls A-D — 50339)

誰もが健康で長く活躍できる社会の実現を目指す「DARWING UPS」最新版を展示。
最大の特徴は作業着のように装着し、電力・バッテリー・センサーを一切使わず、人の動きを力強く助けるアシストスーツである点。従来のパワードスーツが抱える、着脱の複雑さ、重量、充電の手間、高額なメンテナンスといった現場の課題を一掃した。独自のウェアラブル設計とポンプシューズにより、作業着を着て、靴を履き、歩くという普段と変わらない動作の中で圧縮空気を蓄え、持ち上げ動作に合わせて空気圧人工筋肉が腰をサポート。空気の充填完了までわずか15歩で、支援力を体感した瞬間、思わず声が出るほどの画期的なパワーを体感できる。

TBSテレビ
(Venetian Expo, Halls A-D — 50339)

「Live Multi Studio (LMS)」はTBSテレビとWOWOWが共同で開発する、映像・音声・制御信号伝送ソフトウェア。独自の伝送技術により、インターネット環境でも、安定した超低遅延の映像伝送を実現。放送局、VTuberライブ、配信イベント、メディアアートに加え、海外中継での利用実績もある。
「音六AI」は原稿だけでナレーション音声が完成するシステム。音声合成技術を活用し、テキストから音声を生成。指定した秒数で音声生成が可能で、多言語対応も可能。TBSはじめJNN系列局においてもOA、配信と活躍中。今年11月には一般販売も開始した。
そのほかインターネット回線を利用した、スマートフォン・タブレットで動作するコミュニケーション(インカム)アプリ「T-QOM」なども展示する。

dSPACE
(LVCC, West Hall — 4500)

複雑化するソフトウェアデファインドビークルの開発を自動車メーカーが効率的に進めるための、エンドトゥエンドのテストソリューションを紹介。レーダーセンサの機能テスト用の新ソリューション「DARTS ARROW」、車両開発向けのスケーラブルなサイバーセキュリティテストフレームワーク「HydraVision」、テスト用のスケーラブルなリアルタイムプラットフォームdSPACE SCALEXIOを拡張した新SCALEXIO Essentialシステム「HIL(Hardware-in-the-Loop)」などを披露する。

トコシエ
(Venetian Expo, Hall G — 62801 — Eureka Park J-Startup)

AI駆動の3Dデザインソフトウェア「Modeling Professional AI」 の最新バージョンを展示。自然言語による3Dモデリング、設計プロセスの自動化、アセンブリ想定の最適化提案などを組み合わせ、3D設計を“誰でも、対話のように扱える” 形へ再発明することを目指している。2026年1月に日本β版、2026年12月にUSβ版の提供を予定。

パイオニア
(LVCC, West Hall — 3527)

車室内サウンドに関する知見や、HMI、コネクティビティといったパイオニアならではの強みを活かしたさまざまなデバイス、ソリューションを展示。次世代車両や二輪車に向けた新たな価値を提案する。
主な出展内容は①車載向けサウンド統合プラットフォーム、②空間オーディオを楽しめる次世代車載オーディオ、③エントリーCDC(コックピット ドメイン コントローラー)、④ドライバーの安全と利便性を実現する車載カメラAIソリューション、⑤次世代二輪車向けコネクテッドソリューション、の5つ。

パナソニックグループ
(LVCC, Central Hall — 16605)

①データセンター向け蓄電システム、生成AIサーバー向けデバイス/マテリアルなどの「AIインフラ向けソリューション」、②AIを基盤とした物流・在庫最適化ソリューション(Blue Yonder)、次世代冷蔵ショーケース(Hussmann)やCPS2.0(業種横断型・現場可視化&最適化ソリューション)、推定BHQ(顔の表情による脳の健康状態チェック)、スマートエイジングケア(フレイル予防)、RizMo(体調ナビゲーションサービス)などの「AIを活用したB2Bソリューション」、③ペロブスカイト太陽電池やサーキュラーエコノミー対応 自動家電分解システムといった「GXソリューション」を展示する。

日立製作所
(LVCC, North Hall — 8529)

エネルギー・鉄道・産業などの各ゾーンで、日立ならではのドメインナレッジとAIの融合による強みを紹介。さらに、研究開発の最先端技術やパートナー企業との協業の紹介、そしてブース内シアターでの各分野の専門家によるプレゼンテーションなど、最新の取り組みや技術動向を総合的に体感できる構成となっている。
ブース内のイノベーションシアターでは、日立グループ各社やパートナー企業による10分間のテクノロジープレゼンテーションを開催。セッションでは、日立やパートナー企業からのインサイトを紹介し、画期的なアイデアと変革をもたらすソリューションの最前線を届ける。

富士通
(LVCC, West Hall — 4099, LVCC, North Hall — 9317)

社会課題を起点とする事業モデル「Uvance」から提供する、モビリティをテーマとしたオファリングや、複雑な現実世界を理解したAIであるPhysical AI技術の最新成果を展示する。
「Uvance」オファリング展示では、AIによるセキュアで高品質なSDV開発を支援する技術、車両を動くセンサーとして都市の安心・安全を支えるリアルタイム解析、さらに人や社会の複雑な動きを行動経済学とAIで再現するソーシャルデジタルツインを活用した渋滞緩和のための交通施策のシミュレーションなどを紹介する。
Physical AI技術の展示では、最新成果として空間World Model技術を紹介。同社の強みであるコンピュータビジョン技術をベースに、人とロボットの相互作用を予測できる技術で、空間内の人・ロボット・物体の未来の状態を予測し、従来は困難であった人とロボットの協調動作、複数ロボット間の最適な協調動作を実現した。応用例として、本技術を用いて複数のロボットが協調して人の見守りを行うライブデモを実施する。

FutureMain
(Venetian Expo, Hall G — 62833 — Eureka Park)

独自開発の垂直型AI診断ソリューション「ExRBM」およびハンドヘルド型診断デバイス「ExRBM Portable+」を発表する。
「ExRBM」は製造業やエネルギー産業などの設備集約型分野向けに設計された垂直型AIソリューション。37年にわたるエンジニアリングデータと高度なAIアルゴリズムを活用し、設備の状態をリアルタイムで分析。85種類以上の故障モードを98%の精度で自動検知し、故障原因の特定と最適な保全タイミングの予測を可能にする。
CESで初披露となる「ExRBM Portable+」は現場対応型のハンドヘルドデバイスで、環境条件を問わず即時の設備診断を可能に。Explainable AI(XAI)機能を搭載し、エンジニアに対して根拠に基づいた分かりやすい診断結果をその場で提供することで、現場での意思決定を大幅に迅速化する。

MENTAGRAPH
(Venetian Expo, Halls A-D — 55433)

初出展となる今回、働く人の疲労やストレスを継続的に可視化し、適切な休憩を促すスマートリング「Mentoring2(メンタリング2)」を世界初公開する。
4種のセンサーを用いた独自のアルゴリズムにより「連続値の蓄積ストレス」を算出。リングのデザインは、世界的に著名なデザイナーである深澤直人氏が代表を務めるNAOTO FUKASAWA DESIGNによるスタイリッシュなフォルムで、日常に溶け込みながら、一人ひとりのメンタルヘルスを革新的にサポート。今後は個人向けサービスへと領域を広げ、一人ひとりのライフスタイルに溶け込む新しい心の向き合い方の実現を目指していく。
そのほか超高周波・温熱機能を搭載したスピード休息アイマスク「Relaxonic Cover(リラソニックカバー)」も展示。

ミネベアミツミ
(LVCC, North Hall — 8253)

「相合」×「協創」をコンセプトに、ハーモニック・ドライブ・システムズ社と共同開発したロボットハンド向け高トルク・マイクロアクチュエーターをはじめ、近い将来の技術革新において課題解決に資する最先端の精密部品を世界へ発信する。
ブースではミネベアミツミが今後の主要な成長ドライバーと位置付けている5本の柱の中でも、特に急速な市場拡大が見込まれる「ヒューマノイドロボット」および「完全自動運転」、「ドローン」向けの精密部品・技術に焦点を当て、最先端の未来を実現するソリューションを展示する。ヒューマロイドロボット分野では、ロボットハンドが人間と同等のワークを行うために必要な耐久性・信頼性・トルク・センシビリティー・静音を実現する製品を提案。ハーモニック・ドライブ・システムズ社と共同開発の減速機搭載マイクロアクチュエータ(W: 13ミリ×H: 19.4ミリ×L: 60.4ミリ)を採用した、スピードと力を両立させたロボットハンドとその関連部品を初公開する。

「SEMICON Japan 2025」12月17日に東京ビッグサイトで開幕 AI×半導体が導く持続可能な未来を示す

SEMIジャパン 浜島代表

SEMIは12月17日から19日までの3日間、東京ビッグサイトでマイクロエレクトロニクス製造サプライチェーンの国際展「SEMICON Japan 2025」を開催する。35カ国から1,216社・団体2,900小間(前回:1,107社・団体2,789小間)が出展し、延べ12万人の来場を目標に掲げる(同:10万3,165人)。

西4ホールの「Super Theater」では、NVIDIA、imec、Micron、Intelが登壇する「グローバル半導体エグゼクティブサミット」や、TSMC、Preferred Networks、サンディスク、IBMが登壇する「次世代半導体技術1~デバイス編」、Lam Research、JX金属、富士フイルム、ディスコが登壇する「次世代半導体技術2~装置材料編」など多彩なセミナーを実施する。グランドフィナーレ「半導体サプライチェーンの未来:グリーン化と持続可能性への挑戦」では2大装置メーカーApplied Materialsと東京エレクトロン、そしてAppleの3社による豪華共演が実現する。

特別企画ではスペシャルサミットとして、”AIと半導体技術の革新による持続可能な未来の実現”をテーマにエネルギー効率向上・排出削減・サステナブルなサプライチェーンなど、業界の最先端課題に取り組む「AI x Sustainability x Semiconductor Summit(AIS)」や、未来の半導体産業を支える基盤技術に光を当て、検査・計測分野の発展と協調領域での課題解決を推進する「Metrology & Inspection Summit(MIS)」を初開催する。さらに、日本のアドバンストパッケージングとチップレットの関連業界の成長に焦点を当てる「APCS~半導体パッケージング」や、EDA、IP、デバイス・基板設計に関わる各社による最新展示とネットワーキングが展示される「ADIS」も実施。

若手支援・人材開発の企画では、半導体関連企業58社が勢ぞろいする半導体業界研究イベント「未来COLLEGE」、高専生の若きアイデアにあふれた技術や研究成果を展示する「The 高専」、日本全国68の大学研究室による研究成果を発表する「アカデミア」、半導体関連の研究成果の発表の中から優れた研究を表彰する「第4回アカデミアAward」、多様性、公平性、包括性のパネルディスカッション「Women in Business」、若手社員による3日間のハッカソン「TECH CAMP」、半導体のアーキテクチャー設計を疑似体験で学べるカードゲーム「THE GAME」、高専生を対象にした半導体設計の競技会「SEMI Circuit Design Speed Contest」(後援:文部科学省)を行う。

また、若い世代の半導体業界への興味を喚起するため新企画として学生と若手社員の交流のを促進する「THURSDAY WAKAMONO NIGHT」を開催。昨年に引き続き、e-スポーツ企画「eSports Innovators」ではプロeスポーツプレーヤーが登壇。アーティストBAKENEKOのフォトスポットやグッズショップも登場する。

SEMIジャパンの浜島雅彦代表は「1年前のSEMICON Japan2025では来場者10万人を目標に掲げ、超えることができた。今年は12万人を目標に掲げている。今、半導体はコアな戦略物資にまで興味範囲が広がってきており、SEMICON Japanに出展したい、出て話したいという声が以前より多い。素晴らしい方々に参加いただけるので、期待してほしい」と話す。

今週の展示会スケジュール(12/15~21)

▽東京都
12/17(水)~12/19(金)
東京ビッグサイト
SEMICON Japan 2025

▽福岡県
12/17(水)~12/18(木)
福岡国際センター
国際モダンホスピタルショウ2025 in 九州

12/18(木)~12/21(日)
マリンメッセ福岡
FUKUOKA MOBILITY SHOW 2025

「エコプロ2025」が東京ビッグサイトで「SDGs Week EXPO」の中核として3日間開催、来場者は5万9,873人

日本経済新聞社が主催する「エコプロ2025(第27回)」が、2025年12月10日(水)〜12日(金)の3日間、東京ビジネスサイト(東ホール)で開催された。入場は無料(登録制)。環境・SDGsに関わる製品・技術・サービスの普及を通じて、環境保護と社会課題解決を図る“ビジネスと次世代育成”の交流の場として位置づけられている。

本展は「SDGs Week EXPO 2025」の構成展として実施され、同時開催の「カーボンニュートラルテック」「自然災害対策展」「社会インフラテック」「サーキュラーパートナーシップEXPO」とあわせ、持続可能な社会の実現に向けた提案を集約した。主催者発表では、会場は東4〜6ホールでの展開として案内され、会期前時点の展示規模は全体で450社・団体/861小間(11月20日現在)としていた。

来場者数(公式発表)

主催者(NIKKEI MESSE)の発表によると、「SDGs Week EXPO 2025」(エコプロ等の合計)の来場者数は3日間で59,873人だった(12/10:17,640人、12/11:20,139人、12/12:22,094人)。※この数字は構成展の合計値として公表されている。

脱炭素・再生エネルギー等のテーマ別トピックに加え、インパクト・エコノミー型ビジネスを扱うスタートアップの企画展「JAPAN IMPACT ECONOMY EXPO」を“初開催”として打ち出した。

また、自治体と企業の寄付マッチングを促す「企業版ふるさと納税パビリオン」を設置し、官民連携や地域課題解決をテーマにしたステージ企画(ピッチ等)も開催された。

次回以降:2026年は「BEYOND SDGs エコプロ」へリニューアル

公式サイトと案内PDFによれば、2026年はSDGs Week EXPOを「BEYOND SDGs エコプロ」へリニューアルし、2026年12月2日(水)〜4日(金)に東京ビッグサイトで開催する計画が示されている。

東京商工会議所「働き方改革に関する緊急アンケート」1079社中2割が事業運営に支障

東京商工会議所は10日、働き方改革関連法に関する緊急アンケートの結果を公表した。時間外労働の上限規制について、中小企業の20.5%が「事業運営に支障が生じている」と回答した。

(1)回答企業数:1,079社 (回答率 4.7%) (2)調査期間:2025年11月10日~11月25日
(3)調査対象:東商会員約23,000社 (4)調査方法:メール等を通じた依頼

<回答企業の属性>
【業種】※重複を含むため、割合は100を超える場合がある。
建設業:148社【13.7%】 製造業:229社【21.2%】 卸売業:183社【17.0%】 小売業:44社【4.1%】
情報通信・情報サービス業:96社【8.9%】 運輸業:53社【4.9%】 宿泊・飲食業:27社【2.5%】 医療・福祉・介護業:14社【1.3%】
金融・保険・不動産業:55社【5.1%】 その他サービス業:172社【15.9%】 その他:58社【5.4%】

【従業員規模】
20人以下:512社【47.5%】 21~50人: 217社【20.1%】 51~100人:130社【12.0%】 101~300人:146社【13.5%】
301人以上:74社【6.9%】

■ 宿泊・飲食、運輸、建設で「支障」割合が高め

業種別では、宿泊・飲食業が55.6%、運輸業が54.7%、建設業が42.2%となり、特定の業種で影響が大きい傾向が示された。

■ 「月45時間・年6回まで」の上限が負担との回答が最多

事業運営に支障が生じている企業に具体的な要因を尋ねたところ、
「月45時間を超えられるのは年6回まで」
という規制を「対応が困難」とする回答が58.8%で最も多かった。
運輸業(65.5%)、建設業(62.9%)などで高い割合を占めた。

課題の背景としては、

全社的な人手不足(60.6%)

需要の繁閑差が大きいこと

などが挙げられている。

■ 規制の「見直し」に関する回答

上限規制について、回答企業のうち

「上限を維持しつつ運用の見直しが必要」44.5%

「上限規制の緩和が必要」18.1%

という結果となった。

■ 東商の見解

東京商工会議所は、影響が大きい業種に配慮した制度設計や運用の検討を要望している。

名古屋・新「パロマ瑞穂スタジアム」 2026年4月22日供用開始へ——公園再整備で地域の新たな拠点に

名古屋市瑞穂区で改築が進められていた新「パロマ瑞穂スタジアム」が、2026年4月22日に供用開始されることが決定した。利用受付は2026年1月4日に始まり、4月18日には完成を祝うお披露目イベントが開催される予定で、地域からの期待が高まっている。

■ 約3万席の大型スタジアムが誕生

新スタジアムは、観客席数約3万席を備える大規模施設で、車椅子席も300席設けられている。すべての座席が屋根で覆われ、天候に左右されない快適な観戦環境を確保した。

建物は地上6階建てで、建築面積は約2万8600㎡、延べ床面積は約6万1500㎡。陸上競技のみならず、サッカーやラグビーなど多目的に利用できる国際規格のスタジアムとして整備されている。

■ 瑞穂公園の再整備も進行

スタジアムが位置する瑞穂公園は、野球場やラグビー場、アリーナ、水泳プール、弓道場など15のスポーツ施設を有する「パロマ瑞穂スポーツパーク」の中心エリア。今回のスタジアム整備と合わせ、園内の再整備も進められており、地域のスポーツ・レクリエーション拠点としての役割が一層強まる。

スタジアム3階のコンコースと広場をつなぐ歩廊「MIZUHO-LOOP」は、ジョギングや散歩にも利用できるルートとして整備。芝生広場、子ども向け遊具広場、スケートボードリンク、3×3バスケットコートなど、多様なアクティビティが楽しめる空間が広がる。

■ 地域に開かれた“憩いとスポーツの拠点”へ

今回の整備は、競技場の機能向上にとどまらず、市民が日常的に利用できる公園空間の創出を目的としている。スポーツ観戦はもちろん、普段の運動や家族のレジャー、地域イベントなど、多様なシーンで活用されることが期待されている。

名古屋市は、本スタジアムを国際大会の会場候補としても位置づけており、今後のスポーツ振興や地域活性化の核として重要な役割を担う見通しだ。

「HVAC&R JAPAN 2026」使用ホールを拡大し、過去最大規模の224社923小間で開催へ

澤井克行会長

日本冷凍空調工業会は12月10日に記者発表会を開き、2026年1月27日から30日まで東京ビッグサイトで開催する国内最大級の冷凍・空調・暖房機器展「HVAC&R JAPAN 2026」の開催概要を発表した。

44回目の開催となる今回、東京ビッグサイト東4~6ホールを使用。従来の2ホール(17,020㎡)から3ホール(25,690㎡)に拡大しての開催となる。規模は出展者数224社(前回比150%)出展小間数923小間(前回比120%)で、いずれも過去最大。来場者もこれまで過去最多だった2024年の3万3,513人を超える5万人を目標に掲げる。

これまでは東京ビッグサイト会議棟で行っていたセミナーは、展示ホール内の特設ステージで行われる。特別企画では「スマートビルディングとGXで描くサステナブル建築の未来」、「IoTによる冷媒漏漏えいリスク管理の最前線」、「冷媒循環型経済の実現に向けて(仮)」の3つを実施。

会期初日に会議棟1階レセプションホールで開催されるレセプションパーティでは、出展企業の優れた製品・サービス・ソリューションを選出する「HVAC&Rアワード」授賞式を行う。受賞製品はその後、4ホールと6ホールの入口でパネル展示を実施する。

同工業会の澤井克行会長は「地球温暖化の影響により気温が上昇し、空調設備は人々の健康や生活を守る重要なインフラとして一層需要が高まってきている。また、世界共通課題である2050年カーボンニュートラルの実現に向けては、世界のCO2排出量の4割弱が建築物セクターで、その半分近くが空調関連と言われている」と述べ、業界として脱炭素化に貢献する整備や技術の開発普及を推進することの重要性を説くとともに、HVAC&Rがその一翼を担うと語った。