ホーム ブログ ページ 516

Shenzhen is Fresh-2

先週は国際見本市連盟(UFI)の「アジア公開セミナー」で、リードエグジビションジャパンの石積社長が行なった基調講演のようすをレポートしました。マジメな記事はもう満足してしまったので、肩のチカラを(手も)抜いて旅日記スタイルにいたします。

今回のセミナーの舞台は中国・深セン。成田空港からの直行便も出ていますが、便数や価格を考慮して香港経由にしました。香港に入国(入境)して電車でトコトコ移動、また並んで中国入国というのはいかにも面倒だと思い、高速フェリーを利用しました(たぶん要予約)。香港空港から30分くらいで大陸側に着き入国という(物流用語で保税輸送といいます)大変効率のよい方法をトライ。預けた荷物もフェリー会社の人が持ってきてくれるといことで。楽チン(ちょっと不安含みですが)です。

ちなみに中国側の港は蛇口(シェコウ。“じゃぐち”ではない)港といって、香港周辺の珠江デルタでも最大規模の貿易港です。広東省で生産されたものがここから世界中へワンサカ輸出されています。コンテナーを載せた小さい船がゆらゆらと進むのどかな光景がフェリーの窓から見られました。今回は貿易ウンチクがちょこちょこ入りますが、わたくし以前は香港系の船会社で働いていたことがあるもので、ついつい。

10年前は工場と社員寮しかなかった街並みに高層ビルと高級マンションが建ち並んでいました。聞けば人口は1,447万人と、東京を抜く巨大都市へと急成長を遂げていたのです。会う人、会う人に「10年ぶりに来た」→「どうだ、すごい変化だろう」→「同じ街とは思えない」を幾度となく繰り返したので、そのフレーズだけ表情づくりと英語が上手になりました。

さて、今回は展示会やMICEとまったく関係ない話に終始しました。来週はセミナー会場となった深セン・コンベンション・エグジビション・センター(SZCEC)についてお話します。はたして仕事モードに戻れるのか。(田中)

 

中国の展示会産業の情報も「Web版展示会とMICE」でチェック

設立1周年の記念セミナー開催~軽井沢のリゾート新戦略(3/6)

軽井沢リゾート会議都市推進協議会は、3月29日、軽井沢プリンスホテル「国際会議場 浅間」で“ダボス&アスペンに学ぶ軽井沢「文化・芸術・スポーツ」リゾート戦略”をテーマに「軽井沢リゾート会議都市推進協議会 一周年記念リゾートコンファレンスセミナー」を開催する。

軽井沢リゾート会議都市推進協議会は、昨年2月28日に発足し、軽井沢町の「国際親善文化観光都市・軽井沢」理念を尊重し、軽井沢から高質、高度な情報発信を行なうことにより、次代のまちづくりに寄与することを目的にして活動。

設立後は、リゾートコンファレンス受入れ体制の整備を目指し研修会を実施、また、豊かな自然環境と貴重な建築物を活用して分科会の実施をしてきた。そのほか、美術館や文化施設などの設定や、新たな会議シーンの研究も進めている。

同協議会では、「軽井沢町および県内関係団体との連携に結びつくよう、軽井沢『文化・芸術・スポーツ』リゾート戦略を開催したい」とし、今回、設立から1周年を記念したセミナーでは、海外リゾート戦略に造詣の深い講師陣が登場する。

参加費は2000円。申込みは事務局にFAX(0267-46-1498)、またはE-mail:info@ekaruizawa.comすること。申込締切は3月16日までとなっている。

【「軽井沢リゾート会議都市推進協議会 一周年記念リゾートコンファレンスセミナー」のプログラム概要】

14:00 受付開始          

14:30 開会挨拶  軽井沢リゾート会議都市推進協議会 会長 松葉 榮三

15:00 テーマ:通年型リゾート、コロラド・アスペンに学ぶ
講 師:松田 義幸 氏(尚美学園大学理事長・学長)

15:40  KIOSK TIME

16:00  テーマ:ヨーロッパのリゾート
  講 師:磯村 尚徳 氏(元NHKニュースキャスター・報道局長・パリ日本文化会館初代館長)

16:40  テーマ:軽井沢リゾート戦略の理念と方法
      講 師:犬塚 潤一郎 氏(実践女子大学教授)

17:20  KIOSK TIME

17:30 パネルディスカッション
       磯村 尚徳氏
      松田 義幸氏
       犬塚 潤一郎氏
      武田 康弘氏(小石川ロータリークラブ 幹事)
       田中 慎吾氏(日本コンファレンスセンター協会/プリンスホテル)

18:00 セミナー終了

 

各団体の活動のもようは「Web版展示会とMICE」でチェック

(社)さいたま観光国際協会が発足(3/1)

(社)さいたま観光コンベンションビューローが3月1日、(財)さいたま市国際交流協会を吸収合併して、新たに(社)さいたま観光国際協会として発足した。英文名はSaitama Tourism and International and Relations Bureau (STIB)となる。新しいホームページはhttp://stib.jp/

本部住所は〒330-0853埼玉県さいたま市大宮区錦町682-2 JACK大宮3F。電話番号は048-647-8338、FAX番号は048-647-0116となる。旧さいたま市国際交流協会事務所は国際交流センターとして利用される。

なおコンベンション事業は本部にて継続して行なわれる。コンベンション関連の問合せは、同事業担当宛て総合メール conv@stib.jpまで。(3/1)

 

各地ビューローの情報も「Web版展示会とMICE」

高知県が来年度の見本市出展委託業務の提案募集(3/2)

高知県は3月2日、平成24年度の見本市出展業務委託プロポーザルの募集を開始した。

同事業は「高知県産業振興計画」に基づき、地域経済を牽引する工業の活性化を目指して関東、関西、名古屋の展示会へ出展する、高知県ブースの設営などの業務を委託するもの。委託先はプロポーザル方式で決定される。

出展見本市は、5月22日から25日東京ビッグサイトで開催される「2012年NEW環境展・地球温暖化防止展(東京会場)の12小間が決定しているほか、「第74回東京インターナショナルギフトショー」8小間、「第25回関西機械要素技術展」5.5小間、「びわ湖環境ビジネスメッセ2012」6小間、「メッセナゴヤ2012」6小間が予定されている。
※第25回関西機械要素技術展は1小間6.0m×2.7m、それ以外は3.0m×3.0m。

3月12日に説明会を開催、23日に企画提案書の受付を終了し、27日に審査委員会で応募者のプレゼンテーションを審査する。

詳細については同事業のウェブサイト(http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/150501/h24-mihonniti-puropo.html)、または高知県商工労働部工業振興課(088-823-9724)まで問い合わせること。(3/2)

 

行政の公募・入札情報も「Web版展示会とMICE」

展示会とMICEに広報部長誕生(3/5)

展示会とMICEニュース45号○Shenzhen is Fresh!○(2/29)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

『展示会とMICEニュース』  メルマガニュース版 (水曜日)

━○Shenzhen is Fresh!○━2012年2月29日vol.45━━━━━━━━━━━━━━━━

展示会とMICEニュースの樋口です。展示会の専門出版社ピーオーピーから毎週

展示会とMICEにまつわる情報を配信させていただきます。

 

展示会やMICEとタイトルについているセミナーの情報を発信していますが

今回は、ホスピタリティについて考えるきっかけになりそうな講演会についてご案内します。

 

ホテルや旅行関係の皆さんにとって、参考になるハズ。

もちろんMICEにも応用できることと思います。

 

私も参加予定です。予定通り媒体の制作を進めてぜひ行きたいものです。

いや、なんとしても行くのだ~(宣言)。

 

▽『ミッキーマウスに頼らない本物の指導力』出版記念講演会についてはこちら

http://www.eventbiz.net/p/news_c2/?goodsKey=/goods/1330322222032/

 

 

《今週の“もくじ”》

1.今週のニュースヘッドライン

2.今週の展示会【期間:2012.2.27~3.4】

3.Shenzhen is Fresh!~「田中旅日記」その1~

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【1】今週のニュースヘッドライン

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

・米国食品見本市に日本パビリオン設置

http://www.eventbiz.net/p/news_c2/?goodsKey=/goods/1330423927958/

 

・ミーティング・プランナーが交流深める

http://www.eventbiz.net/p/news_c2/?goodsKey=/goods/1330423089572/

・海外出展とネット通販などの消費者向け流通と連動

http://www.eventbiz.net/p/news_c2/?goodsKey=/goods/1330424136287/

・海外のMICE戦略に学ぶ実践セミナー

http://www.eventbiz.net/p/news_c2/?goodsKey=/goods/1330429257433/

最新ニュースは、随時更新中です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【2】今週の展示会【期間:2012.2.27~3.4】

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

▽札幌

2月28日(火)・29日(水)

札幌コンベンションセンター

2012 SKI EXPO Japan

 

▽東京

2月28日(火)・29日(水)

東京国際フォーラム

Big Data EXPO 2012 春

Cloud Days Tokyo 2012 春

スマートフォン&タブレット 2012 春

 

2月29日(水)~3月2日(金)

東京ビッグサイト

「スマートエネルギーWeek」

FC EXPO 2012 ~第8回国際水素・燃料電池展~

PV EXPO 2012 ~第5回国際太陽電池展~

第2回エコハウス&エコビルディングEXPO

第2回国際スマートグリッドEXPO

第3回国際二次電池展 ~バッテリー ジャパン~

第3回太陽光発電システム施工展

第3回量産 試作加工技術展

 

3月1日(木)・2日(金)

サンシャインシティ・コンベンションセンター

ネット&モバイル通販ソリューションフェア 2012 in 東京

http://www.tsuhan-fair.com/

 

▽横浜

3月1日(木)~4日(日)

パシフィコ横浜、横浜ベイサイドマリーナ

ジャパンインターナショナルボートショー 2012

http://www.marine-jbia.or.jp/boatshow2012/

 

▽名古屋

3月2日(金)~4日(日)

名古屋市中小企業振興会館

ハウジング&リフォームあいち 2012

http://www.chukei-news.co.jp/housing/

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【3】Shenzhen is Fresh!~「田中旅日記」その1~

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

With the current call for an “internationalized” in Japan exhibition industry

ちょっと海外に行ったので英語かぶれしてみたのですが、長くは続きませんでした。

 

わたくし田中が“にわか国際化”した原因は、国際見本市連盟(UFI)の「公開セミナー in

アジア」。2月23日・24日、中国の深セン コンベンション&エグジビションセンターで

開催された同セミナーを取材してきました。今回は日本展示会協会会長を務める、リード

エグジビションジャパンの石積忠夫社長が「While most organizers cancelled due to the worst disaster[:comma:] how did we make our show a big success? -大震災で多くの展示会が

中止の中、我々はどうやって成功させたのか?」と題して基調講演を行ないました。

 

津波や原発事故の写真や被害状況を交えたプレゼンテーションに、聴講していた世界中の

関係者は…

来週から他の講演者のセッションや、会場の視察など「田中旅日記」がはじまります。

(田中)

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◇ピーオーピー活動日誌◇

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

先週は仙台に行き、海岸線近くまで足を運んできました。

車窓から見える風景は、今なお遠くまで荒土の風景がただ広がり、あれから1年経つのに

復興の道のりは遠いいなと改めて思い知らされました。

ただ、宮城の展示施設、夢メッセみやぎが夏には営業再開の見込み。

経済活動の活性化が地域の復興を早めるのは間違いなく、明るい兆しとして1日も早い再開を

皆が望んでいることを実感してきました。

また、「展示会産業活性化推進のための仙台セミナー」に参加。

セミナーでは展示会認証の話などがありましたが、気になる認証の詳報は4月の

「見本市展示会通信」でじっくりと解説したいと思います。(池上)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

最後まで本メールマガジンを読み進めていただいた方に御礼申し上げます。(樋口)

 

□facebookへのコメントはこちら

http://www.facebook.com/EXMICE

 

※このメールマガジンはこれまでに株式会社ピーオーピーで名刺交換させて

頂いた方に配信しております。

 

【発行元】(株)ピーオーピー

メルマガ担当:樋口陽子/田中力

 

掲載内容に関するお問い合わせ・ご意見は右記まで⇒ 03-5687-6841

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

米国食品見本市に日本パビリオン設置(2/28)

日本貿易振興機構(ジェトロ)は、6月17日から19日の3日間米国・ワシントンDCのウォルター・E・ワシントン・コンベンションセンターで開催される食品見本市「Summer Fancy Food Show 2012」での日本パビリオン設置を発表。出展者を募集している。

同見本市は米国最大級の国際総合食品見本市で、およそ80か国から2400社が出品。米国の小売、卸売、外食産業等のプロフェッショナルが多数集まる。日本パビリオンの設置により、日本の伝統的な食材、健康に配慮した食品、新たなアイディア食品などを紹介し、日本産農林水産物・食品の輸出促進・販路拡大を目指す。出展規模は12小間を予定している。

米国で販売可能な日本国内で生産された農水産品、食品、飲料などだが、東日本大震災以降米国の輸入規制が厳しくなっており、ジェトロでは規制情報の再確認を呼びかけている。

申込みや詳細についてのお問合せは、ジェトロ農林水産・食品事業課(Tel:03-3582-5546またはE-mail:afb-sffs2012@jetro.go.jp)まで。

 

© 2012 National Association for the Specialty Food Trade, Inc

ミーティング・プランナーが交流深める(2/27)

ミーティング・プランナーが集まるネットワークイベント「MICE Salon」が2月27日、東京のスペインクラブ銀座で開催された。MPI ジャパンのメンバーシップ担当の山本牧子氏と金井大三氏がMICE業界の活性化を趣旨に有志を募り、MPI後援のもと行なわれたもの。

初開催の今回は「未来のMICEを創る夕べ~もっと横のつながりを作ろう」がテーマ。外資系金融企業などのイベント担当者が集まるESIT(Event Specialist in Tokyo)のメンバーを中心にプランナー25人が参加。ホテル・旅行・イベント会社・PCOなどのサプライヤーも出席し、合計80人での交流会となった。

開会の挨拶でメリルリンチ日本証券(株)の山本牧子氏は「これまでイベント・プランナーはあまり横の連携がありませんでした。プランナーどうしの情報交換やサプライヤーとのカジュアルな交流の場にしてほしい」と開催の趣旨について語った。

また、来賓の観光庁の高見牧人参事官は、「観光施策のなかにMICEをこれまで以上に盛り込み、MICE発展のお手伝いをしたい。みなさまから行政の取組みについて忌憚のないご意見をいただきたい」と官民の協力体制を呼びかけた。

中締めのあいさつは、MPIジャパンの浅井新介氏。「MICE産業は厳しい状況かもしれませんが、みなさんで力を合わせ、盛り上げていきましょう」と挨拶し、会は盛況のうちに幕を閉じた。(2/27)

 

1. 開会の挨拶をする、メリルリンチ日本証券の山本牧子氏

2. 司会進行は、JTB法人東京の金井大三氏が務めた

3. 観光庁からMICE推進担当の高見牧人参事官も駆けつけた

4. MPIジャパンの浅井新介名誉会長が、プランナー・サプライヤーにエールを贈る

Shenzhen is Fresh-1

With the current call for an internationalized in Japan exhibition industry ….
…ちょっと海外に行ったので英語かぶれしてみたのですが、長くは続きませんでした。

わたくし田中が“にわか国際化”した原因は、国際見本市連盟(UFI)の「公開セミナー in アジア」。2月23日・24日、中国の深セン コンベンション&エグジビションセンターで開催された同セミナーを取材してきました。今回は日本展示会協会会長を務める、リードエグジビションジャパンの石積忠夫社長が「While most organizers cancelled due to the worst disaster, how did we make our show a big success? -大震災で多くの展示会が中止の中、我々はどうやって成功させたのか?」と題して基調講演を行ないました。

◆石積氏の講演概要◆

震災直後の3月14日(翌月曜日)には、1か月後に開催される「ファインテック」の出展者800社すべてに電話をかけて情報を収集。15日に開催を決定し出展者に報告、16日には来場対象の6万人に開催決定を通知しました。

自粛ムードが流れるなか、リスクを負って開催を決意したのは、

・ 会場や支援業者など展示会産業のビジネスを支える
・ 各産業を活性化し、日本経済を立て直すことが東北の復興に貢献
・ 出展者の80%をしめる中小企業の貴重な商談の場をなくしてはいけない

という考えがあったからです。

しかし原発事故でさらに状況は悪化。出展・来場予定者の多くが参加取りやめを検討。とくに海外からの参加はゼロになるのではというおそれがありました。

そこで地図を使用して原発と東京の距離を説明したり、海外のバイヤーに電話、あるいは直接訪問して安全性をアピールして来場をお願いしました。

自社の利益よりもお世話になっている産業のためという気持ちで取り組みました。

努力のかいがあって「ファインテック」は5万人の来場者を集め大成功。ほかの展示会も開催されるようになり、展示会産業は回復に向かいました。

成功の秘訣は

1. 成功に近道はない。強い信念をもって継続すること
2. 守るのではなく攻めの姿勢を
3. Who knows, maybe we can –ひょっとしたらできるかも知れない- というポジティブな考え方

この3点です。“Who Knows…”はわたしの好きな言葉です。これまで難しい問題に直面した時には、この精神で乗り切ってきました。

※  ※

津波や原発事故の写真や被害状況のスライドに、聴講していた世界中の展示会産業関係者からは深いため息が。同社のファインテックが多くの来場者を集めて盛大に開幕したようすが画面に映し出されたときには、感嘆の声があがっていました。

来週から他の講演者のセッションや、会場の視察など「田中旅日記」がはじまります。

 

 

海外のMICE戦略に学ぶ実践セミナー(2/24)

人の移動、交流による地域振興などを手がける(株)REGIONは2月24日、アリス・アクアガーデン品川で「第1回インバウンドMICE実践セミナー」を開催した。

協賛は(社)日本観光振興協会、後援は日本政府観光局(JNTO)、(一社)日本コングレス・コンベンション・ビューロー(JCCB)、(財)国際観光サービスセンター(ITCJ)、(社)国際観光旅館連盟。

同セミナーではMICE先進エリアとして知られる香港とマカオの観光局の担当者が、最新事情や具体的な事例、受け入れのノウハウなどを講演。海外の先進事例を実践的に学び、日本のMICE市場について考える機会を提供し、インバウンド誘致やMICEに関心のある、各自治体、観光協会、宿泊施設、 旅行会社などの訪日外国人旅行者受入れの促進につなげることを目的に開催したもの。

 

 

 

【『アジアにおける観光戦略と日本のMICE』/千葉 千枝子氏】

基調講演に登壇した千葉 千枝子氏(観光ジャーナリスト・東京成徳短期大学 城西国際大学 観光学講師)は、『アジアにおける観光戦略と日本のMICE』と題し、アジア圏、欧州圏、北米圏の地域における観光戦略の動向を紹介。

世界遺産などの文化に触れるヘリテージツーリズムや、フードツーリズム、産業観光、メディカルツーリズム、スポーツツーリズムなど、細分化する観光メニューのなかでも、「MICEは近年特にアジア圏で注目の高まりを感じる」と言及した。

アジアでのMICE誘致は過熱しており、千葉氏は各国での取材を通じ、地理的条件、ハブ空港とインフラ、バリューフォーマネー(コストパフォーマンス)、ホスピタリティ/ファシリティ、周辺観光と観光資源の魅力が優位性として挙げられると指摘。なかでもアフターMICEの充実とユニークベニューの豊富さがキーポイントだとして、「MICE開催には地域資源を活かした独自の提案が優位に働く。だからこそ首都でなく、最大都市でもない地方都市にとっては好機」と、極東日本と地理的感覚の類似する、欧州の入り口・アジアの果てと言われるトルコ・イズミルでの成功事例を引き合いに見解を述べた。

 

【『成長を続ける香港MICE市場 ~企業旅行誘致の戦略とは?』/香港政府観光局・古谷剛氏】

進事例として登場した香港政府観光局の古谷剛氏は、「成長を続ける香港MICE市場 ~企業旅行誘致の戦略とは?」をテーマに具体的な取組みを発表した。

日本事務所で香港へのMICE誘致を担当する古谷氏は、2006年以降、企業団体旅行は増加の傾向にあるとし、MICEの「I(報奨旅行、社員旅行)」について同局が推進する販促強化策を紹介。「MICEの販促は、M、I、C、Eそれぞれにアピールする対象とポイントが違います。一つのやり方ではプロモーションできない」と、カテゴリーごとの訴求ポイントをコンセプトにしたパンフレット作成として実物を配布した。

また、企業旅行主催者をターゲットとして実践した「I」の販促展開手法をメインに解説し、誘致成功のためには「何を望んでいるのか知ることが有効な手段だ」と話した。たとえとして、特別感を味わいたい、という要望に対して“国宝級の会場を貸し切って…”と大上段に構えるのではなく、海外団体に限定して使用可能となっている会員制クラブでパーティをするなどの内容でも充分な満足感を提供できるとし、そのほかの事例も合わせて具体的にレクチャーした。

 

 

【『年間2,500万人の旅行者を誘致する 小さな巨人—マカオのMICE戦略とは?』/マカオ観光局・府川尚弘氏】

海外先進事例では、マカオ観光局の府川尚弘氏も登壇し、『年間2,500万人の旅行者を誘致する 小さな巨人—マカオのMICE戦略とは?』をテーマに展開。

東京でいう品川区ほどの大きさのマカオが、日本からの旅行者数を2010年には40万人にまで押し上げ、ディスティネーションTOP15入りしたという誘致成功の秘訣を語った。2000年のデータによると、マカオへの観光客の66.7%は日帰りだったが、現在はIR(統合型リゾート)への再開発が進んだことを背景に、宿泊型に転向。そのうちの6割は高級ホテルに滞在しているという。

また、MICE施設の充実により、全世界から訪れるビジネス利用の訪問者のうち95%は展示会を目的にしている。府川氏は、「マカオは現在も開発が進んでおり、日々進化する都市。決して受入の体制が整っているわけではない」と明言するが、“「進化するマカオ」として躍動する新都市と歴史遺産”を切り口に市場先行型のマーケティング活動をしてきた、と話す。香港の弟分という存在から独立して独自のプロモーション展開を図ってきたマカオであるが、この5年以内にはマカオと香港は橋でつながり車で20分のアクセスとなる。再び香港-マカオがタッグを組み、プロモートしていくことを検討する必要がある、と結んだ。

 

【『MICEの推進について』/観光庁MICE推進担当参事官・高見牧人氏】

さらに、特別講演として観光庁・MICE推進担当参事官の高見牧人氏が『MICEの推進について』国の施策を報告した。

高見氏は「日本はアジアで1、2位を競うMICE誘致国。ビジネスの大きさや、国際会議誘致を90年代から一生懸命やってきた先人の努力によっていまの地位を築いてきた。しかしながら、この数年で、逆転しつつあり、ここは踏ん張りどころだと考える。観光庁としても、みなさんと一緒に議論し勉強してMICEを大きくし、アジアの競合都市に勝っていくためにがんばっていきたい」と熱弁をふるった。

 

 

 

 

さいごに、千葉氏、古谷氏、府川氏をパネラーに主催者・REGION代表の江口氏が司会進行を務め「海外のMICE戦略で、日本がなにを学ぶ?」と題したパルディスカッションが行なわれた。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

『展示会とMICEニュース』  メルマガニュース版 (水曜日)

━○Shenzhen is Fresh!○━2012年2月29日vol.45━━━━━━━━━━━━━━━━

展示会とMICEニュースの樋口です。展示会の専門出版社ピーオーピーから毎週

展示会とMICEにまつわる情報を配信させていただきます。

 

展示会やMICEとタイトルについているセミナーの情報を発信していますが

今回は、ホスピタリティについて考えるきっかけになりそうな講演会についてご案内します。

 

ホテルや旅行関係の皆さんにとって、参考になるハズ。

もちろんMICEにも応用できることと思います。

 

私も参加予定です。予定通り媒体の制作を進めてぜひ行きたいものです。

いや、なんとしても行くのだ~(宣言)。

 

▽『ミッキーマウスに頼らない本物の指導力』出版記念講演会についてはこちら

 

 

《今週の“もくじ”》

1.今週のニュースヘッドライン

2.今週の展示会【期間:2012.2.27~3.4】

3.Shenzhen is Fresh!~「田中旅日記」その1~

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【1】今週のニュースヘッドライン

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

・米国食品見本市に日本パビリオン設置

 

・ミーティング・プランナーが交流深める

 

・海外出展とネット通販などの消費者向け流通と連動

 

・海外のMICE戦略に学ぶ実践セミナー

 

最新ニュースは、随時更新中です。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【2】今週の展示会【期間:2012.2.27~3.4】

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

▽札幌

2月28日(火)・29日(水)

札幌コンベンションセンター

2012 SKI EXPO Japan

 

▽東京

2月28日(火)・29日(水)

東京国際フォーラム

http://expo.nikkeibp.co.jp/cloud/2012spring/index.html

Big Data EXPO 2012 春

Cloud Days Tokyo 2012 春

スマートフォン&タブレット 2012 春

 

2月29日(水)~3月2日(金)

東京ビッグサイト

「スマートエネルギーWeek」

http://www.fcexpo.jp/ja/About-FC-EXPO/Concurrent-Exhibitions/

FC EXPO 2012 ~第8回国際水素・燃料電池展~

PV EXPO 2012 ~第5回国際太陽電池展~

第2回エコハウス&エコビルディングEXPO

第2回国際スマートグリッドEXPO

第3回国際二次電池展 ~バッテリー ジャパン~

第3回太陽光発電システム施工展

第3回量産 試作加工技術展

 

3月1日(木)・2日(金)

サンシャインシティ・コンベンションセンター

ネット&モバイル通販ソリューションフェア 2012 in 東京

http://www.tsuhan-fair.com/

 

▽横浜

3月1日(木)~4日(日)

パシフィコ横浜、横浜ベイサイドマリーナ

ジャパンインターナショナルボートショー 2012

http://www.marine-jbia.or.jp/boatshow2012/

 

▽名古屋

3月2日(金)~4日(日)

名古屋市中小企業振興会館

ハウジング&リフォームあいち 2012

http://www.chukei-news.co.jp/housing/

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【3】Shenzhen is Fresh!~「田中旅日記」その1~

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

With the current call for an internationalized in Japan exhibition industry

ちょっと海外に行ったので英語かぶれしてみたのですが、長くは続きませんでした。

 

わたくし田中が“にわか国際化”した原因は、国際見本市連盟(UFI)の「公開セミナー in

アジア」。2月23日・24日、中国の深セン コンベンション&エグジビションセンターで

開催された同セミナーを取材してきました。今回は日本展示会協会会長を務める、リード

エグジビションジャパンの石積忠夫社長が「While most organizers cancelled due to the worst disaster, how did we make our show a big success? –大震災で多くの展示会が

中止の中、我々はどうやって成功させたのか?」と題して基調講演を行ないました。

 

津波や原発事故の写真や被害状況を交えたプレゼンテーションに、聴講していた世界中の

関係者は…

続きはWeb版展示会とMICEへ

 

来週から他の講演者のセッションや、会場の視察など「田中旅日記」がはじまります。

(田中)

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◇ピーオーピー活動日誌◇

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

先週は仙台に行き、海岸線近くまで足を運んできました。

車窓から見える風景は、今なお遠くまで荒土の風景がただ広がり、あれから1年経つのに

復興の道のりは遠いいなと改めて思い知らされました。

ただ、宮城の展示施設、夢メッセみやぎが夏には営業再開の見込み。

経済活動の活性化が地域の復興を早めるのは間違いなく、明るい兆しとして1日も早い再開を

皆が望んでいることを実感してきました。

また、「展示会産業活性化推進のための仙台セミナー」に参加。

セミナーでは展示会認証の話などがありましたが、気になる認証の詳報は4月の

「見本市展示会通信」でじっくりと解説したいと思います。(池上)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

最後まで本メールマガジンを読み進めていただいた方に御礼申し上げます。(樋口)

 

 

□facebookへのコメントはこちら

http://www.facebook.com/EXMICE

 

 

※このメールマガジンはこれまでに株式会社ピーオーピーで名刺交換させて

頂いた方に配信しております。

 

 

【発行元】(株)ピーオーピー

 

メルマガ担当:樋口陽子/田中力

 

掲載内容に関するお問い合わせ・ご意見は右記まで⇒ 03-5687-6841

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━