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今年開催されたイベントすべてが応募対象!~第4回JACEイベントアワード

(一社)日本イベント産業振興協会(JACE)は、今年12月31日までに終了した国内外のイベントを対象として顕彰する「第4回JACEイベントアワード」(第10回日本イベント大賞)の実施にあたりエントリーを受け付けている。締切は2018年3月6日。

JACEイベントアワード2017 最優秀賞 経済産業大臣賞 「日本橋 桜フェスティバル」
JACEイベントアワード2017 最優秀賞 経済産業大臣賞 「日本橋 桜フェスティバル」

エントリー作品の中から事務局が20〜30作品を選出し4月に一次選考結果発表、アワード選考委員会により5〜7作品の優秀賞(部門賞)を選出しそのなかから最優秀賞を選定する。5月中旬に優秀賞(部門賞)受賞作品からイベント業務管理士によるネット投票を実施しイベントプロフェッショナル賞を選定、6月12日に表彰式で発表する予定。

多くのイベントがアワードにエントリーし、日本中を元気にするような魅力あるイベントが今後、さらに創造されることを期待したい。

前回の第3回アワードでは経済産業大臣賞に「日本橋 桜フェスティバル」が、イベントプロフェッショナル賞に「女子高生によるマグロ解体ショー『フィッシュガール』」が受賞した。

 

【開催概要】

イベント名 第4回JACEイベントアワード

応募締め切り 2018年3月6日(火)※郵送の場合は必着

対象

2017年1月1日〜12月31日に開催された国内外の公共イベント、企業イベント、市民イベント、地域イベント、学生イベント、博覧会系、見本市・展示会系、祭り・フェスティバル系、文化芸能系、スポーツ系、会議・集会系などのイベント(演出や運営などの個別分野、イベントにまつわる人物や事柄までを含む)

応募方法形式

自薦方式(イベント主催者、制作者などの関係者が自ら応募する)、他薦方式(JACE会員企業およびイベント業務管理士が、自ら制作に関わっていないイベントやイベントにまつわる人や事柄を推薦する)

応募方法

WEB(HP上のエントリーページに直接入力)、もしくは郵送(HPからエントリーシートをダウンロードし郵送で資料を提出)JACEイベントアワード専用ページ(http://jaceeventaward.pre-cam.jp/

賞の種類

「最優秀賞 経済産業大臣賞(日本イベント大賞)」1作品、30万円。優秀賞の中から選考委員の投票により選定する。

「優秀賞(部門賞)」5〜7作品、各10万円。選考委員会により選定され、イベントの持つ特性や時代を反映したテーマに合わせて設定する。

「イベントプロフェッショナル賞」1作品、30万円。優秀賞からイベント業務管理士(約2000名)がネット投票で選定する。

6月12日の表彰式でそれぞれ受賞したイベントの主催者、制作者に対してトロフィーと表彰状、賞金が贈られる。入賞作品が他薦の場合は推薦者に金一封(3万円)が贈られる。

選考委員(予定)

選考委員長 中村利雄氏(日本商工会議所・顧問/全国中小企業取引振興協会・会長)

選考委員 経済産業省 商務・サービスグループ クールジャパン政策課、エバレット・ブラウン氏(ブラウンズフィールド・代表)、佐藤大吾氏(JGマーケティング・代表取締役CEO)、紫舟氏(書家、アーティスト)、武田美保氏(教育・スポーツコメンテーター)、宮本倫明氏(JACEイベントアワードプロデューサー/Landa・代表取締役)

過去最大1123小間に
~CP+(シーピープラス)【展示会開催情報】

カメラ映像機器工業会は2018年3月1日から4日までの4日間、パシフィコ横浜と大さん橋ホールで総合的カメラ映像ショー「CP+2018」(シーピープラス)を過去最大の出展小間数で開催する。

前回のようす
前回のようす

牛田一雄・カメラ映像機器工業会代表理事会長は、「過去最大の出展小間数となり、ワールドプレミアの出品数も多く、カメラ愛好家からの注目度も高い。さらに今回は若い人達も気軽に参加できるイベントを増やすなど、横浜市との連携も深めて、より多くの人にフォトイメージングの楽しさを体感してもらいたい」と意気込みを語る。

前回のようす
前回のようす

7万人の来場者数を目指す今回の見所は、①若い女性をターゲットにした「Photo Weekend」を初開催、②フォトジャーナリストがジャンプした瞬間の表情を撮る「Fly high!by安田菜津紀」、③パリをテーマにした企画で今橋映子・東京大学大学院総合文化研究科教授によるセミナーやカメラ博物館によるレトロなカメラが並ぶ特別展示など。

そのほか、詳細はWEBサイトまで。
→(http://www.cpplus.jp/

 

※「見本市展示会通信」768号より抜粋(2017年12月15日発行)

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冬でも満開の桜 小田原城で
~小田原城 冬桜イルミネーション

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小田原城では12月9日から「小田原城 冬桜イルミネーション ~光と音が織りなすファンタジーショー~」を開催している。主催は小田原市観光協会。
イルミネーションを通して新たな魅力を創出し、小田原を訪れるより多くの人々に感動してもらえる観光まちづくりを目指す。

小田原城は昨年5月1日にリニューアルオープン。イルミネーション開催期間中は、旅行会社による小田原城イルミネーション観光ツアーも展開され、小田原城特別会館延長も行っている。
なお、同イベント開催期間は3月4日(日)まで。

Photo6

■小田原城 冬桜イルミネーション 概要
冬の桜や梅、藤、花菖蒲、紫陽花など小田原城を代表する花々をモチーフにした、光と音楽のプログラム。通常のイルミネーションとは異なる踊る光と飛ぶサウンドで、これまでにない体感型の空間を演出する。本丸広場だけでなく、天守閣の展望デッキからも楽しむことができる。

このプログラムほかにも、体験型演出「北条のキズナ」を設置。二人が手をつないでセンサーに触れると、周辺で光や音の短いパフォーマンスが展開される。全部で5種類の演出があり、それぞれ約15秒。

そのほか、詳細はWEBサイトまで。
→(http://www.odawara-kankou.com/event/fuyusakura.html

【寄稿】東京モーターショーに見る来場者に訴求するブランディングデザインとは / 空間演出デザイナー 仁木洋子 #2

モーターショークラスの大規模ブースに要求されるデザインの力は、非常に多面的で複雑な仕事であるため、感性だけではなく、そのデザインを追求する行為は、絶え間なくずっと永くブランディングを考え続け、数値や経験値から導き出された理論の上で成立するデザインが要求される。

***

◆ブランドを象徴するブースデザイン

ブランドの語源は、「区別すること」がベースにある。今回の東京モーターショー会場で展示されたクルマの台数は、380台で、各社がデザインや技術の粋を結集してアピールするどれも素晴らしいクルマである。その中で、一番の存在感を示し、来場者の記憶に残し、「これが欲しい」と思わせるために、ブースデザインが大きな役割を果たすわけである。
一方で、とても美しいブースも存在するが、その一部は、デザイナーの作品に終わってしまう例もある。
また、どのショーでも、意表をつく奇をてらったブースも存在するが、驚きだけが記憶に残り、実は効果測定を行うと、会社名や商品が出てこないという例も少なくない。

 

◆ストーリーを生み出すデザイン

従来、日本では、「高品質な商品は必ず売れる」という考え方があった。しかし今や、しっかりと伝えなければ多くの人々に理解されず、世界では、「売れない」ということを理解する必要がある。
最近、高視聴率をあげたドラマで共通しているのは、高品質な技術や商品を生み出す際のストーリーに焦点をあてたものが多い。
素晴らしい商品を伝えるために、品質だけを語っても心に届かないが、ブースという空間演出でシーンを魅せて提示し、ストーリーを生み出すと、デザインによる付加価値が生まれる。空間デザインとブランド・フィロソフィーが一致した感動や驚きの体感ができ、「欲しい」につながるわけである。

 

◆心に響き、感性を打つ、ストーリーとデザイン

アウディブース
アウディブース
トヨタブース
トヨタブース

メルセデス・ベンツに加え、アウディも時が流れ、色変化するストーリー・デザインで、その流れを何度も見続ける人が目立った。また、トヨタの浮遊感漂う時空間も、存在感を示していた。
こうして、デザイン的にも文句なしに美しく、ブランドやストーリーを表現することで、デザイナーの才能と理論が両立したブランドを訴求するブースが誕生する。

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見本市展示会通信12月1日/12月15日号を元に再編集)

【写真B-1】仁木洋子 Yoko Luna Niki

空間演出デザイナー、プロデューサー

www.illuminat.co.jp

(株)イルミナティ 代表取締役

ライティング・オブジェ制作委員会 代表

熊本市生まれ。多摩美術大学卒業。世界各国でのモーターショーブースデザインや人に夢と感動を与える空間の演出、プロデュースを行う。地球環境・資源保護に配慮したその仕事は、欧州でも評価され国内外で活躍。2006年から東京丸の内周辺で毎年12月に光のアートチャリティ「ライティング・オブジェ」展を主催し、12年目を迎える。2011年から東日本大震災、2016年から熊本地震の復興支援チャリティも行う。2012年7月の「明治天皇百年祭〜心のあかり」明治神宮夜間特別参拝のデザインでディスプレイ産業優秀賞、ほか多数受賞。

【寄稿】東京モーターショーに見る来場者に訴求するブランディングデザインとは / 空間演出デザイナー 仁木洋子

DSC_0206東京モーターショー2017」が閉幕した。来場者の楽しみは、新型車やコンセプトカー、未来のクルマなどをいち早く見られること。もう一つの魅力は、世界のクルマブランドが一同に集まることである。そこで今回は、一流のブランディングデザインを検証したい。
ブランドの語源は、見た目が一緒の家畜を区別するために焼印を押す意味から、「銘柄」「商標」を「brand(ブランド)」と言うようになったように、「区別すること」がベースにある。人々の記憶にブランドをしっかり残すために、各社はしのぎを削っている。

***

◆ブースの視認性、商品とブランドをつなぐデザインの力

ブース訴求の基本であるブランドサインの表現では、遠距離・中距離・近距離の3つの視認性が必要とされる。
遠距離視認性とは、会場の遠くからでもはっきりとそのブランドだと認識でき、誘導するための大型のLEDサインやパイロンサインなどのデザインや位置である。
中距離視認は、ブース近くでのそのブランドの見え方や雰囲気のことで、東京モーターショークラスになると、メイン通路幅が10メートルを越えるため、2000㎡クラスの空間を自由自在に想像の世界で歩くことができる間違いのない力や経験がデザイナーに要求される。今回の会場でも、通路に立つと、ブースサインが視界から消えてしまう、という明らかにパソコン上でのサイン位置の検証だったのでは、と思われる失敗例をいくつか目にした。

 

◆商品をブランドイメージと結びつけて記憶に残す

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
左サイドからクルマを撮影/後ろにスリーポイントスターのマークが映る

近距離視認は、商品とブランドの関係である。人間はビジュアルから得る情報が多いために、ロゴを効果的に使って、そのブランドの「顔」を印象づけるのである。
メルセデス・ベンツのブースは、どの位置からクルマを撮影しても、ロゴが映るように緻密な計算をした上で、ロゴマークが配置されている。これは、来場者が上げるインスタグラムなどでの広告宣伝効果としても重要なことである。

来場者にブランドをストーリーやシーンとして魅せて記憶に残すことが出展した効果で、無形の企業価値である。そして、顧客に「これが欲しい」と思わせるために、ブースのデザインイメージが必要となる。

 

右サイドからブースを撮影/会場が混んでいてもマークが見える

 

 

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見本市展示会通信12月1日/12月15日号を元に再編集)

 

【写真B-1】仁木洋子 Yoko Luna Niki

空間演出デザイナー、プロデューサー

www.illuminat.co.jp

 

(株)イルミナティ 代表取締役

ライティング・オブジェ制作委員会 代表

 

熊本市生まれ。多摩美術大学卒業。世界各国でのモーターショーブースデザインや人に夢と感動を与える空間の演出、プロデュースを行う。地球環境・資源保護に配慮したその仕事は、欧州でも評価され国内外で活躍。2006年から東京丸の内周辺で毎年12月に光のアートチャリティ「ライティング・オブジェ」展を主催し、12年目を迎える。2011年から東日本大震災、2016年から熊本地震の復興支援チャリティも行う。2012年7月の「明治天皇百年祭〜心のあかり」明治神宮夜間特別参拝のデザインでディスプレイ産業優秀賞、ほか多数受賞。

年末年始休業のお知らせ

誠に勝手ながらこのたび弊社では、下記の通り休業とさせていただきますのでお知らせいたします。

ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

【年末年始休業日】

 2017年12月 29 日(金)~2018年1月4日(木)
※5日(金)より通常業務開始いたします。

プロジェクションマッピングで楽しむクリスマスイベント
~幕張メッセ

幕張メッセは12月21日、同正面広場で「マクハリ イロドリ クリスマス」オープンセレモニーを開催した。音楽アーティストらによるライブやクリスマスをイメージしたプロジェクションマッピングなどで会場を盛り上げた。

プロジェクションマッピングは12月25日(日没~21:00)まで見ることができ、同広場では「幕張メッセウインターイルミネーション」が2018年2月25日(日没~24:00)まで点灯する。

【動画】(※音が出ます)

優先交渉権者は「前田・GL eventsグループ」
愛知県国際展示場コンセッション

愛知県は12月21日、愛知県国際展示場コンセッションの優先交渉権者を公表した。

鳥瞰_北西から20171012優先交渉権者は「前田・GL eventsグループ」。代表企業がGL events SA、構成企業は前田建設工業㈱、協力企業は㈱KSAインターナショナル。
GLeventsはフランス・リヨンに本社を置くグローバル企業で、展示場やコンベンションセンターなど世界24カ所39施設を運営。主な運営施設は展示面積13万㎡のユーロエキスポ(リヨン)や9万㎡のサンパウロエキスポなど。主催事業も展開し、主な展示会では出展企業が約3000社の農業食品展「SIRHA」など。

提案のポイントは、世界トップクラスの事業者による世界最高レベルの展示場運営、官民連携によるプロモーション展開、保税展示場の利点の最大化とグローバルなPR、先進的なデジタル技術の導入による魅力ある任意事業の展開など。

提案された運営権対価の額は8.82億円(税抜)。今後は、来年1月に基本協定の締結を予定している。

 

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東京国際フォーラム開館20周年記念イベント「光のアクアリウム」(動画あり)

株式会社東京国際フォーラムは開館20周年を記念し、シンボルである舟型のガラス棟を巨大な水槽に見立てた「光のアクアリウム」を12月26日までの期間限定で開催している。ロボティクス技術を利用しバルーンを疑似的生命体に見せる日本初の特殊演出により、6mの巨大イルカが約60m吹き抜けの大空間を浮遊する。

 

【動画】

このイベントは同社主催の「丸の内キッズジャンボリー2017」で実施した「うみのいきもの総選挙」で子どもたちから圧倒的な支持を得た優雅に大空間を遊泳するもので、開館20周年イベントのラストを飾る。協力会社はパナソニック システムソリューションズ ジャパン、ピクス、クエストコーポレーション、エアロテックの4社。

【座談会】大きな可能性を秘める“お城”をテーマに横浜で展開
お城EXPO 2017

城に関連する魅力が満載の「お城EXPO」が、いよいよ12月22日から3日間、パシフィコ横浜で開催される。お城にまつわる貴重な資料展示や日本100名城に加え、今年4月に発表された続日本100名城の紹介パネル展示をはじめ全国のお城の情報が集結するほか、スペシャリストによる講演会、ワークショップ、エンタメ・ステージなど、歴史・お城好きはもとより多くの人が楽しめる内容で展開する「お城EXPO2017」の魅力について、主催の4人に話を伺った。


 

お城 WEB用②jpg

・パシフィコ横浜(㈱横浜国際平和会議場)
取締役 営業推進部長 馬鳥 誠 氏
複合MICE施設「パシフィコ横浜」の運営のほかイベントの受託運営や主催も行う。

・㈱東北新社 プロモーション制作事業部コンテンツプロモーション部 部長
チーフプロデューサー 仙田 志保 氏
TV番組からWEB動画まであらゆる映像コンテンツを制作。

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・㈱ムラヤマ
取締役 荒川 正樹 氏
展示会やイベント、MICEの企画立案・制作施工から運営まで幅広い事業を展開。

・(公財)日本城郭協会
常務理事 事務局長 加藤 良明 氏
城郭に関する研究、調査、啓蒙や、民族、歴史、風土の知識の普及を目的に活動。


 

―お城EXPOを立ち上げた経緯について教えてください

馬鳥 子供の頃からお城が大好きで、今も仕事の傍らお城巡りをすることが趣味の一つなのですが、たまたま飲み会の席で荒川さんも同じ趣味を持っていることを知りました。そして話が盛り上がり「お城の展示会をやりましょう」と。
荒川さんがすぐに実行するために動いてくれたことから、このイベントを立ち上げることができました。

荒川 お城の話題で3〜4時間盛り上がりましたね(笑)。
パシフィコさんでは自主企画イベントも行っており、私たちの大好きなお城は今、ブームでもあるし、お城のイベントができたら面白いと思いました。ですので、パパッと企画書を書いて翌週には持ち込みました。

お城のイベントですから、日本城郭協会さんにぜひ協力いただきたいと思ったのですがなかなかツテがなく、まずはヒストリーチャンネルなどをお持ちの東北新社さんにPRを含めて参画をお願いし、快諾していただきました。
結局、日本城郭協会さんには飛び込みの形でHPに記載されていたアドレスにメールをして、事務局長の加藤さんにつながることができました。

osirologo加藤 決して敷居が高い協会ではないのですが、みなさんオーバーにお考えすぎです(笑)。

表向きはとても堅い学術団体みたいになってしまっているのですが、メインは啓蒙活動です。
お城について知っていただくことで興味を持っていただき、実際に足を運んでいただく、ということが結果的にお城の保存にもつながっていきます。

一番大切なのは“理解”していただくことで、協会設立から50年かかりようやく認識をしてきてもらえてきたという感じですが、昨年のお城EXPOが一つの大きなきっかけとなったことは間違いないです。

仙田 東北新社ではお城関連の番組も制作していますし、コンテンツとして鉄板だと思っていたので、お城のイベントができればいいなと思っていました。
私はみなさんと違ってお城に詳しくなかったのですが、コンテンツとしての魅力はいろいろとあると思うので、お話をいただいたときはぜひ一緒にやりたい、と思いました。

昨年のようす
昨年のようす

 

―それぞれが担う役割について教えてください

荒川 基本的にムラヤマが中心となり、事務局を担当しています。
またパシフィコさんと一緒に会場全般の展示構成と出展者の営業を行っています。

仙田 東北新社では、講演会やワークショップ、シアターなどの中身のコンテンツ制作とPR宣伝関係やツールなどを全般的に担当しています。

加藤 日本城郭協会は全体的な監修を担当し、協会関係者から講演者などを選出したりします。

馬鳥 このイベントは展示会、講演会、エンタメ・ステージ系、物販と、さまざまな要素が含まれた総合イベントになっているので、それぞれの強みを生かしながら、お互いに分担して力を結集して成立していると思います。

 

―お城に特化したイベントはありそうで無かったと思いますが、昨年開催していかがでしたか

馬鳥 旅行関係のイベントは多く、人気があります。
私も旅行は当然好きなのでよく参加します。旅行の目的は人それぞれ違いますが、私はとにかく“お城”です。

全国各地のお城に行くことが一番の旅行の目的で、このお城の部分だけに焦点を当てたイベントを昨年はじめて開催したことで、同じような趣味や目的を持った人がたくさんいることが分かり嬉しかったです。

加藤 例えば大きな会社の社長さんが地方の支店に視察に行かれたとき、お城が共通話題となって地域の出張所の人たちや地元の方々とすぐに親しくなることができる、ということで、社長さんたちにもファンが多いです。そういう意味では、やっとお城が単なる観光ではなく、地元の人と外部の人を繋げるなど“つながり”や“絆”といったものになってきたと思います。

昨年の開催では、本当のお城好きだけが来場すると思っていましたが、意外にも隠れお城好きが結構多いということが分かりました。

荒川 地方では間違いなくお城がランドマークになっていますし、皆、地元のお城に誇りを持っています。
お城には歴史がつきものだし、ヒストリーツーリズムのような旅行のターゲットとしては最適でしょう。
当然城下町も含めて、面としての広がりもあるし、可能性としては非常に高いと思っています。

仙田 ファミリーからそれこそ100名城登城達成しているレベルの方までいらっしゃるので、来場される方のお城ファン度がすごく幅広いなと思いました。

ですので、今年は、すでにお城巡りをされている本格的な方にも、これからお城を巡っていきたいと思っている方や違う角度でお城が好きな方にも、それぞれの状況に合わせて満足度が得られるように、コンテンツを増やしたり、充実させるなどの構成を考えました。