【座談会】大きな可能性を秘める“お城”をテーマに横浜で展開
お城EXPO 2017

城に関連する魅力が満載の「お城EXPO」が、いよいよ12月22日から3日間、パシフィコ横浜で開催される。お城にまつわる貴重な資料展示や日本100名城に加え、今年4月に発表された続日本100名城の紹介パネル展示をはじめ全国のお城の情報が集結するほか、スペシャリストによる講演会、ワークショップ、エンタメ・ステージなど、歴史・お城好きはもとより多くの人が楽しめる内容で展開する「お城EXPO2017」の魅力について、主催の4人に話を伺った。


 

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・パシフィコ横浜(㈱横浜国際平和会議場)
取締役 営業推進部長 馬鳥 誠 氏
複合MICE施設「パシフィコ横浜」の運営のほかイベントの受託運営や主催も行う。

・㈱東北新社 プロモーション制作事業部コンテンツプロモーション部 部長
チーフプロデューサー 仙田 志保 氏
TV番組からWEB動画まであらゆる映像コンテンツを制作。

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・㈱ムラヤマ
取締役 荒川 正樹 氏
展示会やイベント、MICEの企画立案・制作施工から運営まで幅広い事業を展開。

・(公財)日本城郭協会
常務理事 事務局長 加藤 良明 氏
城郭に関する研究、調査、啓蒙や、民族、歴史、風土の知識の普及を目的に活動。


 

―お城EXPOを立ち上げた経緯について教えてください

馬鳥 子供の頃からお城が大好きで、今も仕事の傍らお城巡りをすることが趣味の一つなのですが、たまたま飲み会の席で荒川さんも同じ趣味を持っていることを知りました。そして話が盛り上がり「お城の展示会をやりましょう」と。
荒川さんがすぐに実行するために動いてくれたことから、このイベントを立ち上げることができました。

荒川 お城の話題で3〜4時間盛り上がりましたね(笑)。
パシフィコさんでは自主企画イベントも行っており、私たちの大好きなお城は今、ブームでもあるし、お城のイベントができたら面白いと思いました。ですので、パパッと企画書を書いて翌週には持ち込みました。

お城のイベントですから、日本城郭協会さんにぜひ協力いただきたいと思ったのですがなかなかツテがなく、まずはヒストリーチャンネルなどをお持ちの東北新社さんにPRを含めて参画をお願いし、快諾していただきました。
結局、日本城郭協会さんには飛び込みの形でHPに記載されていたアドレスにメールをして、事務局長の加藤さんにつながることができました。

osirologo加藤 決して敷居が高い協会ではないのですが、みなさんオーバーにお考えすぎです(笑)。

表向きはとても堅い学術団体みたいになってしまっているのですが、メインは啓蒙活動です。
お城について知っていただくことで興味を持っていただき、実際に足を運んでいただく、ということが結果的にお城の保存にもつながっていきます。

一番大切なのは“理解”していただくことで、協会設立から50年かかりようやく認識をしてきてもらえてきたという感じですが、昨年のお城EXPOが一つの大きなきっかけとなったことは間違いないです。

仙田 東北新社ではお城関連の番組も制作していますし、コンテンツとして鉄板だと思っていたので、お城のイベントができればいいなと思っていました。
私はみなさんと違ってお城に詳しくなかったのですが、コンテンツとしての魅力はいろいろとあると思うので、お話をいただいたときはぜひ一緒にやりたい、と思いました。

昨年のようす
昨年のようす

 

―それぞれが担う役割について教えてください

荒川 基本的にムラヤマが中心となり、事務局を担当しています。
またパシフィコさんと一緒に会場全般の展示構成と出展者の営業を行っています。

仙田 東北新社では、講演会やワークショップ、シアターなどの中身のコンテンツ制作とPR宣伝関係やツールなどを全般的に担当しています。

加藤 日本城郭協会は全体的な監修を担当し、協会関係者から講演者などを選出したりします。

馬鳥 このイベントは展示会、講演会、エンタメ・ステージ系、物販と、さまざまな要素が含まれた総合イベントになっているので、それぞれの強みを生かしながら、お互いに分担して力を結集して成立していると思います。

 

―お城に特化したイベントはありそうで無かったと思いますが、昨年開催していかがでしたか

馬鳥 旅行関係のイベントは多く、人気があります。
私も旅行は当然好きなのでよく参加します。旅行の目的は人それぞれ違いますが、私はとにかく“お城”です。

全国各地のお城に行くことが一番の旅行の目的で、このお城の部分だけに焦点を当てたイベントを昨年はじめて開催したことで、同じような趣味や目的を持った人がたくさんいることが分かり嬉しかったです。

加藤 例えば大きな会社の社長さんが地方の支店に視察に行かれたとき、お城が共通話題となって地域の出張所の人たちや地元の方々とすぐに親しくなることができる、ということで、社長さんたちにもファンが多いです。そういう意味では、やっとお城が単なる観光ではなく、地元の人と外部の人を繋げるなど“つながり”や“絆”といったものになってきたと思います。

昨年の開催では、本当のお城好きだけが来場すると思っていましたが、意外にも隠れお城好きが結構多いということが分かりました。

荒川 地方では間違いなくお城がランドマークになっていますし、皆、地元のお城に誇りを持っています。
お城には歴史がつきものだし、ヒストリーツーリズムのような旅行のターゲットとしては最適でしょう。
当然城下町も含めて、面としての広がりもあるし、可能性としては非常に高いと思っています。

仙田 ファミリーからそれこそ100名城登城達成しているレベルの方までいらっしゃるので、来場される方のお城ファン度がすごく幅広いなと思いました。

ですので、今年は、すでにお城巡りをされている本格的な方にも、これからお城を巡っていきたいと思っている方や違う角度でお城が好きな方にも、それぞれの状況に合わせて満足度が得られるように、コンテンツを増やしたり、充実させるなどの構成を考えました。