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「第749号 見本市展示会通信」発刊しました

 

見本市展示会通信

展示会やMICEなどに関する最新ニュースを伝えるタブロイド判の業界紙
「第749号 見本市展示会通信」を発行しました。

【主な記事】

・一面のニュース: 秋開催では過去最大規模へ<GiftShow WEEK秋2017>、高崎駅前の「群馬県コンベンション施設」基本設計決まる ほか

・食品物流の効率化に向け この秋、ビッグサイトで初開始 フードディストリビューション2017、東京2020参画プログラム説明会を開催 by JEPC ほか

・新規2展を加え出展募集開始へ Japan Home & Building Show 2017 ほか

・<MICEプラス>東京と大阪の2会場で ユニークベニュー活用セミナー 観光庁

・<出展者に聞く!>多可の強みを世界へ発信 ラベンダーパーク多可

・主要見本市展示会 業種別開催データ ほか

発行について:第749号 2017年(平成29年)3月1日

<女性座談会>映像演出の世界で輝く女性たち~女性が活躍できる場を目指して

日本映像機材レンタル協会 & ピーオーピー合同企画 座談会 第6回

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イベントなどの演出の一つとして欠かせないものに“映像”がある。音や光と組み合わせ、見る者をさらに非日常の感覚へと誘うためにさまざまな努力をする多くの仕事人たちがいるおかげで、人々を魅了する映像演出は今なお進歩を続ける。機材の搬入から設置、リハーサルに続き本番をこなし撤収まで、何もないスペースに誕生する一つのイベントのはじまりから終わりまで付きそう現場の仕事。そんな過酷な現場にも関わらず、映像演出に魅了されパワフルに活躍する入社2~3年目の若い女性たち4人の素顔に迫った。

(掲載=『EventBiz』Vol.6 より抜粋)

 

-映像業界に入られたきっかけは何ですか。また実際に入ってみてどう感じていますか

 

但木 もともと音楽が好きだったので、音楽系の専門学校へ行き、イベント運営を主に学びました。イベント業界でできることはないかと探した求人サイトで、今まで存在自体知らなかった「映像」の仕事に興味を持ち、イベントの現場で働けるということで応募したのがきっかけです。
この業界に入ってみるとやはり男性が多く、女性だけでは成り立たない仕事だと思いました。その中で、女性でできることをやっていけばよいと言っていただけているので、協力してもらいながらできることをやらせてもらっています。まわりの環境にとても恵まれていると感じています。

 

土屋 私も、はじめから映像を目指していたわけではなく、専門学校では音響を選択し勉強していました。就職活動の際、イベントの裏側に憧れていたことから先生に相談したところ、映像は音もあるからと紹介されたのがきっかけです。映像に特化した学科はなく、通常は音響か照明で、送出系の勉強をできる学科があまりないのが現状です。音の勉強しかしてこなかった私にとって映像の仕事は、音も光も関係しているためほかのセクションとの関わりが多く、世界が拡がったので、改めて映像の世界は面白いと感じています。

 

大高 高校時代に楽器店でアルバイトをしていたころ、街のお祭りやオーディションなどのイベントに裏方のスタッフとしても関わっていたのですが、ひとつのことに熱中してイベントを創り上げていく大人たちが印象的で、自分もイベントを創る仕事がしたいと、音響科に入学しました。在学中からいろいろなアルバイトをしたのですが、どれも長続きしなく、そんな時に、専門学校時代の友人にストロベリーメディアアーツを紹介されたのがきっかけです。イベントの仕事ができるならと応募しましたが、もし今回も続かなかったら地元に帰ろうと考えていました(笑)。ケーブルの種類から始まり、覚えることが沢山あり大変でしたが、その知識の積み重ねが逆に楽しいです。

 

東江 高校時代に地元の沖縄でイベントの企画・運営するというボランティア団体に所属しており、イベントに参加するのも好きだけど創るのはもっと楽しい、という思いがずっとあり、就職活動の際、たまたま大学の求人票で見つけたのが映像センターでした。イベントが好きということに加えて、自分が20代のうちにオリンピックが東京で開催されるという事実に、何かあるのではないか、自分も関わっていきたい、と思い、外国語が得意なため通訳として関わるという選択肢もあったのですが、もう一味違った関わり方ができたらより楽しいのではないかと、映像の世界に入りました。
私は音響などを学んだ訳ではなく、普通の大学で、しかも外国語学部でフランス語を学んでいたので、ゼロからのスタートでした。

 

◆JVR座談会アーカイブス
第1回 ビジュアル空間をつくるプロフェッショナルのシゴト
第2回 ~プロが語る仕事の舞台ウラ
第3回 観客を魅了するステージ演出の舞台ウラ
第4回 日本全国で活躍するJVR協会の仲間たち
【座談会】イベント・ステージ業界で活躍する女性たちの仕事
【パネルディスカッション】海外展示会(ISE・InfoComm)視察ツアー報告会

EventBiz(イベントビズ) vol.6 スポーツ×未来開拓~“観る”ビジネスの明日を紐解く~


編集内容

2020東京オリンピック・パラリンピック開催決定、そしてスポーツ庁の発足を契機として、日本のスポーツを取り巻く環境が変わりはじめた今こそ、スポーツビジネス確立に向けたトビラを開き、そのチャンスを掴み取りたい。
特集では、スポーツを“観る”視点を主軸に、施設や設備などのハード面からと競技などのソフト面から追った。
◆特集 スポーツ×未来開拓 “観る”ビジネスの明日を紐解く

スポーツ施策から見えてくるもの スポーツ庁

競技施設不足解消に向けてLCアリーナを開発 日本建築構造センター

スポーツ施設を中心とした賑わいのある街づくりへ~稼げるスポーツ施設へ転換 梓設計

“観る”ためのスポーツ施設のこれから コトブキシーティング株式会社

高速Wi-Fiがもたらす未来 シスコシステムズ合同会社

あらゆる人がスポーツやアート、イベントを楽しめる新たなスタジアムが誕生 新豊洲 Brillia ランニングスタジアム

今春オープンの新スポーツ施設

「スタジアム&アリーナ」が今年は幕張メッセで開催

スポーツ観戦をエンターテイメントに B.LEAGUE

Welcome to the e-sports World 一般社団法人日本eスポーツ協会

次なる進化に向けて新たなファンを呼び込む 株式会社川崎フロンターレ

Bouldering【ボルダリング】“観る”競技としての魅力とブームに迫る 八王子市/日本山岳協会

新たなスポーツを生み出す試み~テクノスポーツ「HADO」に懸ける想い~ 株式会社meleap

超人スポーツ~身体を超えた先に見える未来のカタチ~ 超人スポーツ協会

 

◆イベントツールカタログ2017

 

・ 展示会の総合分析 2016年7月~9月

見本市展示会&MICE開催スケジュール 2017年3月~2017年5月 展示会(国内)

・ 論考 岡星竜美

Pick UP! Exhibition ギフト・ショーWEEK 開催Report

MICE report

JNTO Leteter 3 “海外の視点”を生かしたMICE誘致

・連載<第3回> 日本のユニークベニューを創造する

MICE TOPICS お城EXPO2016 夢メッセみやぎ

On the Frontline ソニー

INFORMATION 日本で唯一のイベント表彰制度 第3回JACEイベントアワードを開催

Let’GO 2020 TOKYO! 東京2020に向けた主な動き

女性座談会 映像演出の世界で輝く女性たち~女性が活躍できる場を目指して

・ MY MICE DAY  株式会社東京流通センター(TRC) など

発売日:2017年2月28日
判型:A4判
ページ数:104ページ
定価:2,200円(税込)/1冊  8,800円(税込)/年間

全国有力書店で販売 。また、小社からの発送も行なっていますので、上部の購入ボタンよりお申し込み下さい。
お問合せは(株)ピーオーピー 出版企画室(TEL: 03-5687-6841、FAX: 03-5687-6845

【インタビュー】20 年目に向けて新たな挑戦~株式会社スリービー~

展示会のブース施工などを請け負う株式会社スリービーが今年、設立10周年を迎えた。代表取締役である三橋和也氏に、スリービーの10年間の歩みやこれからの展望などについて聞いた。

スリービーの取組みと10年を振り返る

スリービーは展示会ブースの企画・デザイン・施工や、事務局・セミナーの運営、会社の受付・ショールームのディスプレイのプランニング、またそれに伴う事前の集客業務や、展示会後の効果測定などを行う企業として2007年に設立。

市民や企業、国・自治体がともに海の再生を考え、体験する場として2013年秋に初開催された「東京湾大感謝祭」では出展者、スポンサー集めからさまざまなコンテンツの企画までスリービーが担当した。東京・臨海副都心のタイム24で第一回目を開催。来場者が1500人だったイベントも回数を重ね、会場を横浜赤レンガ倉庫に移し4回目となった昨年は、来場者9万8000人を記録するまでに成長した。三橋氏は「主催者の苦労や思いなど、大変勉強になった。今後もBtoBやBtoCのイベントにこだわらず、要望があれば応えていきたい」と話す。

イベント×音楽の力

スリービーの特徴的な業務のひとつに、音楽制作がある。豊島区出身の三橋氏は都知事選挙の際、応援する気持ちを込めて小池百合子氏の応援歌を制作。小池都知事がFacebookでシェアしたことにより話題を呼び、現在約3万5000回再生されているという。

また、スキージャンプ選手である葛西紀明選手の応援歌「Wonder jump〜風神喝采が飛ぶ〜」も制作。葛西選手はソチオリンピックの際、この曲で気分を高めて試合に臨み、メダルを獲得したという。

ほかにも、先述の東京湾大感謝祭でもイベントのテーマソングを制作し、イベントの盛況に一役買っている。このようにPR・イベントと音楽との相性の良さを応用して、社歌の制作などにも携わっている。さらに10周年を記念して動画を制作した。ユーモアたっぷりにスリービーの魅力が紹介されており、YouTubeのスリービーのチャンネルで視聴することができる。

三橋和也氏

展示会には夢がある

“展示会には夢がある”をキャッチコピーにするスリービー。それは一体どういうことなのか。三橋氏は「出展者が商品を展示し、商売にして儲かるといった仕組みが展示会で、ある意味宝くじのようなものだと思います。その勝率をあげる手助けするのが自分たちの役目」と語る。主に現場で活躍しているスリービーだからこそ、成功の瞬間を現場で目の当たりすることが多く、そこにやりがいがあるという。

次の10年に向けて

ゴルフ、釣り、マラソンなど、趣味の豊富な三橋氏。最近では、今までで一番苦手だった”音楽”に挑戦してみようと、ピアノを習いはじめ、今では”少年時代”を弾き語りできるまでに上達したという。「この10年でなんとか会社を継続する方法が分かってきた。次の10年は今までの流れを活かしつつ、新しいチャレンジにつなげていきたい。特にこれからは若い人材を採用し、若い世代が活躍できる会社を作っていきたい」と話す。次のステップへ走り出したスリービーの、積極的な姿勢とチャレンジに、今後も注目していきたい。

株式会社スリービー HPはこちら☞ http://www.threeb.co.jp/

10周年記念動画はこちら☞ https://www.youtube.com/watch?v=59s5gkWoT3I

[対談]光がもたらすディスプレイ演出の新たな可能性〜 LED ファブリックフレームのこれから③

 

EuroShop 2017
- EuroShop 2017の開催が近付いてきましたね

犬飼 2011年展と2014年展を比べたときに、3年の間で我々が展示しているホールは全部ファブリックに変わっていたことに驚きました。「え?こんなにファブリックやってんの?」と。前回オクタノルムとはたまたま隣のブースでしたが、オクタノルムが本気でファブリックやったなというブースを作ったから、ヨーロッパでも話題になりましたね。

 

瀬戸 そうですね。天井吊りも壁面も全部ファブリックでした。今回はEuroShop のエリア分けも一新していますね。出展企業2,200社という巨大な展示会ですから、とても楽しみです。

 

犬飼 前回展では、日本からもディスプレイ会社のキーマンが何人もベストシステムズのブースに訪れ、たくさん質問され、僕もたくさん喋りました。「あ、じゃあこれ日本帰ったらみんなLED ファブリックフレーム始めるのかな」と思い期待していましたが、結局みんなやらないんですよ。

 

瀬戸 展示会あるあるですよね。ただ、今回展は良いタイミングだと思います。オリンピック2020年に向けて、新製品への投資を念頭に置いているイベント会社は多いです。次々回のEuroShop は2020年ですから、オリンピックには間に合わない。もし新しい部材に投資するのであれば、この機会に思い切って前進して欲しいなという思いはあります。

 

犬飼 店舗施設も現在はオリンピックに向け、頻繁に改装・新規店舗オープンを行なっているので、そういった意味でも、これから4年の間にチャンスは大きいと思いますね。あとこれは僕の個人的な感想ですけど、僕が昔ディスプレイ業界で働いていた頃と比べて、日本の展示会はあまり変わってないですよ。ただ、ファブリックが入ってきたら「なんか違う!」ってなると思いますよ。

 

瀬戸 日本は島国なので、海外のものが見えづらく、入りづらい。ヨーロッパは陸続きなのでトレンドが流れやすい。日本では誰かがはじめないと普及しないから、EuroShop に行かれる方には是非新しい製品やアイデアを持ち帰って日本で積極的に導入してほしいですね。LED ファブリックフレームは日本ではまだ認知度は低いですがとても良い製品です。世界中で普及していて、日本だけ普及しないというのはありえない。そういった意味でも今後間違いなくトレンドになっていくと思いますし、我々も引き続き普及活動をしていきたい。店舗施設をはじめ、展示会やイベント業界全体にファブリックを浸透させたいですね。

 

-ありがとうございました。

EventBiz Vol.5より抜粋)

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(注釈)

○ LED ファブリックフレーム
LED・布メディア・アルミフレームなどで構成されるディスプレイ什器。四辺にシリコンゴムを縫製した布メディアを、テンションをかけながらアルミフレームの溝にはめ込む。内照式LED で独特の雰囲気をつくり、高級感を演出する。

○パンズ
ポータブルディスプレイを多数扱うベストシステムズ(オーストリア・ウィーン)と提携し、品質にこだわった「マルチフレーム」シリーズなどを展開。

○オクタノルムジャパン
ドイツ・オクタノルムの日本法人。「オクタルミナ」を展開し、既存のオクタノルム製品と組み合わせることでさまざまな演出を可能にする。

○ EuroShop 2017
2017年3月5日~9日、ドイツ・デュッセルドルフで行なわれる。前回展は出展者数2,226社、来場者数は10万9,000人にのぼった。

[対談]光がもたらすディスプレイ演出の新たな可能性〜 LED ファブリックフレームのこれから②

 

日本市場の現状と課題
-日本での普及が爆発的に進まない理由はなぜでしょうか

 

瀬戸氏
瀬戸氏

瀬戸 一番大きな理由は、ファブリック印刷の金額の違いだと思います。欧米は非常に安く、日本の半額以下です。ファブリックをますます使ってみようという気になります。日本はファブリック印刷+シリコン縫製ができる会社が少ないので、まだ導入していない印刷会社にはぜひ参入してもらいたい。そうすれば価格競争で値段が下がり、手軽に利用できることで普及が進み、市場全体の利益は上がると思います。また日本と異なり、海外の展示会は天井吊りができます。天井吊りをする際、木工やアクリルを吊ると重くて危険なため、軽いファブリックフレームを使います。そういった流れもあり、海外ではファブリックが一般的に浸透しているので壁面にもファブリックを利用するケースが多いです。日本の展示会場でも構造上は天井吊りをすることは可能です。施工期間に余裕があるモーターショーなどは利用することもあります。ただ、海外と違うのは、日本は展示会主催者が会場を間借りして開催するので、なるべく費用を抑えるため施工期間を短くしているという事情がベースにあります。

 

犬飼 そうですね。それに加え、撤去期間の短さも問題ですよね。今年自社で展示会に出展したときに、ストックルーム以外全部自社のものを使った木工ゼロのブースを作りましたが、僕らは撤収作業を最後までしていました。丁寧にパッキングするため時間がかかるんです。でも周りの木工ブースは一瞬で壊して終わりですよ。撤去時間にも余裕がない場合は、木工が断然早いです。

 

瀬戸 そのあたりも感覚の差で、特にヨーロッパではなるべく廃棄するものは減らします。エコフレンドリーの意識からか、コスト削減しようというのが根っこにあります。日本はどうしても、出展を1回きりの費用として考えてしまい廃棄を結構出す。そういった考え方の違いはありますね。

 

知っておくべきこと
- LED ファブリックフレームを導入する上で留意する点はありますか

 

瀬戸 似たシステムはたくさんありますが、クオリティや安全性には違いがあって、フレームの強度はもちろんのこと、電源ユニットの安全規格なども重要です。PSE やTUV 認証といったもの。CE 規格もひとつの目安になりますが、認証が取れているかどうかは確認したほうが良いです。クオリティの低い製品は安く、安いものは耐久性も低いし、危ない。品質の悪いものが出回って、LEDファブリックフレームが使いにくい・壊れやすいと思われると残念ですし、何よりお金がもったいないので、良いものを使っていただきたい。例えばLED のメリットは「長寿命」で、約5万時間使えます。これは付けっぱなしでも約5年間使える計算になります。初期投資は多少高くても、長年使い続けることでコスト面のメリットが出てくるわけです。

 

犬飼 最近のニュースとしては、オランダのある会社がLED サイドライトの特許を昔取っていたみたいで、その特許料を徴収していく動きがありますね。当時は彼らもまさかサイドライトにこれほどの需要が出るとは思ってなかった。ところがここにきて、とんでもないマーケットになっていることに気付いて、やっとヨーロッパの企業からはじまり、全世界すべてのサイドライトを使っている会社にアタックしはじめるということみたいです。その特許料は、誰が負担するのかという問題はありますけどね。

オクタ2

 

ファブリックの面にモニターや棚を取り付けることができる。「オクタルミナ」のみを用いたブース制作も可能に(オクタノルムジャパン)

 

 

 

 

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[対談]光がもたらすディスプレイ演出の新たな可能性〜 LED ファブリックフレームのこれから①

オクタノルムジャパン 代表取締役 瀬戸 健之介
×
パンズ 代表取締役 犬飼 俊介

ディスプレイ演出における光の役割は大きく、LED の普及にともない表現手法も多様化した。光+布という特徴的な構造をもつ「LED ファブリックフレーム」は、日本の展示会の現場や店舗施設でも注目が集まりつつある。ヨーロッパ発祥の同製品が、これからのディスプレイ演出にどのような影響を与えていくのかを探るべく、国内外の「LED ファブリックフレーム」事情に詳しい犬飼氏と瀬戸氏に論じてもらった。

 

ファブリックフレームの特徴
- LED ファブリックフレームは欧米の展示会や店舗施設では、かなり普及が進んでいるようですね

 

瀬戸 アルミフレームは軽く輸送や持ち運びが楽なので、欧米展示会の中規模以上のブースでは、木工よりもファブリックフレームを使用する割合が多いくらいです。現場での取り付けも簡単ですから、見た目のインパクトも考えると日本の需要はさらに高まると思います。また、出展者が直接購入する場合もありますね。1度購入すれば繰り返し何度も利用できるので、ブース施工代を節約し、出展回数を増やすことができる。

 

犬飼氏
犬飼氏

犬飼 もともとどうして欧米で急激に流行ったかというと、僕は人件費の面でのメリットが大きいと思います。施工が簡単なので施工時間の短縮になり、施工する職人の数も少なくてすむ。以前、車のショールームに3×4mのLED ファブリックフレームを使用した時、現場の親方がびっくりしていました。フレームを組んで壁に埋め込み布を入れ込んで1時間ちょっと。これだけ大きな施工を木工やアクリルでやると1時間では終わりません。年間でのコストメリットはすごく大きく、日本で普及が進めば、サイン業界の仕事のスタイルが変わるかもしれませんね。品質の話をすれば、LED ファブリックフレームは、構造そのものはシンプルですが、ビジュアルを美しく見せるのは実際難しいんです。例えば、素晴らしい技術を持っている日本のLED メーカーがうちのアルミフレームのみを購入して、自社のLED を付けてみても満足いく性能は得られないことが多い。アルミフレームとLED は一緒に開発してテストしないと、不均一な輝度や、影が見えてしまう問題が出てきます。

 

瀬戸 LED 自体もそうですが、LED に取り付けるレンズも重要ですよね。広角で均一な光を遠くに飛ばす技術・ノウハウが必要です。自社で最初に作ったレンズでは、光源の線が見えてしまう問題がありましたが、特殊なカバーを開発し解決しました。こういった経験から製品を少しずつ良くしています。

 

犬飼 欧米人に比べ日本人は目が黒いので、彼らが明るいと感じるものを僕らは明るく感じないんですよ。ですから日本で使うときは輝度を高くしますね。特に百貨店や自然光が入る店舗だと、もっと明るくしてほしいと言われます。

 

瀬戸 そこは展示会も一緒ですね。欧米の展示会に比べ、日本の展示会は明るい。照明が非常に多くて。その中で壁面電飾を目立たせるためには、LED をたくさん入れないと「あれ、光ってるの?」となるので気をつけなければいけません。

パンズ

バッテリーを内蔵できるタイプのLED ファブリックフレーム。電源を確保できない場 所で行なうプロモーションイベントなどに活用できる(パンズ/ベストシステムズ)

 

NEXT >>LEDファブリックフレームの日本市場の現状と課題

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MARVEL日本初の大型総合展、開催決定!~マーベル展 時代が創造したヒーローの世界~

東京シティビュー、NHKプロモーションは4月7日(金)~6月25日(日)、日本初となるMARVELの大型総合展「マーベル展 時代が創造したヒーローの世界」(特別協力:ウォルト・ディズニー・ジャパン)を六本木ヒルズ森タワー52階展望台で開催する。東京展以降は、全国を巡回予定。

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同展ではアベンジャーズやスパイダーマンなど、おなじみの作品やキャラクターをはじめ、日本初公開となる貴重な資料、衣裳や小道具など約200点の展示など、過去から現在に至るまでのMARVELとその世界観を紹介する。単なる「ヒーロー作品」の枠組みを超え、ヒーローたちが“ひとりの人間”として苦悩や葛藤を抱えながらも、それぞれの正義を背負って戦い、成長する姿を描いた作品として、多くの文化や人々に影響を与えるMARVELの魅力に迫る。

MARVELは1939年より、その時々の時代背景・社会情勢を作品に反映させながら、絶え常に新しい驚きとエンターテインメントを生み出し続け、近年では、「アベンジャーズ」や「アイアンマン」など、映画作品も世界的ヒットとなった。また、1月27日には最新映画作品「ドクター・ストレンジ」が日本でも公開され、MARVELの人気は日本でも急速に高まっている。春には「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」、秋には「スパイダーマン:ホームカミング」や「マイティ・ソー/ラグナロク」(原題)の公開も予定され、ますます注目の集まるMARVEL。ぜひこの機会に世界で活躍するヒーローたちの魅力に触れてみてはいかがだろうか。

詳細はWEBサイトまで。

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マーベル展 時代が創造したヒーローの世界 東京展

会期 :2017年4月7日(金)~6月25日(日)

会期中無休 10:00~22:00 
※入館は閉館の30分前まで

会場 :六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー(六本木ヒルズ 森タワー52階)

入場料 :一般1,800円/高校生・大学生1,200円/4歳~中学生600円/シニア(65歳以上)1,500円
※展望台、森美術館入館料を含む

【出展者に聞く!】拡大された販促ゾーンで新規開拓狙う~新星社~

【写真G】出展者に聞く看板製作用資材の販売・加工、グラフィックデザイン製作などを手がける新星社は、1 月23日から25日にかけて開催された「第5回国際化粧品展」に出展し、販促に有用な製品の数々をPRした。

同展への出展は初。デザイン室室長の中島隆二氏は「今まではサイン・ディスプレイ系や販促系の展示会を活用してきた。今回、店舗什器・店頭POPゾーンが昨年より大幅に拡大されたと聞き、出展を決意した」と語る。そこにあるのは広告宣伝費に重きを置いている化粧品業界で新規開拓を狙う精神だ。

同社の強みは福岡にある工場で印刷・製造ができるため、コストや納期のスリム化が可能な点にある。当日はイベントや展示会、記者会で役立つ大きなバックパネルのほか、人目を引くLEDパネルやオリジナルパンチングバルーン「AIR POP」など数多くの販促物を展示した。

初出展の手ごたえについて中島氏は「来場した店舗の担当者が興味を持ってくれたのはもちろん、同じ展示会の出展企業からもたくさんお声がけをいただけ、貴重な交流の機会を得ることができた」と満足げに話す 。今後は7月5日から東京ビッグサイトで行われる「第9回販促EXPO夏」などへの出展を予定しているとのことだ。

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〈展示会データ〉
■展示会:第5回国際化粧品展
■会 場:東京ビッグサイト
■会 期:1月23日〜25日

約80カ国・地域から出展 過去最大規模での開催に~FOODEX JAPAN 2017~

FOODEX JAPAN
前回のようす

日本能率協会(中村正己会長)ほか関連4団体は3月7日から10日までの4日間、幕張メッセで開くアジア最大級の食品・飲料専門展「FOODEX JAPAN2017」の出展規模や展示概要などについて発表した。

それによると、42回目となる今回は国際展示場1~10ホールを使用。初参加のラトビア、ポーランドを含め約80カ国・地域から過去最大の3211社・3881小間(国内1263社・1483小間、海外1948社・2398小間)が出展する。

FOODEX JAPAN
前回のようす

1〜5ホールの「海外出展ゾーン」では、日本市場を狙う海外食品・飲料メーカがミラクルツリーと呼ばれるモリンガなど、珍しい食材を多数紹介。6ホールの海外輸出コーナー「輸出食品〜MADE IN/BY JAPAN」では、政府が農林水産物・食品輸出の重点品目に位置づけている日本茶、輸出先ごとにアレンジしたラーメンやそばといった日本麺、日本の技術を活かした和食の冷凍食品などを展示する。同じく6ホールでは、日本の酒造メーカが集まる「KANPAI JAPAN」に加え、おつまみ文化を広めるための「OTSUMAMI JAPAN」を新設。7〜8ホールの「オーガニック・ウェルネスゾーン」では、マヌカハニーが入ったワイン、注目が集まるスーパーフードなど、安全で健康的な食品・飲料が揃う。

また、初日昼には2013年に組織された「FOODEX美食女子」の2017グランプリ授賞式も行うなど、今年の食の最新トレンドを展示やセミナー、イベントを通し積極的に発信する。

入場登録料は5000円(16歳未満の入場不可)で、会期中はフードサービス、流通、商社などからのバイヤー約7万7000人の来場を見込んでいる。なお、11ホールでは「アジア水産・冷食展2017」と「和食産業展2017」が同時開催される。

詳細はWEBサイトまで。

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展示会名:FOODEX JAPAN 2017(フーデックス ジャパン)(第42回 国際食品・飲料展)

会期:2017年 3月 7日(火) ~10日(金)

開催時間:10:00~17:00(最終日は16:30まで)

会場:幕張メッセ

入場料:¥5,000(税込)
※「招待券」持参者は無料。ただし業界関係者以外、16歳未満は入場不可。