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組織委員会「新たな出発 東京2020大会実施本部」発足

中村英正氏

東京五輪・パラリンピックの延期が決まったことを受け、大会組織委員会は、来年の大会開催に向けて必要な諸対応の検討を行うため、3月26日に「新たな出発 東京2020大会実施本部」を発足し、第一回会議を開催した。

本部長は武藤敏郎氏。会議後の会見で、事務関係を担当する中村英正氏は

「まずは”いつどこで”が最優先だと考えている」と、開催時期と会場をできるだけ早急に決めることを述べるとともに、具体的なタイムラインはないこと、各局が各々で今からやるべきことをまとめている状況であること、あらゆる可能性を検討していることを説明した。

また、会場については「白紙であればすごく困るが、我々はすでに今年夏にやるはずだった会場が決まっており、もしそこに来年お願いしますと依頼するとなると当然いつですかという話を聞かれる。それがないままお願いはできないので具体的な話に入るためにも、まずは日程を決めたい」と述べた。

60万本の花々が横浜を美しく彩る「ガーデンネックレス横浜2020」3月28日から

横浜市は3月28日から市民や企業と連携したイベント「ガーデンネックレス横浜2020」を開催する。

このイベントは2017年に開催された国交省提唱の花と緑の祭典「全国都市緑化よこはまフェア」の成果を継承し、花と緑があふれる「ガーデンシティ横浜」を推進するリーディングプロジェクトで、今年で4年目。サクラやチューリップに加え、“市の花・バラ”をテーマフラワーに、季節ごとに美しい花々で、横浜の魅力を発信する。

5月に開催される、今回で2年目となる「横浜ローズウィーク」では、開港の歴史を感じる港の風景と共にバラの街歩きを楽しめる。

都心臨海部の「みなとエリア」と、よこはま動物園ズーラシアに隣接する自然豊かな「里山ガーデン」をメイン会場に、18 区とも連携して展開。2027年の「国際園芸博覧会」開催につなげていく。

山下公園(3月21日)
さくら通り(3月22日)
山下公園(3月21日)

今年の見どころ
今年リニューアルした新たな 2 つのバラ園
山手イタリア山庭園のバラ園や、こども植物園には「クラシックローズガーデン」が、新たな見どころとして加わる。
「ハンギングバスケットコンテスト」初開催
5月16日~24日、山手イタリア山庭園で横浜の景観を彩るハンギングバスケット作品を展示。
新たなフォトスポット登場
今年7~8月の英国事前キャンプに向け、英国と横浜をつなぐ親善大使「ひつじのショーン」のオブジェと、英国国旗をイメージしたフォトスポットが登場。ガーデンベアのフォトスポットは、象の鼻パークと新市庁舎にも登場する。山下公園には夜も楽しめるフォトスポットが設置。
「第20回記念特別展覧会 花と器のハーモニー2020」
横浜山手西洋館7館にて華道七流派の家元による展示を初開催する。
ガーデンベアのラッピングバスが期間限定無料シャトルバスとして走行
「ばらフェスタ2020」期間中の4日間、無料シャトルバスとして大さん橋ホールから港の見える丘公園をつなぐ。
昨年「ガーデンネックレス横浜」が国の進める「ガーデンツーリズム登録制度」第1号に
クラブツーリズムの各会場を巡るバスツアー企画等で、庭園を巡る観光施策をすすめる。

開催概要
開催期間:2020年3月28日(土)~6月7日(日)
※里山ガーデンは5月10日(日)まで
会場:みなとエリア、里山ガーデン、全市(18区)
主催:横浜市
運営主体:ガーデンネックレス横浜実行委員会
公式HP:https://gardennecklace.city.yokohama.lg.jp/

東京五輪が1年延期に

3月24日、安倍晋三首相は国際オリンピック委員会 (IOC)のトーマス・バッハ会長と電話会談を行い、今年7月から開催予定だった東京オリンピックを最長1年延期することを提案し、合意を得た。

安倍首相は新型コロナウイルスの影響による東京五輪・パラリンピックの中止はないと確認した上で「世界のアスリートが最高のコンディションでプレーでき、観客にとって安全で安心な大会とするため、1年程度の延期を検討してもらえないか」と提案。バッハ会長はこれに対し「100%同意する」と返答した。会談には大会組織委員会の森喜朗会長、小池百合子都知事、橋本聖子五輪相も同席していた。

会談後にはIOCの臨時理事会が開かれ、2020年東京五輪の延期が正式に承認。五輪史上初の延期が決定となった。

安倍首相は記者団に対し「人類が新型コロナウイルスに打ち勝った証として、完全な形で東京五輪・パラリンピックを開催するため、IOCと緊密に連携していく」と強調。1年程度という期間については「現下の感染症の広がり状況において、年内は難しい。その上で、遅くとも2021年の夏までにということで合意した」と説明。今後はこの目標に向けて会場等の対応、調整をしていく。

また、小池都知事により「東京2020」の名称は2021年開催であっても変わらず使っていくことが明らかにされた。

小池都知事が4月12日までのイベント自粛を要請

小池百合子東京都知事は3月23日、記者会見を開き、新型コロナウイルスに関する新たな対応方針を発表した。

小池知事は都の傾向として海外帰国感染者や、感染源の確認できない感染者が増えていると報告。世界各地で都市封鎖(ロックダウン)が起こっており、在留邦人の帰国が感染者集団(クラスター)やメガクラスターにつながりかねないとして、最悪感染者の急激な増加(オーバーシュート)が発生しかねない状況であると見解を述べた。

その上で、都民に対して4月12日までの3週間、換気の悪い密閉空間、多くの人の密集、近距離での会話が発生する行動を避けるよう要請。ライブハウスやスポーツジムなどの施設利用、イベント開催も自粛するよう呼びかけた。

小池知事は「この3週間がオーバーシュートが発生するか否かの大変重要な分かれ道だ」と語り、特に無症状である若年層から高齢者や基礎疾患のある人への感染、重症化の防止に重点を置く。3週間という期間の根拠としては、専門家である国立国際医療研究センター・国際感染症センターの大曲貴夫センター長が「今から対策をしたとして、現在潜伏期間にある患者が病院を訪れるのは2週間後となる。そこからさらに1週間様子を見る必要がある」と説明した。

また、東京五輪・パラリンピックの延期について小池知事は「これまで再三中止はありえないと言ってきた。都民の健康を守ることを最優先する」としつつ、最も重要なステークホルダーとして国際オリンピック委員会(IOC)にしっかり意見を述べていくと語った。

大規模イベント、一律自粛は要請せず「地域の感染状況に応じて厳しく判断を」

3月19日、政府は第8回となる新型コロナウイルス感染症対策専門家会議を開催した。

専門家会議の尾身茂副座長(地域医療機能推進機構理事長)は記者会見の場で、大規模イベント等の扱いについて「2月26日に政府が全国的な大規模な自粛を要請したが、定量的な効果測定はできない」と前置きしたうえで、引き続き大規模的イベントについては主催者がリスクを判断して慎重な対応をしてほしいと呼びかけた。また、全国で一律の自粛要請はせず、地域の感染状況に応じて主催者が判断してほしいとした。

尾身氏は大規模イベントについて4つのリスクを挙げる。①全国規模の大規模イベントは大勢が一堂に会するため集団感染のリスクが想定され、地域の医療体制に大きな影響をおよぼしかねないこと。②会場のみならずその前後に付随して人の密集が生じること。③全国から人が集まるため各地での拡散リスクがあり、感染者が生じた場合のクラスター対策が困難であること。④屋内外や人数規模に必ずしもよらないこと。

これらの観点から「大規模イベントから全国的な感染拡大につながる」として、地域における必要性を鑑み、主催者がどうしても必要と判断した場合のみの開催にとどめてほしいとコメント。十分な対応が整わない場合の中止はもちろん、流行状況による急な中止・延期をしてもらう備えも必要だと話した。

尾身氏は記者からの「全面解除か」という質問に対しては、「そうではない」と答え、さっぽろ雪まつりを例に「アウトドアで換気がよく、感染リスクが高いとは思われない場合でも、前後で換気の悪い密閉空間、人の密集、近距離での会話や発声というクラスター発生の3つの条件がそろってしまうことがある」として、これらを避ける厳格な判断を要請。大規模イベント開催する際には非常に厳しい条件を満たす必要があるとして、開催した場合も予兆が出た時には中止するべきだと主張した。

「クラスター発生の3つの条件を避けること」と繰り返す尾身氏(共同)

ドイツの防災展「INTERSCHUTZ」1年延期に

ドイツメッセは新型コロナウイルスの影響を受け、6月15日から20日にかけてハノーバーで開催予定だった国際防火・防災・救助サービス見本市「INTERSCHUTZ(インターシュッツ)」を1年延期すると発表した。新たな会期は2021年6月14日から19日までとなる。

ドイツメッセ取締役会のアンドレアス・グルーチョウ博士は「今年INTERSCHUTZに訪れるはずだったのは、今、新型コロナウイルスの危機に対処するために最も必要な人々だ」と語るとともに、「来年6月の開催では新型コロナウイルスのパンデミックを詳細かつ分析的に見る機会が訪れ、学ぶことができるだろう」と主張する。

フォトキナ2020が開催中止 ケルンメッセは6月まで主催を中断

ケルンメッセは5月27日から30日にかけてドイツ・ケルン見本市会場で開催予定だった世界最大級のカメラ見本市「フォトキナ2020」を中止すると発表した。

中止は新型コロナウイルスの影響を受けてのもの。ドイツでは連邦政府と州政府の間で3月16日に協定が結ばれており、ウイルスの感染拡大を防ぐためのガイドラインで展示会の開催が一時禁止とされた。

この中止により、フォトキナの次回開催は2022年5月となる。ドイツ写真工業会のカイ・ヒレブラント会長は「開催中止の決定を支持する。スポンサーとして、ケルンメッセの次回開催を最大限支援していく」とコメント。

なお、ケルンメッセでは6月末までの期間、主催イベントを行わないことも明らかにした。

京都市観光協会が新型コロナに関する助成金制度創設

京都市観光協会(DMO KYOTO)は3月18日、新型コロナウイルス感染症の拡大による観光業界への経済的影響から、一定期間に実施した事業に対する助成金制度を創設し、募集を開始した。

対象者は申請時にDMO KYOTOに在籍する会員企業・団体で、対象となる事業は1月24日から3月31日までに実施した、または実施する事業に要する経費で、施設の消毒や清掃、衛生対策に要した消耗品や備品、販路開拓、プロモーション・広告費、保育事業といった地域貢献事業などが対象。事業実施にかかる従業員の人件費や飲食費、自社施設等の賃借料、施設維持管理費は助成対象外となる。

申請の受付は3月18日から3月31日午後5時まで。

中止や延期となった会議・イベントのテレビ会議システム活用をサポート ギンガシステム

ギンガシステムは、新型コロナウイルス対策の影響により、中止や延期を予定している各種会議・イベントを対象に、テレビ会議システム「LoopGate」を一時的に利用するユーザーの支援を行う。

「LoopGate」は、簡単な操作や土日祝含むサポート体制、多地点接続サービスなどが特徴となっており、さまざまな用途での利用が可能。また、有線・無線を問わず多くのインターネット回線で接続することができるため、オフィスやテレビ会議システムを常設している会議室だけでなく、貸会議室やホテルなどの会場でも使用できる。このように幅広い活用ができるため、会議に加えシステムを利用したイベントの運営を支援する。

問い合わせは「LoopGate」専用フォームから。

テレビ会議システム「LoopGate」紹介サイト

大阪府、21日からイベント再開へ 吉村府知事「社会活動取り戻す」

大阪府は3月16日、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に向けた対応について新たに見解を述べた。

府では世界保健機関(WHO)が11日に新型コロナウイルスをパンデミックと位置付けたことから、12日に専門家会議を開催。感染拡大の条件として「換気の悪い密閉空間」「人が密集」「近距離での会話や発声」という3要素が重なることを挙げた。

これを受け府では「換気の励行」「人の密度を下げる」「近距離での会話や発声、高唱を避ける」ことを条件に、3月21日以降に現在中止・延期の方針にあるイベントや休館施設などを順次再開する方針を決定。咳エチケットや手洗い、消毒なども徹底するとした。

吉村洋文大阪府知事は自身のツイッターで「コロナの弱点や特徴を見極めつつ、社会活動も徐々に戻していかないといけない。3月20日までの1ヶ月間、未知のウイルスに対し、府は一斉の中止延期で対応してきた。この間、コロナの弱点、特徴も見えてきた。コロナの急拡大3要件を避けつつ、徐々に社会生活を取り戻していく」とコメントしている。