【インタビュー】主催者の負担を減らし 「会いたい人に会える」イベントを実現する【ストラーツ】

「EventBASE」を提供するストラーツ。リアルイベントへの回帰が進むなか、イベントプラットフォームを提供する企業に求められているものは何なのか。

8月末には Zoom 拡張サービス「EventAMP」を控えているストラーツ代表取締役の堀江和敬氏に話を聞いた。

(本記事は2023年5月31日発行 雑誌「EventBiz」特集】イベントのDX化とハイブリッド/オンラインイベントより抜粋した記事です)

─ストラーツの強みは

「EventBASE」についてですが、一つ目は、サイトがわかりやすいことです。

一つの画面の中にすべてが収まっており、来場者が迷子にならない「一覧性」に優れています。

また、直感的に操作できるUI(ユーザーインターフェイス)も利用者から好評を頂いています。

二つ目は、使いやすい料金プランです。全てのプランで全機能が解放されており、人数による従量制というシンプルな設計になっているため、主催者の予算に合わせて、イベントを手軽に開催できます。

単月利用も可能です。利用者にはまっさらなアカウントをお渡しするのではなく、「どのようなイベントを開催したいのか」「何の機能が必要なのか」をヒアリングをして、ある程度ゴールイメージに近いものを弊社で作ってからお渡しさせて頂きます。

利用者は最低限の設定をするだけでイベントを開催可能です。

─昨年から環境の変化はありましたか

リアルイベントへの回帰が起こっていると思います。「来場者登録システムだけ使いたい」という問い合わせがあったりもするんですよ。

最近は、特に「主催者の手間をできるだけ減らすためのツール」が求められていると感じています。

リアルのイベントを開催するのはただでさえ大変なのに、ハイブリッドでやろうとするとさらにダブルコストになってしまう。

主催者としてはリアルに力を入れたいわけですが、来場者からはオンラインでも開催してほしいという声がある。

忙しくオンラインの部分に手間をかけられない、そんな主催者に対してEventBASEが提供しているのが「出展者セミナー」です。

主催者としては出展者にアカウントを発行するだけでよく、各出展者に短いセミナー動画を収録、もしくはアップロードしてもらいます。

たとえば出展者の動画が100個あれば、それだけでオンラインイベントが開催でき、主催者自身がコンテンツを用意する必要がありません。

来場者の方にとっても、会期中だけでなくセミナー動画をいつでも見られるのは便利です。

オンラインイベントでは、来場者は自分から積極的には動きません。自分から商談したりメッセージを送ったりするのではなく、動画をずっと見ている人が多い。

EventBASEの「出展者セミナー」機能では、来場者が見たい動画をポチポチとクリックしていくだけで、あとは自動でその順番で動画が再生されるようになっています。

─最近のオンラインイベントについて

オンラインイベントのお問い合わせも引き続き頂いています。

企業のカンファレンス、NPO・自治体のイベント、展示会のハイブリッド化、ウェビナーを断続的に開催したいなど内容は様々なのですが、物理的な距離など何らかの事情で来場者の方に集まって頂くのが難しい場合にオンライン開催を検討される方が多いです。

─オンラインイベントの成功のポイントは

まず、出展者がいるイベントの場合は「こうやって使ってください」と出展者にしっかり啓蒙活動をしておくことが大切です。

リードを獲得するためのイベントなら文章をちゃんと書いてもらい、ダウンロード用の資料も営業資料のままではなく、ホワイトペーパーをしっかり作ってもらう。来場者のオンラインイベントでの動きは、「セミナーや動画を見る」「資料をダウンロードする」という二つが中心となってきます。

企業カンファレンスでは、どういう人を呼ぶのか、何を話してもらうのかといったコンテンツの魅力度が重要です。

私たちプラットフォームを提供する会社としては、いかに来場者が見やすい画面か、迷子にならず資料DLまでたどり着ける導線になっているかなど、主に環境面でオンラインイベントの成功をお手伝いできればと考えています。

─イベントのDX化についてどうお考えですか

イベントDXについては重要なキーワードが二つあると思っていまして、一つは「わかりやすいこと」。

もう一つが「ワクワク感」です。

イベントの来場者はITリテラシーの高い方ばかりではないので、複雑なシステムはリアルイベントに向きません。

たとえば来場者のバッジをスキャンして管理するのではなく、ボタンを押すとお互いの名刺情報を交換できるなど、より使いやすい直感的なシステムが求められていると思います。

また概念的なものですが、ワクワク感というのも大切だと考えています。

ビジネスイベントの参加者は、「楽しみたい」という気持ちを持って来場される方も多いですから。

また、機能面ですとマッチングの部分を強化していくことが重要だと考えています。

リアルにしろオンラインにしろ、「人と人が会う」ことがビジネスの基本です。マッチングの精度や、より深くコミュニケーションを取れるような機能で人と人を結びつける、「会いたい人に会えるDX」と呼んでもいいかもしれません。

─今後の展望は

Zoomの配信画面をカスタマイズし、アンケート、資料などを自由に表示できるZoom拡張サービス「EventAMP」を今年8月末にリリースします。

また、EventBASEはリアルイベントに対応した来場登録機能の強化、またより出展者・来場者の方がわかりやすく、使ってもらいやすいことを目指していきます。
 

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