タナカー旅行記-タイ編その5

タナカー旅行記-その5は、業務から一歩距離を置いた姿勢(遊び)のため活動日誌に場所を移しております。

さて、バンコクで10月2日から4日の間開催されたMICE商談会「IT&CMA」の終了後、働き者のわたくし(就業時間中)は、クイーンシリキット・ナショナル・コンベンション・センターに視察に行きました。お目当てのWaterLoss Asia 2012には終了間際で入場できませんでしたが、「タイ・モバイル・EXPO・ショーケース」を見学。街中にある会場でのBtoC展ということもあり、ものすごい人の入り。加えて、あちこちで大音量のプレゼンをしており、その盛況ぶりは目をみはるものがありました。

  

あちらのプレゼンは女性2人組が主流。どつき漫才のようなテンションでがなりたてています。きれいな人なのにもったいないと思うのは日本人だけの感性なのでしょうか。

 

モバイル・EXPOで活躍する女性たちの写真はこちら(一部、IT&CMA会場の写真を含む)

クイーン・シリキッドを後にしたわたくしは、予定通りラチャダムヌン・スタジアムへ。タイ最大のスポーツ・イベントであるムエタイの会場施設や運営 方法などを視察しました。一般の席は予約できないようですが、観光客向けにはリングサイド席が約2000バーツ(約5000円)で用意されていますので、そちらがおすすめ です。会場に着いてチケットを係員に見せると、席までマンツーマンで誘導してくれます。なかには日本語でタイ・キックボクシングと書かれたハッピを着てい る人がいたりして、安心して試合を見れます。

  

リングサイドでは「次どの試合?足蹴っちゃだめなの?」など事情がよく分かってない外国人観光客が、感情移入できずになんとなく観戦。外側の席はひいきの選手に多額の掛け金をつぎこみ異常に興奮している地元のオジサンで埋め尽くされるという二重構造になっていました。

「今日は特別な日だよ、オリンピックの選手が出るんだ。だからもう1000バーツ出しな」と入り口で言われたので、半信半疑ながらも素直に支払ったのですが、 メインイベントでどうやらそれが嘘ではないらしいことがわかりました。ニコニコ笑いっぱなしのおじさん選手が出てくると会場内は最高潮に盛り上がります。 試合で打ち合っているときよりも、インターバルの時にストレッチをやりすぎてビヨーンとロープにもたれかかる、おきまりらしいパフォーマンスの方が盛り上 がっていたのは謎でしたが。

午後6時から11時まで10試合以上も知らない人どうしの殴り合い、しかもほとんどノックアウトなしの判定決着を見続けると、さすが飽きてしまい、メインイベント以降の試合を見ずに会場を後にしました。この会場の近くは電車がなく、行きはバイクタクシー、帰りはトゥクトゥクという三輪タクシーに乗りました。最寄り駅からノーヘルでバイクの後ろに乗って200バーツ、会場から直接ホテルまで一応屋根付きのトゥクトゥクが180バーツだったはなぜなんでしょうか。

帰国後ニコニコおじさんの正体を調べたところ、アトランタ五輪ボクシングのフェザー級で金メダルを獲得したソムラック・カムシン選手でした。タイ初のゴールドメダリストとして国民的英雄になり、映画出演もしたようです。すごい人だったんですね。

そんなわけでタイ旅行記はこれでおしまいです。次回はどこに行きましょうか。(田中)