日本三大盆踊り「郡上おどり」にスマートゴミ箱初設置

岐阜県郡上市で開催中の「郡上おどり」に、環境配慮型IoTスマートゴミ箱「SmaGO(スマゴ)」が初めて導入された。設置したのは株式会社フォーステック(東京都千代田区、代表取締役社長・竹村陽平)。

SmaGO設置により、祭り期間のゴミの散乱防止と回収業務の効率化を図り、伝統文化と共存する持続可能な観光の実現を目指した。

観光庁が推進する「オーバーツーリズムの未然防止・抑制による持続可能な観光推進事業」に採択され、郡上おどり運営委員会の主体で実現した。

設置されたのは会場内2カ所、計6台で、特に人出が集中する「徹夜おどり」期間(8月13日〜17日)の5日間に稼働した。


400年続く祭りのゴミ箱

郡上おどりは400年以上の歴史を持ち、日本三大盆踊りの一つとして知られる。ユネスコ無形文化遺産にも登録され、毎年約30万人が訪れる。中でも夕方から夜明けまで踊りが続く「徹夜おどり」は人気が高く、ゴミ発生量がピークを迎える。

市街地の狭い路地に人が密集する環境下では、従来のゴミ箱では回収頻度が増え、清掃作業の負担が課題となっていた。今回のSmaGO導入により、効率的なゴミ回収と美観維持が期待された。


自動圧縮・通信機能で負担軽減

SmaGOは太陽光で稼働し、ゴミを自動で約5分の1に圧縮する機能を備える。内部の蓄積状況は通信機能で通知されるため、回収の効率化が可能だ。

さらに、側面には「郡上おどり」の行灯や風景をあしらったデザインが施され、祭りの情緒を損なうことなく設置されている。

ラッピングは自由にデザイン可能で、分別等の啓発や、協賛を募ることで運用コストを削減することができる。