東京ドームシティに宇宙ミュージアム「TeNQ(テンキュー)」がオープン

7月8日、東京ドームシティに、宇宙ミュージアム「TeNQ(テンキュー)」がオープンする。それに先がけ、7月2日に内覧会が開催され、新しい施設が報道陣に公開された。

「TeNQ」は、幅広い可能性を持ちながら、捉えにくかった宇宙を「感動」を通じて、身近なものとして心地よく楽しめるように構成されたエンタテインメント・ミュージアム。全部で9つあるエリアは、入館者の心の動きを意識したマインドストーリーのもとに構成されており、すべてを体験することで、ひと繋ぎのエンタテインメントとして宇宙を楽しめる仕掛けが施されている。

特に、大型円形高解像度シアター「シアター宙(ソラ)」は、4K超の高精細な宇宙映像を上からのぞき込むスタイルで、直径11mの円形に投影される地球をはじめとした惑星や、ハワイ東のマウナロア山で撮影された星空、また実際にISS(国際宇宙ステーション)から見下ろした地球の実写がダイナミックに流れる注目のエリア。

サイエンスエリアでは火星からのリアルタイム映像をみることができる

また、「サイエンス」エリアは、東京大学総合研究博物館との産学連携プロジェクトとして、研究室分室「リサーチセンター」をそのまま施設内に設置。実際に研究者が目の前で作業し、日々更新される実際のデータを展示していくという従来の博物館の展示手法とは異なり、研究現場に触れることができるエリアとなっているのが見所だ。

「TeNQ(テンキュー)」は、最新映像技術や斬新な手法でみせるだけではなく、画像という面では表現できない立体的な宇宙も展示空間ならではの手法で体感できる。

(株)東京ドームは、展示・内装を担当した丹青社と3年ほど前から事業構想・計画を立て新しいカタチのミュージアムづくりを進めてきた。施設コンセプト企画協力、展示企画等を進めてきた丹青社は、施設全体を「プレショー」「メインショー」「ポストショー」という「マインドストーリー」に沿って構成。期待、感動、宇宙への関心を深めるという流れで展示を構成した。また、ターゲットとして働く女性もイメージされており、宇宙関連施設にみられる「男の子の宇宙」ではなく、「女の子の宇宙」を想定したデザインや展示コンテンツを開発している。

東京ドームシティに、スポーツ観戦や遊園地など『楽しむ』にプラスし、「TeNQ」ができたことで『学ぶ』という新たなコンテンツが加わり、さらに幅広い層が集まりそうだ。

「TeNQ」チケットは、日時指定の事前購入制。料金は一般1800円、大学生/高校生/専門学校生は1500円、中学生/小学生/未就学児(4歳以上)・シニア(65歳以上)は1200円となっている。※4歳未満は入館不可
http://www.tokyo-dome.co.jp/tenq/