日本イベントプロデュース協会(JEPC)関東本部人材交流部は9月14日、東京・JEPC会議室で「第8回活力講演会」を開催した。
今回は前㈱幕張メッセ常務取締役の寺澤義親氏を招き「世界の展示会動向と日本の展示会産業」と題した講演を行なった。概要は以下の通り。
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近年、世界では“イベント”がビジネス・マーケティングをつなぐキーワードとなっており、日本にもユニークかつ多彩なイベントが多数上陸している。そんな中、業界が1つにまとまろうとする“One Voice”への取組みが地域・グローバルな広がりを見せはじめており、2016年6月8日には国際見本市連盟(UFI)と国際展示イベント協会(IAEE)が共同で「Global Exhibitions Day」を開催し、展示会の力を世界にアピールした。
一方で日本は未だ内向的であり、展示会の市場が成熟していることもあり、アジアでの存在感は薄いと言える。「Global Exhibitions Day」への不参加からも見てとれるように、世界と十分につながっていないのだ。その理由として、①業界団体の基盤が弱い、②グローバルな活動を行なっている企業が少ない、③展示会がブランド化されておらず、世界への発信力が不十分である点などが挙げられる。また、都心部における展示会施設の効率性こそ良いものの、地方との格差が激しいという問題も抱えている。
このような数々の課題に対し、今こそ業界全体が結束して取組んでいく必要があると言えるだろう。