海外展示会(ISE・InfoComm)視察ツアー報告会2017
~日本映像機材レンタル協会(JVRA)~(2)

石丸 隆 氏 ㈱シーマ 常務取締役 参加ツアー:ISE2017、InfoComm2017
石丸 隆
㈱シーマ 常務取締役
参加ツアー:ISE2017、InfoComm2017

《プロジェクターの技術革新》

私が注目したのは、動いている人物に対して高速で映像が追従していくというパナソニックのHIGH-SPEED TRACKING AND PROJECTIONMAPPINGです。この技術自体は以前からありましたが、ここまで正確に映像がついていけるものはありませんでした。ここまで正確性が向上した理由は、これまで赤外線カメラをパソコンに繋いで映像を流していたものを、プロジェクターに直接赤外線カメラの位置情報を入れるように改造したことで動く形状をよりリアルタイムで追従できるようになったからです。このような技術革新によって、私たちが新たなサービスを提供できる可能性が広がるということを感じることができたことが非常に良かったです。

竹内 透 氏 ㈱教映社 イベントシステム事業部 営業1課 主任 参加ツアー:InfoComm2017
竹内 透
㈱教映社
イベントシステム事業部 営業1課 主任
参加ツアー:InfoComm2017

 

《時代に逆行する

     ディスプレイシステム》

気になったのはBREAKFASTのFlip-Disc Display Systemです。この製品は、表が黒で裏が白のチップを磁石の力でひっくり返して絵を作るという高精細が当たり前になってきた時代を逆行するような製品ですが、逆にそれが面白いなと思いました。スクリーンの下に付いているカメラを使ってインタラクティブなコンテンツをスクリーン上に流すことができるほか、天気予報やSNSの情報なども自由に流すことができるので、工夫次第で面白いことができると思いました。

菊地 利之 氏 ヒビノ㈱ ヒビノビジュアルDiv.業務部 部長 参加ツアー:ISE2017、InfoComm2017
菊地 利之
ヒビノ㈱
ヒビノビジュアルDiv.業務部 部長
参加ツアー:ISE2017、InfoComm2017

 

《プロペラLED、

  映像が空中に浮いて見える》

竹内さん同様、Flip-Disc Displayはアナログ感がたまらなく大変面白いと思いましたが、Kino-moのHypervisionも負けてません。LEDのついた羽のようなプロペラを高速で回転させることで40インチくらいの映像が浮かび上がるという意外性のある製品です。不思議と本当に空中に映像が浮かび上がっているように見えます。3Dホログラムのひとつなのだと思いますが複雑なことはしてないのですが、ずっと見てしまう楽しさがあります。

 

 

(左:ISE2017集合写真 右:InfoComm2017集合写真)

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(掲載誌:平成29年8月30日発行 EventBiz vol.8

◆JVR座談会アーカイブス

第1回 ビジュアル空間をつくるプロフェッショナルのシゴト
第2回 ~プロが語る仕事の舞台ウラ
第3回 観客を魅了するステージ演出の舞台ウラ
第4回 日本全国で活躍するJVR協会の仲間たち
第5回 イベント・ステージ業界で活躍する女性たちの仕事
【パネルディスカッション】海外展示会(ISE・InfoComm)視察ツアー報告会2016
第6回 映像演出の世界で輝く女性たち~女性が活躍できる場を目指して