働き方改革・体験談「育休復帰に当たり在宅勤務を社内で制度化」#1

8月25日、東京・ベルサール六本木コンファレンスセンターで第6回目となる「ZeeMユーザー会・総会」が開催された。ZeeMはクレオが開発、販売を行う会計・人事給与システム。

MICE業界では国際会議などを手がける日本コンベンションサービスが導入しており、同会第2部の合同セッション「働き方改革の切り札?!テレワークの有効性と可能性を考える!」では、同社国際会議部の大友眞生氏が働き方に関する招待講演を行った。下記に概略を紹介する。

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大友眞生氏

出産前、大友氏は責任も仕事量も多い国際会議ディレクターという仕事に大きなやりがいを感じていた。幸い、仕事に割ける時間も無制限にあった。そんな大友氏が産休・育休を取得したのが2014年1月のこと。

1年2カ月にわたる休暇を終え、仕事に復帰することとなった大友氏だが、胸中には以前と同じく国際会議ディレクターとして働きたいという強い思いがあった。

それまで国際会議ディレクターとして復帰した社員はあまりいなかったが、個人の裁量が大きく出張先での仕事も多いことから、在宅勤務は可能であるはずとも考えた。

育児と仕事の両立に一抹の不安を覚えながらも、人事に在宅勤務可能な制度を検討してほしいと相談。結果として無事に理解を得ることができ、晴れて「ママディレクター第一号」となったのである。

 

こうして大友氏はママディレクターとして順風満帆な滑り出しを見せるかのように思われた。だが、その矢先に想定外の事態が起きてしまう。

 

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