【実証実験の詳細も】Jリーグ公式試合で声出し応援を段階的に導入

Jリーグは17日、ウィズ・コロナでのスポーツ観戦をさらに充実させるために、Jリーグの各試合において、効果的な感染症対策を講じながら声を出して応援できる「声出し応援エリア/声出し応援席」を段階的に導入していくことを決定した。

政府の基本的対処方針に基づき実施するもので、6月上旬~7月にかけて数試合で運営検証を行い、その後、希望するすべてのクラブが声出し応援エリアを導入できるよう進めていく。

対象試合は、開催地の自治体に相談、情報共有を行い、17日時点で2試合が決定しており、順次、対象試合を増やしていく。

来場制限について
・声出し応援エリアの運営検証の段階では、対象試合では感染拡大防止のため全席来場制限を行う。
・政府の基本的対処方針の定めに従い「スタジアム全体の収容率が5000人もしくは50%の大きいほう」を上限とし、さらに声出し応援エリア自体にも人数上限を設ける。

主な調査内容
対象試合では、実際にガイドラインに従い運営できているかを確認するとともに、国立研究開発法人産業技術総合研究所(以下、産総研)と協力し、よりよい運営のためのデータの取得を行う。

調査概要

評価項目 概要
声出し応援エリアの運用状況 ・声出し応援エリアの入退場等について、円滑なオペレーションができているかをレーザーレーダーにより調査
声出し応援エリアのソーシャルディスタンシングの把握 ・ハンディカメラによる撮影およびAIによる解析
・お客様同士の平均距離などを経時的に計測
・拍手や万歳など10種類程度の行動の計測
スタジアム内の密の程度の評価および換気状況の把握 ・声出し応援の観客席を中心として、CO2濃度計測器による濃度計測
リアルタイムマスク着用率の把握 ・カメラによる撮影およびAIによる解析
・リアルタイムマスク着用率の計測
観客の応援状況などの把握 ・マイクロホンアレイによる計測およびAIによる解析
・声出し応援の計測および音による盛り上がりの計測

※観客席を撮影するカメラ画像は、個人が特定できない程度の解像度で取得し、個人の特定は行わない。 また、音響センサは、個々の音声ではなく喧騒の計測のために用い、個々の人の声についての音声認識や会話記録は行わない。