よくある悩み・疑問

■展示会とは何ですか?

「展示会」はTVや新聞とは違うメディア特性があり、商品や製品を実際に“見て、触れる”ことができる唯一のメディアといえます。

また、展示会では販路開拓や販売促進、マーケティング、調査・情報入手など幅広い活動が効率的にできるメリットがあるのです。
そのため、展示会は「ダイレクトマーケティングであり、ビジネスコミュニケーション」とも表現されています。

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■展示会のメリットは?

ビジネスを中心とする展示会には、内外のトップクラスから新規参入を含めて多くの企業が一堂に集まります。そのため、単独で個別に活動するのと比較した場合、はるかに効率よくインパクトのある結果を得ることができると考えられています。

たとえば欧米では、BtoBのコミュニケーションツールとして重要な手段は何か?というアンケートの調査結果(出展:AUMA調査)が報告されています。
それによると外回りの営業活動を抜いて、「展示会」を重要な手段として位置づける結果も出ているほどの地位を確立しているのです。

 

■商談展、パブリックショー、プライベートショーとは?

展示会の種類は(1)商談展(BtoB)、(2)パブリックショー(BtoC)、(3)プライベートショーの3つに大きく分類できます。

(1)商談展の大きな目標は、展示会の会期中にビジネス活動を展開し、会期中もしくは会期後に成約を目指すことにあるのです。
そのため、来場者はビジネスマンに限定されていることが多いのが特徴といえるでしょう。

この商談展に出展する各企業担当者は、購買意欲のある来場者に商品や製品を営業活動の一環としてPRする必要があります。
その一方、来場者は成約を目的に来場するケースもありますが、ほとんどの場合、最新ビジネス動向や新商品を一つの場所で効果的に情報収集します。そのため、マーケティング活動として「展示会」を利用するケースが多いのです。

また、近年は来場者層のニーズの多様化や展示品の製品用途も複雑化し、商談展とパブリックショーの両側面をもつBtoBtoCの展開を見せる展示会も数多くあります。
大型の展示会にこの傾向が見られ、たとえば「東京モーターショー」や「CEATEC JAPAN」、「ゲームショウ」などがその代表的な展示会といえるでしょう。

(2)パブリックショーは、一般の来場者を対象としているのが特徴です。

基本的には商談ではなく、PR・即売の要素が強いといえます。事例としては、フリーマーケットやコミックマーケット向けイベント(コミケ)、ペット関連のイベントなどの展開を図るケースがほとんどです。

(3)プライベートショーとは、いわゆる単独企業のPR展であり、個展です。
プライベートショーの主催者は大手企業が多く、マーケティング活動の1つの戦略として展開しています。
企業単独で展示会を主催するため、来場者は主催企業の既存顧客(クライアント)が中心となり、一般公開しないケースが多いのも特徴といえます。

 

■最近、「MICE」とよく聞くようになりましたが?

多数のビジネス客が来訪する産業分野のことを国際的に総称してMICEと言います。

MICEはMeeting、Incentive、Congress / Convention、Exhibitionの4つの単語の頭文字が語源であり、日本語ではそれぞれ「ミーティング」、「報奨旅行」、「国際会議」、「展示会」のことを指します。

MICEは近年、観光・集客産業の大きな役割を担う分野として注目されつつあり、特に海外では比較的広く使われています。シンガポールやタイ王国ではMICEビジネスを専門とする政府組織・機関もあります。

一方、日本では観光業の一部で使用されていますが、国内産業における分野として周知されるまでには至っていないのが現状です。
しかし、最近になって国土交通省や経済産業省が中心となり、海外からの観光客を誘致する活動(ビジットジャパン・キャンペーン)が広く展開されるようになりました。
このため、多くの海外来場者を呼び込める国際会議や展示会が注目されつつあり、MICEをキーワードとするケースが増えてきたのです。