体験で地域の特色伝えるエクスカーション試行ツアー実施 八王子観光コンベンション協会

八王子観光コンベンション協会は2月19日、エクスカーション試行ツアーを行った。同協会では、毎年試行ツアーを企画しており、八王子に根差す地域企業の視察や、地域の特色を生かした体験で構成。
今回は都市型農業を展開する「中西ファーム」でのフィールドワークと、「レストラン・キッチンロッコ」での”はちナポ(八王子ナポリタン)”の調理体験を行った。

中西ファームは、農家が集まる八王子・小比企町の中でも江戸時代から農業を営む歴史ある農家で、市場出荷をせずに飲食店やスーパー、個人に直接販売を行っている。
ツアー内のオリエンテーションは、ファーム内のゲストハウスで実施。ゲストハウスは食事の提供が可能で、収穫した野菜の調理体験や出張レストランなどのイベントも行える。フィールドワークではビニールハウスで栽培しているミニトマトと中玉トマトの収穫体験のほか、農場で導入している最新IT技術や農法の視察を行った。野菜は減農薬で栽培しており、エコファーマーの認定も取得している。中西ファームの伊藤宏氏は「さまざまな世代、特に若い世代にとって、もっと農業を身近なものにしたい。地域の人々の憩いとの場となるようなスペースの増設や農業体験ツアーの企画なども視野に入れており、観光できる農場を目指していく」と話した。

キッチンロッコでは調理師指導資格を持つオーナーシェフ・中野太郎氏によるレクチャーの下、はちナポ(八王子ナポリタン)を2人1組のチームに分かれ調理体験を行った。八王子ナポリタンは刻んだ玉ねぎを乗せるのが特徴で、さらに今回は中西ファームで収穫したミニトマトを使用。地産地消を促しながら、地域の料理を味わえるプログラムとなった。ツアー参加者からは「観光農園を目指すなど、新しい形の農園で印象深い」「最新の農法に興味を持つMICE参加者は多く、地域特有のエクスカーションとして強いコンテンツになることが期待できる」といった感想が寄せられ、好評を博した。