500日前を迎える「GREEN×EXPO 2027」記念グラフィックを公開 大阪・関西万博の機運引き継ぐ

筒井義信会長

2027年国際園芸博覧会協会(GREEN×EXPO協会)は、2027年3月19日~9月26日まで神奈川県横浜市で開催する「2027年国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027)」が2025年11月4日に開催500日前を迎えるにあたり、都内で記者発表会を開き「Village出展」「花・緑出展」の出展概要を初公表した。筒井義信会長(日本経済団体連合会会長)は「一都三県で開催される初の万博だ。先日の大阪・関西万博は世界中の文化が集まり、多くの人が交流する素晴らしいものだった。その機運を引き継ぎたい」と述べた。

「Village出展」は市民や企業などがコンセプトを共有しながら、博覧会のテーマである“幸せを創る明日の風景”を創り上げる共創事業。屋外空間(庭園、広場等)や展示施設で独自の体験やコンテンツを提供する。今回、出展概要が公開されたのはKTグループ、NTT東日本、大林組、三菱グループ(三菱国際園芸博覧会委員会)、鹿島建設、東邦レオ、竹中グループ、住友林業の8者。

鹿島建設は10月13日に閉幕した大阪・関西万博のシンボル「大屋根リング」の木材を再利用し、先端技術を駆使してGREEN×EXPO 2027の新たなシンボル「KAJIMA TREE(仮称)」を制作する。東邦レオも大阪・関西万博パナソニックグループパビリオン「ノモの国」で使われていたファサード(736個)や、ライトアップ演出に使用していた照明(40台)、スピーカー(12台)、ミスト設備をリユースする。

KAJIMA TREE(仮称) 鹿島建設株式会社
東邦レオ株式会社 © Yuko Nagayama & Associates TOHO-LEO Co.

 

 

 

 

 

「花・緑出展」には庭園や花壇、生け花、フラワーアレンジメント、盆栽、新品種・希少種など多種多様な花・緑の作品が出展される。今回は玉川大学・玉川学園、日本造園建設業協会 東北総支部、ハクサン、JFTD花キューピット、日本フラワーデザイナー協会の5者の出展概要が公開された。

また、GREEN×EXPO 2027の世界観に共感する企業・団体が自らの技術によりコンテンツを発信するプロジェクト協賛についても発表された。協賛額10億円以上のダイヤモンドパートナーに大成建設、5億円以上のプラチナパートナーに明治安田生命保険、Team P-FACTS、横浜銀行が名を連ねた。

記者発表会には公式アンバサダーを務める女優の芦田愛菜氏と公式マスコットキャラクターのトゥンクトゥンクも登場。今年5月にスタートした、機運醸成を目的にしたBlooming RING Actionの開催500日前記念グラフィックを共に発表した。このグラフィックは今後、ポスターなどで掲出されるという。芦田愛菜氏はGREEN×EXPO 2027について「植物への関心と理解が、明日の風景につながっている。公式アンバサダーとして多くの人と共に学び、歩んでいきたい」とメッセージを語った。

開催500日前記念グラフィック
Bloomingポーズを取る筒井会長(左)、トゥンクトゥンク(中央)、芦田愛菜氏(右)

今後は2025年11月から2026年初頭にかけて、各種公募が行われる。個人事業者・企業・団体が祭りや音楽、演劇、アート、スポーツ体験などを企画する「一般参加催事」は11月4日~2026年1月30日まで。レストラン・カフェなどの飲食や、土産・物販の「一般営業出店」および、来場者に快適な移動手段や先進的なモビリティ体験を提供する「会場内モビリティ営業出店」は11月4日~12月25日まで。来場者の案内や花壇のメンテナンスなどサポートを行う「ボランティア」は11月17日~12月22日までとなっている。