IT&CM Asiaレポート「MICEのアツさはバンコク共通!?」その3

先週はお休みしましたが、まだまだIT&CMAのレポートをつづけます。
IT&CMAは、10月4日から6日にタイで開催されたアジア最大級のMICE展示商談会。事前アポイントシステムを採用し、20分単位で商談スケジュールが組まれており、商談終了の時間になると会場内にアナウンスが流れて次の商談に移るという方式でした。
==タイ・パビリオン==
ホスト国ということもあり60社以上の商談席がズラリと並んだ最大規模で出展。もっとも効果的なブース演出で参加者優れた出展者に送られるスティッキー・アワードの国別部門金賞を受賞していました。
多数の出展者のなかから、展示会業界注目のインパクト展示会場に取材しました。出展担当のプナパさんは「IT&CMAは世界中のバイヤーに一度に会える貴重な機会。当社は展示会場という印象が強いのですが、すべてのMICEに対応する施設、IT&CMAで展示会以外のバイヤーと商談できるのはとても大きなメリットです」と出展のメリットを語った。展示会場だけでなくアリーナや会議場・ホテルなどが同じ敷地内にあります。洪水後の11月8日にはX-Japanのコンサートも行なわれました。
将来的にはIR(総合リゾート)として拡張工事を予定しています。近くの湖にアミューズメントパークとかもつくるそうです。なんとなくシンガポールのマリーナベイサンズを意識しているような気もします。
==ナーガ ワールド ホテル&エンターテインメント コンプレックス==
カンボジア、プノンペンのリゾート複合施設で、客室525部屋をもつ五つ星ホテルや会議場、宴会場、カジノなどがあります。今年開催された香港の旅行展示会ITEで国際部門賞を受賞するなどMICEのインセンティブの世界ではちょっと有名なホテルみたいです。
注目度もさりながら、美人揃いのアテンダントさんに手招きされて、アポなし取材をしたのですが。
出展担当のチェップ・リーさんは「カンボジアでは誰もが知っている当ホテルですが、アジアや欧州での知名度は向上を目指して出展しました。わたしたちにとって日本は主要なマーケットの一つ。今年は200人のインセンティブ・グループをお迎えしました。さらに多くのみなさまのお越しをお待ちしています」と語っていました。なかなか個人旅行ではいかないカンボジアでMICEというのもいいかもしれませんねえ。
展示会だけでなくMICE人材を育成する多数のセミナーも組まれていました。
==ICCA ワークショップ==
これまでインセンティブ色が強かったIT&CMAですが、今年から国際会議の運営者をターゲットにICCAとの提携を強化。(主催のTTGアジアメディア社のダレン・ウンさんに単独インタビューをしたときにこの点を何度も強調していました)
データベースワークショップでは、ICCA会員向けに提供している国際会議データベースの活用方法を、アジア太平洋地区マネージャのノア・ハミッドさんがレクチャーしました。タイだけでなく、東南アジア各国の(日本の方はいませんでしたが)PCOやホテルの実務者が集まり熱心に講義を受けていました。セミナーのなかでも実践的な内容でしたので、参加者の熱意が伝わってきました。
==IT&CMAセミナー==
カナダ協会理事協会(CSAE)のマイケル・アンダーソンさんと豪州協会理事協会のサイモン・プライアーさんが「国際会議誘致で勝ち続けるには」と題して講演。国際会議の市場規模、各国での国際会議ビジネスの位置づけ、アソシエーションマネージャーの視点からPCOやDMCに求められるものを解説しました。
それにしても協会理事協会って変な訳ですが、どうにかならないでしょうか。

次回IT&CMAレポートはプレス・ブリーフィングのもようをお伝えします。
前回予告しましたIMEX AMERICAのもようは見本市展示会通信11月15日号に、JNTOコンベンション誘致部部長の蜷川さんのレポートを掲載しています。
ぜひご覧ください(11/15)

「Web版展示会とMICE」はタイのMICE情報も満載!