IT&CM Asiaレポート「MICEのアツさはバンコク共通!?」その4

10月4日から6日にタイで開催されたアジア最大級のMICE展示商談会のレポートの4回目です。今回は、台湾交通部観光局、タイ会議展示会事務局、インターコンチネンタル・ホテルス&リゾーツのプレス・ブリーフィングのもようをお伝えします。

◆台湾交通部観光局(Taiwan Tourism Bureau)

4時間以内でアジアの主要国からアプローチできることや、世界37か国からVISAなしで90日間滞在可能なことなどアクセスの良さを強調。景観のよい山岳地帯、温泉、美しい海岸線などさまざまな観光資源が首都台北に隣接し、短期間の滞在でさまざまな体験ができることもMICE目的地に適した特長といえます。また、台北市は2008年に開業した台湾世界貿易センター南港展覧館などを3つの大規模コンベンションセンターを有し、都市別国際会議開催件数でシンガポールに次ぐアジア2位であることや、毎年100件以上の大規模イベントを開催するなど豊富な実績があります。
今年2月から展開している“Taiwan-The Heart of Asia”ブランドについてLawrence Wu氏は、「Heartというのはアジアの中心地という意味だけでなく、心のつながりを大切にという思いも込められています」と説明していました。昨年は経済危機の影響で欧州からのMICE案件は10%ほど減少しましたが、政府の潤沢な予算を背景に積極的なプロモーションを行ない早期の回復を図る方針だそうです。

 

◆タイ会議展示会事務局(TCEB)
BITECやIMPACTなどの大型展示会場を有するバンコク周辺地域に加え、2016年までにプーケットやチェンマイなど大小12か所のコンベンションセンターが建設中もしくは計画されていいます。どれだけ増やそうっていうんでしょうか。
F1グランプリや、2020年万博など大小さまざまなイベントの開催・誘致を政府と民間が協力して推進しています。なかでもMICEは重要課題となっていて、昨年のMICE開催件数は約20%も伸びているそうです。2010年はタイ国のGDPの6・03%が観光産業、そのうち9.13%がMICEを占めているが、5か年推進計画のもと、2016年にはMICEの比率を18.35%、訪客数145万人、MICEの売上43.5億USドル、GDP比1.1%と目標を掲げています。

 

 

 

◆インターコンチネンタル・ホテルス&リゾーツ
MICEの中でも企業ミーティングに注力した “インターコンチネンタルミーティング”とプログラムと、その主要な要素である“Insider Collection”を中心にプロモーション。その土地独有の魅力あふれた印象深いミーティングを演出する“Insider”とは下記の5つです。
1. Insider Location=ホテル内や周辺施設を活用し、会議以外のアクティビティ
2. Insider Speakers=伝統芸能など各分野の専門家の講演など
3. Insider Community=社会活動や地元の人々との交流
4. Insider Interaction=文化体験プログラム
5. Insider Break=会議の休憩時間などにもその土地の文化を体験

ベトナムMICEクラブ、AACVB、カンボジア、GBTAについては来週になります。(まだ続きます)

IT&CMAやタイのMICEに関する取組みは「Web版展示会とMICE」でチェック!