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名古屋でのMICE開催を想定したショーケース開催 名古屋観光コンベンションビューロー

名古屋観光コンベンションビューローは1月28日から29日の2日間、「ナゴヤMICEショーケース」をトヨタ産業記念館ほか会場で開催する。
このイベントは商談会、講演会、MICE向けコンテンツ紹介、ファムトリップなどのプログラムから成るもので、同時にオンラインによる配信も行う。

商談会はマッチング方式による商談で、セッションあたり20分で、9セッションを予定している。
国際会議・国内会議、インセンティブ旅行、企業ミーティング、展示会・見本市などのMICE主催者と、会議施設や展示場などMICE 施設、PCO・旅行業・人材派遣などのMICE事業者が参加対象となっている。バイヤーは特典として、交通費や宿泊費が無料となる。
申込期間は2021年1月12日で、申し込みは専用フォームから。

コロナ禍の国際会議の在り方を考え、体感できる国際会議がパシフィコ横浜で初開催

MICEに関わる世界の1100 以上の企業・団体と約100の国・地域が加盟する国際会議協会(International Congress and Convention Association・ICCA)は12月15日から16日の2日間、パシフィコ横浜ノースでアジア・パシフィック部会である「ICCA Asia Pacific Chapter Summit 2020」を開催する。ICCA Asia Pacific Chapter Summitは昨年ペナン(マレーシア)で初めて開催されたもので、日本では初開催となる。アジア・パシフィック部会はICCAの部会の中で最も大きく301の会員が在籍している。

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開催テーマは世界の共通課題であるコロナ禍における「新たなミーティングモデルの確立」。国際会議主催者による事例紹介やハイブリッド開催の増加によって都市が抱える課題の共有、会場の新型コロナウイルス感染拡大対策の実践など、新しい国際会議の在り方を考えるだけでなく、“体感”できる会議として展開する。オンラインを活用したハイブリッド形式で開催することで世界へ新しいミーティングモデルを発信する。

セッションは日本学術会議で前会長、京都大学で前総長を務めた霊長類学者の山極壽一氏による基調講演のほか、ジェームズ・リースICCA会長やセンシル・ゴピナスICCA CEO、京都大学の西本恵子ICCA Asia Pacific Chapter副会長によるプログラム「危機における協力関係と国際会議の未来」など世界のMICEトッププレイヤーが登場。

またオンライン参加者と会場参加者の交流を促す仕組みとしてバーチャル会議システム導入し、ハイブリッド化によりニーズが高まっている”オンラインと会場の相互交流”を図る。

レセプションは屋外ユニークべニュー「日本丸メモリアルパーク」で開催し、開催都市・横浜の魅力を紹介する。日本丸メモリアルパークが国際会議のユニークベニューとして利用されるのは今回がはじめて。

さらに「ICCA Asia Pacific Chapter Summit 2020」は、サステナブルな会議運営とするため「横浜ブルーカーボン・オフセット制度」を採用する。カーボン・オフセット制度はさまざまな活動で排出される温室効果ガスの量を算出し、それに見合う温室効果ガスの削減活動に投資することで、排出した温室効果ガスを相殺(オフセット)するもの。電気使用などで会場が排出した二酸化炭素量の分、横浜市が海洋資源を活用して削減した二酸化炭素量(クレジット)を主催者が購入することで排出を相殺する。国際会議で「横浜ブルーカーボン・オフセット制度」が採用されるのは初となる。

主催はICCAのアジア・パシフィック部会と、横浜市、横浜観光コンベンション・ビューロー、パシフィコ横浜によるICCA Asia Pacific Chapter Summit 2020 実行委員会。

展示会業界関係者向けセミナー「PENGUIN REPORT」開催へ

過去に開催したセミナーのようす

展示会のブースデザインを手掛けるスーパーペンギンは12月15日、AP品川(東京・港区)で展示会業界関係者向けにセミナー「PENGUIN REPORT」を開催する。参加費は10,000円。

『コロナ状況下でも「出展成功」する展示会を考える』をテーマに竹村尚久社長が登壇し、現在の展示会の傾向や出展成果を出すための考え方を解説する。「今後は出展者のみならず、主催者や設営会社が出展者の成果を強く意識することが戦略上重要になる」という視点から、今回のセミナーは主催者や地方自治体、設営会社、代理店なども参加対象に含む。

オンラインでの参加も可能だが、リアル参加者にのみ、同社が製作したテキストが配布される。

 


 

予定されているセミナー内容は下記の通り。

■展示会再開後の展示会状況
1.コロナ状況下での展示会の変化
2.最近の展示会場内の状況
3.コロナ状況下での展示会考察

■オンラインの可能性
1.現在の「オンライン」の方向性
2.「リアルの代替」と「リアルの補完」

■展示会ブースの具体事例
1.リアルブース
・オンラインを取り入れた事例
・リアルブースのポイント
2.半オンライン・半リアルのブース
・ [PHASE]等
・「出展者がいない展示会」の実施上のポイント

■2021年の展示会出展
1.2021年の展示会出展のポイント
・「成果を出す」ことを目標に
2.「成果を出す」ことの本当の意味
・展示会関係各社の「売上」を延ばすこと
3.展示会場全体での工夫
・滞留時間を延ばす
・強制動線の有効性について
・通路幅設定の有効性について 他
4.出展者ブースにできる工夫
・現地でのアテンド人数を少なくする
・来場者を自社ブースに呼ぶための考え方
・オンライン導入のポイント
・無人ブースにする際の注意点

ほか

来年10月、ビッグサイトで開催 説明会映像はオンライン配信 外食ビジネスウィーク/全国食の逸品EXPO

外食・中食・小売の展示会である「外食ビジネスウィーク」と「全国食の逸品EXPO」は、2021年開催の詳細を発表した。会期は10月7日・8日の両日で、会場は東京ビッグサイト青海展示棟。外食ビジネスウィークは「ラーメン産業展」、「そば・うどん産業展」、「居酒屋産業展」、「飲食店繁盛支援展」、「ホテル・レストラン・カフェ産業展」、「フードデリバリー・テイクアウト展」、「レストランテックEXPO」、「焼肉産業展」の8展で構成される。

開催テーマは外食業界の回復・活性化。新型コロナウイルスによるニューノーマル社会の観点から、店舗の衛生や食事の提供方法を提案する。12月14日から16日にかけては出展検討オンライン説明会の録画映像を配信する。今年の緊急事態宣言解除後、9月に東京ビッグサイトで開催された「外食ビジネスウィーク2020/全国食の逸品EXPO」および、
11月にマリンメッセ福岡で開催された「FOOD STYLE 2020 inFukuoka」を振り返るとともに、展示会の活用方法などをレクチャーする内容となっている。ユーチューブでの限定公開を予定していて、申込締切は12月11日。

【PR】アークベンチャーズ「空間デザインウェビナー」開催へ

アークベンチャーズと東京企画装飾は12月17日、「LED ディスプレイのトレンドから考えるデジタル空間デザイン」をテーマにオンラインセミナーを開催する。参加費は無料(事前登録制)。

LEDディスプレイのトレンドや最新事例、コロナ禍でのデジタルサイネージ活用法を解説する。講師は宮内茜氏(アークベンチャーズ)、池田和宏氏(東京企画装飾)が務める。


 

■開催概要
日時:2020年12月17日(木) 16:00~17:00
会場:オンライン(Zoom)
主催:アークベンチャーズ
参加費:無料(事前申込制)
申込URL
https://www.ark.ventures/webinar/

めまぐるしく変わる配信イベント環境と現在地

日本映像機材レンタル協会(JVRA)は10月2日、「第41回総会」を開催した。従来の総会は年に一度、全国各地で開催していたが今回は新型コロナの影響を受けオンラインで実施した。新型コロナによるイベント減少で影響を受けている企業は多いが、中でも豊富な映像音響・配信機材を有するJVRA 会員は、リアルイベント減、オンラインイベント増という極端な変化に挟まれ最も対応力と判断力が求められる特殊な企業群であると言えよう。今回はJVRA 事務局・高山英樹氏とオンライン総会の機材オペレーションを担当したタケナカ・植木誠氏に配信イベントの現状を語っていただいた。

EventBiz vol.21 掲載)


配信イベントのあり方とプラットフォームの選び方

高山 今回われわれが開催した総会もそうですが、オンラインで開催するイベントはリアルイベントの代替手段として位置付けられやすい。それゆえ、従来やってきたことをオンライン上でできないかという発想になりますし、使用するプラットフォームも、その目的に見合ったものになりがちです。今回は配信イベント向けの「Zoomウェビナー」ではなく、あえて「Zoomミーティング」を使用しました。本来、主催者側から視聴者側を制御しやすいのはウェビナーの方ですが、これまで開催してきた総会の大きな魅力は年に一度、全国から会員企業が集まり、実際に顔を合わせて交流できること。
今回はその点を重視し、ミーティングで1つの画面上に参加した皆さんの顔が映ったり、手を振ったりしてコミュニケーションできた方が開催意義に合っているだろうと考えました。

植木 Zoom以外にも配信用プラットフォームは数多く存在します。実際の配信イベントでZoomを使用するケースは多いですが、「Microsoft Teams」や「Cisco Webex」も比較的よく使われています。機能差で選ぶというよりは、主催者側が普段、社内会議をする際に使うツール、つまり使い慣れているものをイベントでも選ぶことが多いですね。
プラットフォームによっては商用利用のイベントではロゴを使用しなければならないレギュレーションがあったりもするので、そのあたりも選定の判断材料になります。

高山 逆に社内の規約などでZoomを使用できない企業もあります。既存のプラットフォームはたくさんありますが、今後はさらに増えていくでしょう。そのような中では、何を使うべきかという議論がなされるでしょうし、これからは例えば「Zoomはアンケート機能が簡単で良いですよ」とか「配信を見てもらうだけならYouTube Liveの方が画質の面で有利ですよ」といったニーズに合ったアドバイスができるよう、われわれの業界は特に新しい情報を吸収していかなければならないと思います。

 

配信イベントでありがちなトラブルとその対策

高山 今回の総会で使用した資料は基本的には動画を使わず、パワーポイントのスライドを切り替えるかたちで進行しましたが、その際、動作が重くなってしまい見栄えにも影響するためグラフのアニメーションも避けました。ほかにもスライドの文字は大きく太めのフォントを使うことも大切。Zoomミーティングを使用したことも関係するのですが、どのような画面レイアウトで視聴するかは、結局は視聴者側の端末次第なので。

植木 話さない人がミュート(消音)にすることは基本的なポイントです。これは大きい音が鳴ると反応して画面が切り替わるモードがあり、それによるトラブルを防ぐためです。
また、ハウリングはスピーカーから出る音をマイクが拾うことが原因で発生するので、イヤホンをすると防げます。

高山 運営上、コールセンターを設置することもトラブル回避には有効です。今回は電話番号を3回線用意し対応しました。リアルイベントにも言えることですが、開始時刻になっても参加者や出演者が来ないときに一番確実なのは電話をかけること。オンラインイベントは特に参加者のITリテラシーに左右されるため、より必要性がありますね。

あとはちょっとした工夫ですが、PC のインカメラやウェブカメラを使わず、ビデオカメラを使うことをおすすめします。ウェブカメラと呼ばれるものは顔さえ分かれば及第点というレベルで、そもそもカメラとしての性能を追求していないものが多いです。例えば会社の備品でハンディカムをお持ちの方は変換アダプタなどを用意し使用することで映像のクオリティは格段に上がります。
はじめは配信イベント自体の物珍しさから、顔さえ映っていれば満足ということもありましたが、慣れてくるとお客さん自身も次第に「もう少し何とかならないのか、もっと質の良い内容にしたい」と感じてくるようです。そうなったときが、われわれのような専門業者の力が最も発揮される場面なのでしょうね。

 

 

 

 


第41回総会(オンライン)での主な使用機材

日本映像機材レンタル協会 公式HP

「第839号 見本市展示会通信」発行しました

 

 

展示会やMICEなどに関する最新ニュースを伝えるタブロイド判の業界紙
「第839号 見本市展示会通信」を発行しました。

主な記事
・一面のニュース:スーパーマーケット・トレードショー2021 商談重視の質の高い展示会に、来年3月、インテックス大阪で開催 2021モバックショウ ほか
・第7回JACEイベントアワード
・業種別開催データ(2021年1月~6月)
・〈連載〉窓のあなたの空とおく 第一回 メッセ・デュッセルドルフ・ジャパン 小原暁子 氏
・人事・一般ニュース

発行について:第839号 2020年(令和2年)12月1日

☞「見本市展示会通信」の詳細はこちら

【PR】 什器レンタルのローザ、コロナ対策製品の販売・レンタルを開始~オーダーメイドにも対応~

什器レンタル、マネキン・トルソーレンタル、装飾施工を手掛けるローザは、新型コロナウイルス感染症の対策商品の販売・レンタルを開始した。

飛沫感染防止のパネルや、ソーシャルディスタンスを厳守するための表示シールなど、既製品のほか細部にまでこだわったオーダーメイドにも対応する。

以下におすすめの商品を紹介する。

口腔ケアフード(商品名:トライアングルワン)

口腔ケア時、気管挿管時の飛沫を防止し、患者体液の飛沫から医療スタッフを守るためのフード。 ※本製品は医療器具ではない

【特徴】
① 軽量 ベッドに容易にセットできる。
② 折り畳み式 保管しやすく、収納時にかさばらない。
③ シングルユース 使い捨ての低コストビニールカバーを使用しているので洗浄の手間が省ける(本体の消毒・洗浄は必要。ステンレス製なので、塩素系洗剤・ アルコール等で消毒・洗浄が可能) 。
④ 減圧可 挿入ポートに吸引チューブを挿入し、ビニールカバー内を減圧して空気が漏れないようにできる。
⑤ ケアしやすい ビニールカバーの3カ所(両側面スリット・尾側開口部)からアプローチできるので両手でケアしやすい。ビニールカバーであることから操作性がよく、手を入れる部分はスリットのためフード内から空気が漏れにくい。

 

サーモグラフィカメラ (RSC-S1000)

高感度サーモグラフィカメラを活用した体表温度感知システム。エントランスでの異常発熱者を効率的にスクリーニングできる。

【特徴】
① 検温誤差±0.3度業界最高値の検温精度
専用ソフトで制御・補正し、検温精度を向上。従来の製品と違い、ヒトの皮膚(体表温)の検温誤差を ±0.3度まで縮めた業界最高値の検温精度。
② 高い映像処理能力を有し、複数名を同時に検知
サーモグラフィカメラ前を通行する方の映像ラグを最小限に抑えることで、 一時停止せずにスムーズな運営が可能な業界最高値の映像処理能力。
③ 業界最軽量・高いデザイン性
コンパクト、軽量設計、高いデザイン性を有し、コンセプト性の高い環境に最適。

【仕様】
■サーモグラフィカメラと通常可視カメラのデュアルカメラ方式を採用
■非接触温度測定用高感度赤外線センサーで体表温情報を瞬時に検知、同時に可視カメラのリアル画像で対象者を視認できる
■複数名同時に体表温を監視、事前登録したしきい値を参照、異常体表温 検知時は、対象者を識別しアラームを発信するとともにキャプチャ保存する
■測定距離1-2メートル
■カメラ本体サイズ 95mm×88mm×40mm
■独自に開発した赤外線熱カメラ制御ソフトウェアを使用
■顔追跡アルゴリズムにより、赤外線熱カメラの画角内に写っている顔を瞬時に自動認識。 画角内で認識された顔のみを測定対象とし、表面温度を自動検出

【レンタル価格】
要相談(イベントの場合、レンタル1回につき1日~5日以内 )

 

飛沫防止パネル

簡単組み立て式の透明アクリルパネル。対面での飛沫感染を予防。

【特徴】
下部に書類等受け渡し用の窓口があるため、打ち合わせや商談に最適。

【仕様】
■サイズ:幅900mm×高さ710mm(希望に応じてサイズ変更等、特注対応)

【販売価格】
¥8,500

 

飛沫防止仕切り板(簡易型)

簡単組み立て式の透明アクリルパネル。

【特徴】
隣り合うデスクの仕切りとして、手軽に導入が可能。

【仕様】
■サイズ:幅600mm×高さ500mm(希望に応じてサイズ変更等、特注対応)

【販売価格】
¥5,000

 

飛沫防止仕切り板(特設型)

デスクに合わせたカスタム仕様の仕切り板。

【特徴】
現場調査・打ち合わせをしっかり行うことで、環境に合った感染対策ができる。

【仕様】
■サイズ:幅1,070mm×高さ680mm(参考サイズ)

【販売価格】
¥18,000~(参考価格)

 

飛沫防止パーティション(キャスター式)

組み立て式のキャスター式パーティション。

【特徴】
アルミ製・キャスター付きで軽く、スポーツジムや学習塾などで真価を発揮。簡単設計で工具付属。

【仕様】
■幅900mm×高さ1,800mmと幅900mm×高さ2,100mmの2タイプ

【販売価格】
¥37,500(幅 900mm×高さ1,800mm)
¥39,000(幅 900mm×高さ2,100mm)

 

飛沫防止カーテン

対面時の飛沫感染を予防する透明カーテン。レジや窓口など接客スペースに。

【特徴】
薄手ながらもコシのある素材で透明性が高いため、圧迫感がない。上部のハトメ加工によりS 字フックなどで簡単に取付が可能。

【仕様】
■幅1,000mm×高さ1,380mm(幅1,380mmまでの特注サイズにも対応)

【販売価格】
¥4,000

 

消毒液用スタンド

アルコール消毒液ポンプスタンドⅠ型。

【特徴】
簡易盗難防止金具が付いていて、金具の上下によりさまざまなボトルに対応。

【販売価格】
¥9,900(プレート無し)、¥10,900(プレート有り)

 

アルコール消毒液ポンプスタンドⅡ型。

【特徴】
コストパフォーマンスに優れたシンプルなポンプ台。ベースを大きくすることで、安定感を増している。
【販売価格】
¥8,700

アルコール消毒液ポンプスタンド簡易型。

【特徴】
コンパクトで低価格、マルチな活躍が期待できる。

【販売価格】
¥7,900

 

並び位置表示シール

導線の床に貼り、来場者にソーシャルディスタンスを促すシール。

【特徴】
再剥離タイプで、はがしても糊残りが少ない。サイズ・デザインなど特注にも対応。

【販売価格】
10~99枚:¥850(単価)
100枚以上:¥750(単価)

購入・レンタルに関する問い合わせは株式会社ローザ(TEL 048-268-1876)まで。

EventBiz(イベントビズ)vol.21 2021年イベントトレンド予測

編集内容

新型コロナウイルス感染拡大の影響によってこれまでにない変化を求められたMICE業界。衛生管理はもちろん、オンラインやハイブリッド対応など、ニューノーマル時代に合わせた変化が必要となった。それだけでなくDX(デジタルトランスフォーメーション)やSDGs対応など、社会の情勢に合わせた対応も求められている。今号では新時代に対応したイベント事例や、まだイベント業界に浸透していないものの、注目度の高いコンテンツを紹介。2021年以降、イベントを開催するうえで押さえておきたいトレンドをチェックする。

特集 2021年イベントトレンド予測

総論 耐え忍ぶ2020、飛躍する2021
デジタル・トランスフォーメーションはイベントに何を起こす NEC
空間づくりのDXをどう進め、先駆となるか 丹青社
携帯電話の運用データを分析 イベントの企画立案は進化する ドコモ・インサイトマーケティング
テクノロジーでイベントの効果を最大化する「イベントテック」とは Sansan
AIによるマッチングが思いがけないビジネスを呼び込む メッセナゴヤ2020 オンライン
さまざまな垣根を越え、すべての人にエンターテインメント体験を届ける サンシャインシティ
非接触型の音響サービスがもたらす新たな体験 乃村工藝社
めまぐるしく変わる配信イベント環境と現在地 日本映像機材レンタル協会
イベントクリエイターが考える「非対面時代」のイベントのかたち スタッフアルファコミュニケーション
“八方良し”のハイブリッドイベント実現のための心得 ホットスケープ
新しい地域おこしの呼び水となるか LANDO
イベントのリスク軽減のために -イベント保険の実際- ほけん設計
サステナビリティ・SDGsに配慮したイベント・MICE運営とは? 博展/セレスポ
SDGsへの取り組みが企業と業界の持続を可能にする 昭栄美術
日本からグローバル企業を ~オープンイノベーション×スタートアップ~ イノベーションリーダーズサミット
展示会でオープンイノベーションを創出するために JTBコミュニケーションデザイン/アペルザ

MICEReport 沖縄MICEが提案する 新時代のインセンティブ旅行

論点
MICE TOPICS① 第39回ディスプレイ産業大賞決まる 日デ連
MICE TOPICS② MICE誘致をサポートする有識者たちが一堂に
展示会の総合分析 2020年7月~9月
開催スケジュール(展示会) 2020年12月~2021年2月
論考 寺澤義親
Pick Up! Exhibition 第91回東京インターナショナル・ギフト・ショー春2021
Pick Up! Exhibition 国際物流総合展2021
INFORMATION おんらいん京都マラソン2021
MICE TOPICS③ シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル
MICE TOPICS④ 幅広い層のイベント参加者に対応 AMABIYeah!!
自創空間 芳賀 信享/ビジネスガイド社
MyMICEDay 安齋 陽斗/さいたまアリーナ


発売日:2020年11月30日
判型:A4判
ページ数:80ページ
定価:2,200円(税込)/1冊  8,800円(税込)/年間

全国有力書店で販売。また、小社からの発送も行っておりますので、上部の購入ボタンよりお申し込み下さい。
お問合せは(株)ピーオーピー 出版企画室(TEL: 03-5687-6841、FAX: 03-5687-6845)

ウィズコロナ・展示空間デザイン考 #1

ウィズコロナにおけるブースデザインのアイデアや考え方、今後の動向を展示会ブースなどを手掛ける、空間デザインのプロに聞く。

【第1回】空間デザイナーの未来は?
Designcafe™ 平澤 太 氏

見本市展示会通信 第836号/10月15日号 掲載記事を再編集)


Design Producer/Environmental Designer 平澤 太 氏

―出展者の現状はどうか

展示会に出展する会社にはフェーズがあり、大まかには①スタートアップの企業、②何年も出展し続け、プロダクトの知名度はあるが継続して売っていくため出展する企業、③誰もが知るグローバルメーカーで、新たに製品をローンチするため出展する企業の3つ。現在は新型コロナによってそれぞれの出展意欲にも違いが見られ、①はとにかく出展したい。②は様子見。③はよっぽど成長を見込んでいるカテゴリー以外では、わざわざリスクを背負ってまで出展しない。

例えば勢いがあるスタートアップのIT企業は、現状でも20〜30小間で出展することもある。そういったブースをプランニングしていて個人的に一番つらかったのは感染症対策のため、展示品を直接触ることができないこと。IT系の企業のサービスは、インターフェースがスマホやタブレットであることも多い。その場合、操作性や滑らかさを自分の指ではなく説明員の指を使うことになる。リアルかバーチャルかの議論もあるが、それ以前に人間の五感を駆使しないと良さが分からないものは世の中にたくさんあるにもかかわらず制約を受けていることが非常に問題。都度消毒するなど対応をしてでも、良いものはどんどん体感していかないと駄目だと感じる。

 

―展示会を開催していくためのアイデアは何か

イベントは空間に人がたくさん集まってこその世界だが、今は「集まらないように」といわれている。そのような状況で開催していくために、まずはキープディスタンスや消毒などの基本的な感染症対策は継続して行っていく。その上でデザインだけのアイデアではどうすることもできないことだが、例えば会期を延ばすというのはひとつの手だ。会期が3日と5日では、トータルの来場者数が同じ3万人だったとしても1日あたりの収容人数を減らせるからだ。主催会社側のコストの都合や会場スケジュールの都合もあると思うが、展示会という商談&リアルプロモーションの場は中堅中小企業ほど切実なので、ある程度現実に即したやり方を実践するべきだ。さらに、会場の空調もコントロール(陽圧、陰圧)も有効だと感じる。陰圧・陽圧をコントロールすることは、現在は飲食店でもやりはじめている。イベント会場でも行うべきだと考えている。

 

―空間デザイナーとしての今後の展望は

商環境から展示会まで、いろいろな業種の方と一緒にこの業界に携わっているが、展示会産業は今後、斜陽化していくと考えている。モノの売り方が変わり、プロモーションの仕方が変わってきたためだ。これに関しては新型コロナは関係がない。ともあれ空間をつくる私たちが生き延びていくには横にリンクさせていくしかない。すなわち展示会とショールーム、カンファレンス、店舗、バーチャルスペースというふうに。ひとつで完結させるのではなく、横で連携させながらポテンシャルを維持、あるいは高める流れは確実にある。そこに空間デザイナーの活路はあると思う。同時にきちんと勉強しない限り展示デザイナーに常設空間はつくれない。そうなってくるとピュアなクリエイティブの側面だけでなく、クリエイターをアッセンブルする能力、お金の側面、スケジュールマネージメントなど包括的な視野の広いデザイナーが求められてくるはずで、そういう流れが実際に起き始めている。例えば店舗デザイナーは、必要に迫られているゆえに比較的この手の能力を備えている人が多く、空間だけでなく建築も手がけるケースがあるが、展示会デザイナーはそもそも求められていないスキルとなり、とても弱く感じる。デザイナーが最も苦手であろう、お金の側面を例に挙げると、展示会出展ではお金の出どころの大半が広告宣伝費だ。広告宣伝費は一括で年度ごとに費用計上するが、店舗やショールームでは減価償却が必要になる。当然投資効果を求められるのでデザインに対してもシビアになる。また社会不安や不況下では真っ先に広告宣伝費が削減される。そういった違いを認識し、ジャンルをまたげるデザイナーを目指していくべきで、クロスオーバーに対応できるデザイナーは、これからももてはやされると思う。問題解決のスキルを携えながら、情緒的な提案ができること。ただパースが描ければ良いというものではない。