【経産省】国際電気標準会議(IEC)」 
2029年日本開催へ招致活動開始

経済産業省と日本産業標準調査会(JISC)は16日、電気・電子分野における国際標準を議論する「国際電気標準会議(IEC)」の一連の国際会合(通称:IEC大会)について、2029年の日本開催を目指して正式に招致活動を開始すると発表した。

IECは、電気・電子技術分野の国際規格を策定する国際標準化機関で、世界各国の代表的な標準化機関が加盟。日本からはJISCが参加している。

IEC大会は年1回開催され、年次総会をはじめ、評議会や標準管理、適合性評価、市場戦略など各種マネジメント会議で構成される。会期は1〜2週間にわたり、世界各国から2,000〜3,000人規模の関係者が参加する。

日本でのIEC大会開催は、2014年の東京大会以来15年ぶりとなる。JISCはこれまでに開催地や時期などを検討しており、16日の総会で「2029年11月頃に横浜市で開催を目指す」とする招致方針を正式に決定した。

日本開催が実現すれば、国内の先進的な技術を世界にアピールする好機となるほか、標準化分野における日本の存在感向上も期待される。

今後は、2025年9月にインド・ニューデリーで予定されているIEC大会の場で、日本が2029年大会の招致を公式に表明する見通し。これに先立ち、国内では招致準備委員会を設置し、具体的な開催計画の検討を本格化させる。