レストランに映像で新しい感動をプラス~シムディレクト✕エプソン販売

エプソン販売は、プロジェクターを活用した映像空間演出を、レストラン「Casita」青山店で11月30日から開始した。

3F「MAI DINING」と6F「LOUNGE」の2つのエリアにプロジェクターを設置。
映像コンテンツはシムディレクトが制作を担当し、3Fでは壁面5カ所に飾った絵の上から、演奏家の映像を投影。通常はあまり動きのない静止画のような映像になっているが、サプライズタイムになると、音楽と共に絵が動き出す。

絵の中の演奏家が動き出す

今までの派手なプロジェクションマッピングとは異なったコンセプトの映像演出となっており、シックなレストランのたたずまいの中に、さりげなく映像をあしらうことで体験価値を創出する狙いだ。コンテンツに使用している音楽もオリジナルの編曲を施し、絵が動き出す感動と併せて、空間にいる人々に驚きを与える。

また、アプリとタブレットを使用し、スタッフがゲストから写真を受け取り、その場で映像に組み込むこともできるため、ウエディングや誕生日会などのサプライズ演出も可能。

サプライズ映像は6FのVIPルームで提供。3Fのコンテンツにも写真を簡単な操作ではめ込むことができる

6Fの「LOUNGE」では、テーブルに置かれたカップに映像を映し出す。センサーにはコストを抑えるため赤外線センサーを使用し、温度をセンシング。カップの動きに合わせて映像が追従する。

温度に反応し映像が映し出される

エプソン販売・取締役の小川浩司氏は「空間演出の分野に可能性を感じており、今回の事例をきっかけに今後はプロジェクターを使った空間・レストラン演出を広めていきたい」と話す。
映像を担当したシムディレクト・代表取締役の長崎英樹氏は「近年、大型でインパクトのあるイベント系のプロジェクションマッピングは流行が落ち着いた。一方で、小型で常設のコンテンツの需要が大きく拡大している。Casitaはファンがたくさんいるお店。従来のゲストにも受け入れられるような、プラスアルファで価値を感じてもらえるような演出を心がけた」と語った。