ホーム ブログ ページ 127

【3/11】政府 今後のイベント開催制限についての方針示す

政府は11日、新型コロナウイルス感染症対策分科会を開き、これまでの感染動向を踏まえ、以下のように今後の対応の考え方について示した。

今後、正式に「感染防止安全計画」の実施を条件とした、イベントの人数制限撤廃が決定される予定だ。

<これまでの感染動向を踏まえた今後の対応の考え方について>

これまでの経験を踏まえた第6波対策の考え方
・年齢階層によって活動量が異なり、感染拡大のスピード、感染率に差がある。
(活動量の多い 20・30 代の若年層が感染拡大の初期に感染者数が急増し、感染率も高い。次いで 10 代以下の子ども。最後に高齢者の順。)

・また、対策については、効果が強力だが社会経済への負荷が大きいもの、効果は大きいとはいえないが社会経済への負荷が小さいもの等の違いがある。
→ 感染状況の段階(新規陽性者数が増加又は高止まりしている「拡大期」、新規陽性者数が減少傾向となる「収束期」等)と強力な対策の必要性に応じて対策を使い分けることが効果的。

飲食店について

・感染状況の段階に関わらず、第3者認証による感染拡大防止策は効果的。
・若年層を中心とした飲食店のクラスターが多い拡大期には、短時間・少人数、マスク会食の要請等に加えて、時短要請による強力な対策で抑え込む必要あり。
・収束期には、リスクの高い行動を避ける行動変容と短時間・少人数、マスク会食の要請等で、感染拡大の抑え込みは維持できると考えられる。(知事の判断で時
短要請も可とする。)
・なお、感染状況が極めて厳しくなった場合には、社会経済への負荷が大きい休業要請を含めた対策が必要になると考えられる。

イベントについて

・感染状況の段階に関わらず、感染防止安全計画による対策は効果的。
・イベントそのものではクラスターがほとんど発生していないことから、拡大期においてもイベント前後の感染防止を徹底することにより、イベント自体の上限人数を制限する必要性は少なくなっている。
・収束期を含めて、安全・安心を高める取り組みとして、ワクチン接種歴や検査結果を確認する取組を推奨。
・なお、感染状況が極めて厳しくなった場合には、社会経済への影響が大きいイベントの中止を含めた強い対策が必要になると考えらえる。

今後のイベント開催制限の考え方(案)

これまでイベントの開催については、
①基本的感染対策の徹底や、昨年11⽉以降は感染防止安全計画の策定・実施を前提に、
②観客の大声の有無に応じた収容率の設定(大声あり50%、大声なし100%)、
③イベント前後の人流抑制の観点からの総⼈数上限の設定(ただし、全員検査等で上乗せ可)といった対策によって、安全な実施を図ってきた。

このような対策を図ったこともあり、足元半年間で大規模イベントの観客のクラスターは確認されておらず、会場内の感染リスクは感染防⽌安全計画の策定・実施と⼤声の有無に応じた収容率制限により適切に抑えられており、イベントが起点となり感染が拡大するリスクも小さいと考えられる。

イベント前後の感染対策については、基本的な感染対策の徹底や直⾏直帰についての個人への呼びかけ、飲食店への対策等によって対応することが可能と考えられる。

このため、5,000人を超える大規模イベントについては、⼤声なしの担保・感染防⽌安全計画の策定・実施により、収容定員までの収容を可とする。(その他地域の行動制限と同様の制限とする。)

なお、地域の実情に応じて、都道府県知事の判断により、上限人数の制限を行うことは差し支えないものとする。(例︓開催場所の基礎自治体の人口を上回るイベントについて、上限人数を設定する。)

初開催の「大阪・関西万博 開催支援EXPO」3月15日からインテックス大阪で

3月15日と16日の両日、インテックス大阪4号館で「大阪・関西万博 開催支援EXPO」が初開催される。主催は大阪・関西万博 開催支援EXPO 実行委員会、共催は日本ディスプレイ業団体連合会で、事務局はイノベントが務める。

2025年4月13日から10月13日まで大阪の人工島・夢洲で開催される「大阪・関西万博」は世界各国から約2820万人の来場と約2兆円の経済波及効果を見込む。2022年2月9には日会場整備参加・運営参加の提案募集を開始、10日には民間パビリオン13者が内定するなど準備は着々と進んでおり、同展ではその準備に必要な製品や技術、ソリューションなどを一堂に集め展示する。

セミナーでは2025年日本国際博覧会協会 企画局上席審議役兼広報戦略局上席審議役の露口正夫氏が大阪・関西万博の開催に向けた準備状況を報告するほか、会場運営プロデューサーの石川勝氏や、大阪府・大阪市万博推進局 理事の馬場広由己氏による講演など全11セッションが行われる。15日にはアラブ首長国連邦・ドバイで開催中の万博と中継をつなぎ、日本政府副代表 日本館館長の安藤勇生氏による講演も予定。

同時開催は「第2回 夢洲 次世代まちづくりEXPO」と「空気のみらいEXPO」。なお4月4日から8日にかけてはオンライン展示会も開催する。

特別企画はスマート畜産と衛生対策をピックアップ 国際養鶏養豚総合展2022

国際養鶏養豚総合展運営協議会(中央畜産会、日本養鶏協会、日本養豚協会、日本食鳥協会、中央畜産会 施設・機会部会会員)は4月27日から29日までの3日間、愛知・ポートメッセなごやで「国際養鶏養豚総合展2022」を開催する。3月7日から公式ホームページにて来場事前登録を開始した。

今回の出展規模は187社902小間(2022年2月21日現在)で、特別企画「スマート畜産ゾーン」「衛生対策ゾーン」を新設する。併催イベントは鶏卵の消費量アップを目指す「たまニコAGAIN 2022~日本縦断チャリリレー~」など。

3月24日から31日にかけては開催に先駆け「国際養鶏養豚総合展~IPPS2022開催記念セミナー~」を配信形式で実施する。

2018年の前回展では208社773小間規模で開催し、2万8000人が来場した。

【ライトアップ】「助成金とセットで本業を売る」オンラインセミナーの参加者を募集中【PR】

ITサービスの開発・提供を手掛けるライトアップ(代表取締役:白石崇)が、助成金・補助金の自動診断システム「Jシステム」のオンラインセミナー参加者を募集中だ。

セミナーでは、取引先に最適な「助成金」情報を提供し、自社サービスの販売につなげる新たな顧客支援・営業フローの方法を紹介する。

「Jシステム」は渋谷区などの自治体や地方銀行、個人事業主から中小・大企業まで広く導入実績がある。

取引先に最適な「助成金」情報を提供し、御社サービスの販売につなげる
〜新たな顧客支援・営業フローの方法を紹介〜

ご都合の良い日程にお申し込みください

参加の申し込みはこちらから

助成金・補助金の自動診断システム
「Jシステム」の主な機能

●その場で受給金額を自動診断
20~30の項目に回答するだけで、受給「最低金額」と「最高金額」が自動診断。
常に最新情報に自動更新される正確な金額となっている。

●関連自社サービスを自動表示
独自のヒヤリング項目を最大10種類まで設定可能。
更に関連する自社サービスを自動表示することができる。
本業売上アップのための重要な機能。

●その場で申請まで可能
新しい助成金ほど申請手順は不明確なところも多く手間がかかる。
本システムではその場で申請依頼まで実施でき、オンライン対応のみで申請まで進むことが可能だ。
こちらから「Jシステム」のデモ体験ができます

株式会社ライトアップについて
HP:https://www.writeup.jp
資本金:3億8,638万円
市場:東証マザーズ 証券コード6580
所在地:東京都渋谷区渋谷2-15-1 渋谷クロスタワー32F
代表者:代表取締役社長 白石崇
事業内容:クラウドソリューション事業(ITを活用した中小企業向け経営支援)、コンテンツ事業(受託制作)

観覧車による宇宙船体験コンテンツを展開 宇宙万博2022 inオオサカホイール

大阪万博跡地のEXPOCITYに立つ高さ日本一の大観覧車「オオサカホイール」(EXPO観覧車合同会社)は2022年3月26日から5月8日までの期間限定で「宇宙万博2022 inオオサカホイール」を開催する。

宇宙をテーマにしたコンテンツを楽しめる春のイベントで、観覧車は月面着陸を目指す宇宙船「スペースホイール」仕立てとなる。コンテンツは「amulapo(アミュラポ)」が開発。XR、ロボット、AIなどICT技術
を用いた本格的な月面着陸ミッションを提供する。

人類の宇宙開発や月面探査の歴史紹介、日本の主力大型ロケット「H-IIAロケット」や「イプシロンロケット」の1/20模型の展示などJAXA所有の本格的な展示も実施。宇宙グッズの品揃え日本一を誇る「宇宙の店」と「宇宙万博」が期間限定のコラボショップをオープンし、宇宙食やJAXAグッズなど販売する。また、“宇宙や月”をテーマにした限定フードも販売。

スペースホイール搭乗者限定で、周遊スペースでスマホのAR機能を使った月面探査の体験コンテンツも実施する。

期間限定のスペシャルイベントとして3月26日から4月7日までの春休み期間と、4月29日から5月8日までのGW期間に小学3~6年生を対象に「バーチャル宇宙飛行士選抜試験」を開催。バーチャル国際宇宙ステーション(ISS)を舞台に宇宙飛行士になるための能力が問われる選抜試験へ挑戦できるプログラムとなっていて、船外活動、船内実験、宇宙食など従来の試験に比べてより実践に近い内容の試験を体験することが可能。

企画・プロデュースはイベント企画会社のテー・オー・ダブリューが担当した。

41カ国から1461社が出展、新企画フローズンアワード実施 FOODEX JAPAN2022

日本能率協会(JMA)ほか4団体は2022年3月8日から11日までの4日間、千葉・幕張メッセでアジア最大級の国際食品・飲料展「FOODEX JAPAN2022」を開催する。

第47回となる今回、41カ国・地域から1461社1787小間が出展(2月22日現在)。付加価値の広がりを見せる「フローズンフーズ」や、SDGsの観点からも注目されている「代替食品」、近年注目を集める「フードテック」など食のトレンドに焦点を当てる。

3ホールの日本食輸出展には高付加価値な日本産食材の輸出拡大に向け、常温で長期保存が可能なハラル対応の「本格生らーめん」やグルテンフリーの「野菜餃子」、西洋料理など和食以外のジャンルの料理にも日本の醤油が生かせる「透明醤油」のほか、海外のニーズを取り込んだ商品が多数出展。

4~5ホールのFOODEX TECH ~食の生産性向上・流通合理化展~では生産性向上に寄与するAIを活用した品質検出器や、脱プラやフードロス削減などSDGsの取り組みに寄与する環境にやさしく機能性のある紙製の食品容器、天然素材を使ったカトラリーやストローなどが登場。近年注目を集める「フードテック」に関連した商品開発を行う大学発ベンチャーの事例発表ブースも出展される。

6ホールの代替食品・新素材ゾーンには大豆原料を使用したプラントベースミートをはじめ、植物性チーズ代替品、アレルギーやグルテンを含まないオートミール粉などが出展。5~6ホールのフローズンフーズではミールキットやスイーツ、代替食材を使用した商品など、付加価値の広がりを見せるフローズンフーズの魅力を発信。

また、前回までの「美食女子アワード」がリニューアル。新たにFOODEXフローズンアワードとして、バイヤー100名が選んだ新たなる魅力・価値のあるフローズンフーズのグランプリを発表。表彰式を6ホールにて執り行う。

会期初日には幕張メッセ2階中央エントランスでコロナ禍以降初となるオープニングセレモニーも開催。3年ぶりのテープカットを行う。世界26カ国・地域の大使をはじめ関係官庁・団体が参加し、アフターコロナに向けた業界の再出発を宣言する。

今週の展示会スケジュール(3/7~3/13)

3/7~3/13 開催の展示会

▽千葉

3月8日(火)~11日(金)
幕張メッセ
FOODEX JAPAN 2022(国際食品・飲料展)
https://www.jma.or.jp/foodex/

▽東京

3月9日(水)~11日(金)
東京ビッグサイト
東京ケアウィーク
・CareTEX東京’22 [国際]介護用品展/介護施設産業展/介護施設ソリューション展
・第3回在宅医療総合展(HOME Care)
・第5回[次世代]介護テクノロジー展(Careテクノロジー)
・第5回超高齢社会のまちづくり展(CareCITY)
・第3回健康施術産業展東京(からだケアEXPO東京)
・第2回介護予防総合展(ヘルスケアJAPAN)
http://careweek.jp/

3月9日(水)~11日(金)
東京ビッグサイト
第19回国際オートアフターマーケット(IAAE)
https://www.iaae-jp.com/

3月9日(水)~12日(土)
東京ビッグサイト
2022国際ロボット展(iREX)
https://biz.nikkan.co.jp/eve/irex/

3月11日(金)~13日(日)
東京国際フォーラム
アートフェア東京2022(AFT)
https://artfairtokyo.com/

▽京都

3月9日(水)~10日(木)
みやこめっせ
第3回京都インターナショナル・ギフト・ショー2022
https://www.giftshow.co.jp/kigs/

▽大阪

3月8日(火)~10日(木)
インテックス大阪
関西 農業Week
・第5回関西6次産業化EXPO
・第5回関西農業資材EXPO
・第5回関西スマート農業EXPO
・第2回関西畜産資材EXPO
https://www.agriexpo-osaka.jp/ja-jp.html

3月8日(火)~10日(木)
ATCホール
DX -デジタルトランスフォーメーション- EXPO(大阪)
https://www.newnormal-expo.jp/

新しい生活様式 EXPO
https://www.newnormal-expo.jp/lifestyle

3月9日(水)~11日(金)
インテックス大阪
インターフェックスWeek
・第8回 インターフェックス 大阪 医薬品・化粧品 製造展
・第2回ファーマラボ EXPO [大阪]医薬品 研究・開発展
・第1回フードテック ジャパン [大阪]
・第8回再生医療EXPO[大阪]
https://www.interphex-osaka.jp/

▽沖縄

3月9日(水)~10日(木)
沖縄県市町村自治会館
第6回「農水産業支援技術展」沖縄
https://supportokinawa.com/

【レポート】東京ドーム過去最大のリニューアルで顔認証導入&完全キャッシュレス化

東京ドームは2022年3月1日、過去最大のリニューアルを終え、2日からのオープン戦に先駆け報道陣を対象に内覧会を実施した。

場内では完全キャッシュレス化と顔認証技術を本格導入。場内の全売店、客席販売、チケットカウンターなどで脱現金へのシフトを図る。接触機会を減らすことで感染対策を強化するほか、売店等での待ち時間が短縮も期待される。「DXサポートデスク」を設置し、初めてキャッシュレスを利用する人へのサポートも行う。顔認証ではパナソニックシステムソリューションズジャパンの技術を利用し、事前登録した顔画像により入場や決済ができる「facethru(フェイスルー)」を導入する。Suicaによる入場も可能。

 

グラウンドには単体面積として国内スタジアム最大規模のフルカラーLEDメインビジョン(横幅約125.6m、面積約1,050㎡)を設置。従来から約4.4倍に拡大し、画質面においてもメインビジョンとしては国内プロ野球場最高レベルとなり、高精細映像演出を実現する。送出制御システムにより音楽や照明と連動した演出表現、アニメーションなど特殊効果のほか、外野フェンス上部リボンビジョンや場内コンコースのデジタルサイネージと連携したコンテンツも可能。リボンビジョンの横幅は2面合計で約107m。

各入場ゲートから観客席までの動線にはジャイアンツの世界に没入できるデジタルサイネージを導入。場内コンコース等に約260台のデジタルサイネージを導入するほか、内野22ゲートと外野25ゲートのエントランスに大型LEDディスプレーが設置される。メインゲートである22ゲートでは大型LEDディスプレー3面(横6.5m×縦3mが1面と、横5m×縦3mが2面)に加え、16本の天井LEDディスプレーが設置。

観客席ではThe 3rd PLATINUM BOXとSKY TERRACEを新設。The 3rd PLATINUM BOXは白を基調としたL字ソファで、1階席3塁側スタンドに配置された4人席。テーブル、試合中継用モニター、スマホ充電電源も備え付けられている。黒を基調としたダイヤモンドボックスに引けを取らない存在として好対照に作られた。また、ダイヤモンドボックスも160席から290席に増設された。SKY TERRACEは2階席前方ブロックに位置するクッション性のある座面が付いたベンチソファタイプのグループ席となっている。

プレミアムラウンジは2008年の誕生以来、初の大幅リニューアルを実施。エントランス正面にインフォメーションカウンターや100インチの大型サイネージを配置したほか、利用客のみ利用可能な専用バーも新設。全28室のスイート俱楽部は「THE SUITE TOKYO(ザ スイート トウキョウ)」となり、よりハイエンドな観戦体験が可能となった。

そのほか場内外飲食店舗の一部リニューアルやグループシート3席種でのオードブルボックスの提供開始、スタッフユニフォームの刷新なども行った。

 

 

東京ゲームショウ2022、9月に幕張メッセでリアル復活へ

コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は日経BPと電通共催のもと、9月15日から18日までの4日間、千葉・幕張メッセで「東京ゲームショウ(TGS)2022」を開催すると発表した。オンライン開催とあわせたハイブリッド形式となる。

TGSは2020年に新型コロナウイルスの影響により、史上初の完全オンライン開催へと踏み切った。2021年はプレス・インフルエンサー向けに幕張メッセの一部を会場として使用したが、大部分のコンテンツはオンラインで展開された。今回は幕張メッセに一般来場者も入場可能となるため、3年ぶりのリアル復活と言える。

9月15日と16日をビジネスデイ、17日と18日を一般公開日とするが、16日は14時から一般来場者も入場できるようにする予定。会場は幕張メッセ1~8ホールと国際会議場を使用する。想定小間数は1500小間、想定来場者数は15万人。感染対策として会場内の人数をキャパの50%以下とし、1~3、4~6、7~8ホールごとに来場者を管理。センサーを導入し、制限を越えそうな場合は入場制限を実施する。また、若年層のワクチン接種状況が不透明であることから小学生以下の入場は不可とする。

ブース装飾および運営規定として、ブース内の基本原則は1人1㎡以上とする。例えばブースの面積が16㎡の場合、来場者・スタッフ合わせて16人までとなる。

展示ホールは一般、スマホゲーム、ビジネスソリューション、ゲームスクール、インディーゲーム、ニュースターズ、物販、VR/AR、eスポーツの8エリアで構成。イベントエリアの代わりに公式番組配信のためのスタジオも設置する。国際会議場はビジネスミーティングエリアとなる。

東京ゲームショウ事務局長の田辺太陽氏(日経BP)は過去2年間、SNS上でリアル開催を望む声が数多く寄せられた一方、オンラインの利便性が高く評価されたことから「今年も引き続きオンラインコンテンツを充実させていく」と発言。オンライン商談や公式出展者番組、STEAM特設会場などでオンライン開催を盛り上げる。

また、昨年好評だったVRワールドも継続。さらに新しいVRによるTGS体験を創出するため、「VR会場出展、協賛プラン」も設ける予定。なお、VR企画は電通東京ゲームショウ事務局が担当となる。

TGS2022のテーマは「ゲームは、絶対、とまらない。」となっており、2月28日より出展申込受付を開始。出展申込締切は5月27日。

【レポート】神奈川県内のユニークべニューを巡る

神奈川県は1月28日、県内のユニークベニューを巡る体験会「大山FAMツアー」をパシフィコ横浜による企画・運営のもと開催した。MICEのプレ・ポストツアー等で活用できる、県内コンテンツの広域連携を見据えて考案されたもので、今回は江戸時代以前からの名所でありながら、現在はテクニカルビジット先としても楽しめる“ユニークべニュー江戸”をテーマに3か所を訪問。その模様をレポートする。

鶴巻温泉 元湯 陣屋

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にも登場する武将・和田義盛公の陣地で、大正時代は三井財閥の接待施設として活用されていた「鶴巻温泉 元湯 陣屋」。18の部屋が約1万坪の広大な敷地に点在する。来年創業105年を迎え、これまで数々の将棋のタイトル戦が行われてきた老舗旅館でありながら、近年は到着した車のナンバープレートから、来客者を割り出して出迎えの準備を行ったり、宿泊した顧客一人一人の嗜好を記録し、次回のおもてなしに活用したりと、DXに積極的な経営姿勢が話題となっている。MICEでは地元有名企業の幹部会、役員会議などの開催実績を持つ。
今回は大宴会場「竹河の間」でおにぎり体験を実施。「海外の方がこの場限りでなく、帰ってからチャレンジできる和食体験を考えました」と宮崎知子代表取締役女将は話す。参加者は豊富に用意された具材から好みのおにぎりを作り、竹皮に包んで昼食用に持ち帰った。

竹河の間(129㎡)は会議等で活用できるスクリーン・プロジェクターが常設されている

大山阿夫利神社

現在もふもとに宿坊が残っている大山。ツアーでは解説を聞きながらケーブルカーの駅まで向かった

日本遺産に認定された“大山詣り”の舞台となる大山阿夫利神社は2200年以上の歴史を持つ。はじめに参加者は大山寺を参詣し、厄除け・開運の願いをかけて素焼きの器を目印の輪に投げ入れる「かわらけ投げ」を体験した。
大山阿夫利神社下社ではカフェ「茶寮石尊」を昼食会場として使用。茶寮石尊協力のもと特別メニューが提供され、参加者は陣屋で作ったおにぎりとともに水まんじゅうや大山名物のとうふを使った料理を堪能した。その後、大山阿夫利神社を参詣。大山には源頼朝が平家打倒のために太刀を奉納したことから、木刀を奉納する“納太刀”という風習がある。今回は伊勢原市観光協会が用意した木刀を奉納した。
大山寺、大山阿夫利神社下社まではケーブルカーが走っており、ケーブルカーは夜間限定で貸し切り運行することもできる。

大山阿夫利神社に展示されている巨大な納太刀

黄金井酒造

黄金井酒造

創業200余年の歴史を持つ酒蔵「黄金井酒造」では、はじめに黄金井陽介専務取締役が酒蔵に掲げられる杉玉について解説。その後参加者は蔵内を見学して「ワイングラスで美味しい日本酒アワード2021」で金賞を受賞した「清酒盛升」の製造工程を学べる映像を鑑賞した。黄金井酒造ではオリジナルラベルの作製ができる。今回のツアーオリジナルラベルも用意されており、特別に清酒の入った瓶にオリジナルラベルを貼る体験を実施。参加者は傾いたり、皺がよったりしないように慎重にラベルを貼り、記念品として清酒を持ち帰った。

大山名物のとうふを使った特別メニュー

ツアー企画を担当したパシフィコ横浜営業推進部の大村正英営業開発担当部長は「伊勢原市・厚木市・秦野市に接している大山を中心にツアーを展開することで、企画の目的であるMICE開催時の広域連携につなげたい」と話す。酒蔵訪問を例に挙げ、県内には歴史ある酒蔵が10か所以上残っていること、黄金井代表が神奈川県酒造組合の会長を務めていることから、大村氏は「今回の企画によって新たなつながりができた。今後、MICE開催時に訪問予定の酒蔵が見学できなくなった場合や大人数のため訪問先を分散させたい場合、別の酒蔵との協働体制がとれるようになる」と期待をのぞかせる。誘致推進課の関谷淳セールスディレクターも「行列ができるほど人気の茶寮石尊に対して『一部を貸切らせてほしい、おにぎりを持ち込む許可が欲しい、豆腐料理を出してほしい』という無理をお願いたが、交渉は我々だけではできなかったと思う。神奈川県や伊勢原市、伊勢原市観光協会の皆様との協力・連携することで茶寮石尊の理解を得ることができ、実現できた」と振り返った。
そのほか今回のツアーは渋滞の影響を受けやすいバス移動を想定したもの。そこで新たに開通した新東名高速道路(伊勢原大山IC)を活用したルートを選定するなど、会場の利用時間や食事の提供時間など、個人旅行と異なり、時間厳守で進行する必要があるMICEツアーを強く意識した工程が取られた。