JCMA、ポストコロナのMICE再起動に向け観光庁へ提言提出

(左)星野光明 観光庁国際観光部長と(右)武内紀子JCMA代表理事

MICE業界をリードする日本コンベンション協会(Japan Convention Management Association、以下JCMA)は、2023年1月26日、星野光明 観光庁国際観光部長へ「-ポストコロナに向けて― 一丸となって取り組むMICE再起動のための提言」を提出した。

JCMAでは日本がコロナ禍に突入した2020年3月に「新型コロナウイルス感染症により、MICE業界が受けている影響と、それに対する支援策の要望」を取りまとめ、観光庁および首相官邸へ提出し、その3か月後の6月には「新型コロナウイルス感染症禍後の『JAPAN MICE is BACK』のための施策」を
観光庁長官へ緊急提言した。

これに続けて、JCMAでは安全安心な運営手法を確立し、MICE 再開へつなげるために「新型コロナウイルス感染症禍におけるMICE 開催のためのガイドライン」を発行し現在に至るまで、第6版までの改訂を行った。

MICE業界に深刻な影響を及ぼしたコロナ感染症は、感染症法上の位置づけで「5類」に引き下げられる新たな局面を迎え、MICEを取り巻く状況はようやく復活の兆しをみせているものの、回復基調は緩やかであり、完全復活へ向けた道のりは半ば。このような状況のもと、JCMAは、MICE の本格的な再起動を目指し、MICEの効果的な活用による、日本としての戦略実現やそのための仕掛けを志向するものとして提言をしている。

提言の概要
1.社会や地域へのMICEの意義の発信のために
①現地開催効果の訴求
②観光との連携
③経済波及効果測定ツールの改訂
④業界横軸連携の推進
⑤サステナブルMICEの推進とソリューションの共同開発
⑥MICEを起点とした、シビックプライドの醸成とシティプロモーション

2.国を挙げたMICE推進
①関係府省によるMICE開催の促進
②MICE開催への環境整備
③大学・研究機関等アカデミアの開催意欲の喚起
④大阪・関西万博の活用
⑤国際観光旅客税の充当