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IT&CM Asiaレポート「MICEのアツさはバンコク共通!?」その5

10月4日から6日にタイで開催されたアジア最大級のMICE展示商談会のレポートの5回目です。GBTA、AACVB、カンボジア王国観光省、ベトナムMICEクラブのプレス・ブリーフィングのもようをお伝えします。
◆GBTA(Global Business Travel Association)
米国ヴァージニア州に本拠を置くビジネストラベルの国際団体。約5000社におよぶ会員企業のビジネス旅行の総額は3400億USドルにのぼるそうです。
協会ではGBTAアカデミーという企業旅行関係の教育プログラムのほか、各種統計と分析を行っています。会見では統計担当役員のジョー・ベイト氏が、ビジネストラベル市場の現状分析と今後の市場動向について統計データを交えて解説しました。
また、アジア太平洋地域のチャプターに加盟するコーポレート・トラベル・マネージャーに対して行なったアンケート結果を紹介。42%の回答者が1年前より市況が良くなっていると答え、44%が今後一年でさらに市場が拡大すると答えるなど、欧州の経済危機にもかかわらず、アジア太平洋地域へのビジネス旅行需要は堅調なようです。
注目の中国・インドのビジネストラベル市場は2015年に現在のほぼ倍に成長し、中国は米国と同じ水準に達するという見込みだそうです。

◆AACVB(Asian Association of Convention and Visitor Bureau)
1983年に香港、マレーシア、フィリピン、シンガポール、韓国とタイが集まり創立し、のちに中国とマカオも参加。日本は入ってないんですね。
AACVBはアジアMICEのクオリティの高さ・潜在力を世界に広く発信してその地位を高めるために、各国間の連携を強化、情報の共有化、開催実務能力向上に務めています。現在の議長国はタイなので、TCEB(タイ会議展示会事務局)のアカポル・ソラスチャート会長が登壇。(IT&CMAの会期中は大忙しでした)協会活動の活性化を目的とした、新たな会員制度や協会運営について解説。
正会員(既存会員は年会費5000USドルとし、常任理事になり委員会選挙の投票権などが与えられます。賛助会員は3000USドル、新たにDMCやPCOなど民間企業を対象とした企業会員(会費500USドル)を設けた。また役員会による運営から15人の委員で構成する実行委員会制にあらためるそうです。アカポル氏は「開かれたAACVBがアジア地域のMICE産業拡大を加速する存在になる」と意気込みを語っていました。

 

◆ベトナムMICEクラブ The Vietnam MICE Club

PATA(Pacific Asia Travel Association)の元会長ギルバート・ウエラン氏が設立した民間企業で、ベトナムMICE企業のプロモーションを支援。現在12社が加盟しており、今年末には30社の参加が見込まれています。
プロモーション活動のなかで海外のMICE展示会への出展を重視しており、IT&CMAの出展も会員であるインセンティブツアー&イベントセンター、レックスホテルサイゴン、ラマリゾートをともなったPR活動の一環とのこと。今後IMEX や AIME、 EIBTMなど欧州・豪州の展示会にもパビリオン出展を予定しています。ウェラン氏は「ベトナムのインセンティブ・トラベルとミーティングの潜在力はとても大きいが、それを活かすには積極的なプロモーション活動が欠かせない。各社・団体のマーケティングを担当しベトナムをMICE大国にすることが当社の存在意義である」と自信をのぞかせていました。
◆カンボジア王国観光省 Ministry of Tourism[:comma:] Cambodia

マーケティング担当副部長のハル・セイラ氏がカンボジアMICEの魅力を紹介。アンコールワットをはじめとする遺跡だけでなく、プノンペンの美しい街並みや、美しい湾岸部のリゾート開発など観光資源の充実を訴えていました。またピースビルディング、ダイヤモンド島コンベンション・エグジビションセンターなどMICE施設も充実。宿泊施設はカンボジア全体でホテル462件、2万9[:comma:]483室、ゲストハウスが1014件、1万4[:comma:]186室となっておりMICE受け入れ体制は整っているようです。
カンボジアMICE・観光産業の主要国は1位ベトナム、2位韓国、3位中国、4位日本、5位米国となっているそうです。陸路での入国も多く、ベトナムは8か所、タイ6か所、ラオス1か所の国境検問所がありますので、徒歩での国境越えも体験できるかもしれませんね。
さて、ながながとおおくりしましたIT&CMAレポートも今回で最終回です。お付き合いありがとうございました。といいつつ、東南アジア最大級の展示会場「インパクト」で収録したインタビューを近日中に掲載しようと企んでいます。(1回の出張でどれだけ引っ張るのでしょうか)(11/29)

日本からはグランドプリンスホテル高輪さんとビュンビュンツアーズさんが出展していました。

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東京・横浜・湘南のミシュランガイド発売(11/28)

>日本ミシュランタイヤ(株)は、厳選したレストランとホテルを紹介する「ミシュランガイド東京・横浜・湘南2012」のセレクションを発表した。今回、掲載される施設は356軒で、このうちレストランが292軒、ホテルが54軒、旅館が10軒となっている。同書は日本語版と英語版が12月2に発売される。価格は2520円。
2012年度版では、湘南エリアまで調査を拡大し、2011年度版から掲載している鎌倉エリアに加え、新たに横須賀市、葉山町、逗子市、藤沢市、茅ヶ崎市、平塚市、大磯町、小田原市、湯河原町がセレクションに加わった。
今回のセレクションでは、17軒のレストラン(東京16軒、湘南1軒)が三つ星、56軒レストラン(東京52軒、横浜3軒、湘南1軒)と1軒の旅館が二つ星、219軒のレストラン(東京179軒、横浜14軒、湘南26軒)が一つ星となった。
また、「ミシュランガイド京都・大阪・神戸・奈良2012」から新しく掲載されたカテゴリーである韓国料理が、「ミシュランガイド東京・横浜・湘南2012」では3軒掲載され、うち1軒は2つ星を獲得している。掲載店の約3割は日本料理で、それに居酒屋、うなぎ、おでん、牛肉料理、串揚げ、精進料理、新日本料理、すきやき、寿司、そば、鉄板焼き、天ぷら、とんかつ、ふぐ、焼き鳥などを含めると7割近くになる。このほかに、イタリア料理、現代風イタリア料理、韓国料理、現代風スペイン料理、ステーキハウス、中華料理、フュージョン、フランス料理、現代風フランス料理、ヨーロピアンが選ばれている。
なお、星の数は、「皿の上のもの」であり、純粋な料理の評価。一つ星は「そのカテゴリーで特においしい料理」、二つ星は「遠回りしてでも訪れる価値がある素晴らしい料理」、三つ星は「そのために旅行する価値がある卓越した料理」、を表している。
ちなみにミシュランは毎年、全世界の90か国を超える国々で、約1000万部の地図、旅行ガイド、レストラン・ホテルガイドを発行している。ミシュランガイドは昨年、世界で100万部以上販売された。

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仙台観光コンベンション協会「学生サポーター研修会」開く(11/28)

(財)仙台観光コンベンション協会は、仙台で開催される国際会議・大会で、国内外からのコンベンション参加者をおもてなしする学生サポーターを募集。12月7日に仙台市錦町庁舎会議室で「英語で仙台をPRしてみよう!」と題した研修会を開催する。
サポーターは、国際会議会場内のインフォメーションデスクでの案内活動や、通訳、受付、会場案内、観光案内、エクスカーションの案内など事務局補助業務を行なう。応募資格は、積極的にコンベンション支援活動への参加を希望する学都仙台コンソーシアム加盟大学などの学生で、実用英語技能検定2級またはTOEIC600点程度以上の英語力があることなど。
詳細については仙台観光コンベンション協会(Tel:022-268-9568 )まで問い合わせること。(11/28)

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新潟県MICE研究協議会、大手企業の支店長との意見交換会を実施(11/25)

11月15日、新潟市の万代シルバーホテルで、新潟県内の企業や団体により今春結成された新潟MICE研究協議会が、初の取組みとして大手企業の新潟支店長との意見交換会を実施した。共催は新潟商工会議所。
新潟MICE研究協議会(事務局=新潟県観光局交流企画課)は、学会・大会などのコンベンションや企業が行なう会議、また優秀者表彰などの新潟開催促進を目的に、コンベンション関連企業、コンベンション協会、コンベンション施設など27の団体・企業で組織(代表=(株)第一印刷所常務取締役・阿部正喜氏)される。新潟県のさらなる交流人口の拡大と産業の活性化を図るため、これまでの学会・会議などに加えて、企業が行なう会議などの開催に向けて、提案力や受入体制の強化などに共同で取り組む。具体的活動内容は、新潟の魅力・資源を活かしたMICEモデルの検討、メンバーによる共同誘致活動、MICE先進地の視察・研究、MICE推進に関するセミナーや講演会の開催、県内MICE関連事業者のデータベース化、国内他地域との情報交換・連携、を掲げている。
今回は新潟商工会議所の賛同を得て、新潟の魅力や新潟での会議開催の可能性などについて助言してもらい、支援を得るために、意見交換の機会を設けたもの。参加人数は支店長(代理含む)約25人。
議題は、(1)「なぜMICEを推進するのか」「新潟でのMICE開催の特徴」「研究協議会の活動主旨の説明」、(2)「新潟・長岡・上越のコンベンション協会による、各地域でのMICE開催のご提案」、その後、質疑応答の時間が設けられた。

問合せは、事務局(TEL:025-280-5125)まで。(11/25)

 

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PIショー春2012の開催概要を発表(11/22)

(株)ビジネスガイド社(芳賀信享社長)は、このほど、「第45回インターナショナルプレミアム・インセンティブショー春2012(PIショー)」の開催概要を発表し、出展者の募集を開始した。会期は2012年4月18日から20日までの3日間、東京ビッグサイトで開催する。

PIショーは、SP(セールスプロモーション)をコンセプトとした専門見本市。専門性を高めるため、20年前に東京インターナショナル・ギフト・ショーから独立したもの。企業・団体の販促関連部門・広報部門、マーケティング部門、SPに携わる大手・中堅広告代理店、エージェンシー、インセンティブハウス、各種イベントの主催・発注元企業、イベント会社、イベントプロデュース企業、百貨店・量販店の法人外商、ギフト直販業者などを来場対象とし、販促市場の具体的な商談・受注の場となっている。

45回目を迎える今回は、“日本経済をさらに良くする販促戦略とは”をテーマに掲げ、ノベルティグッズやPOPといったモノだけでなく、販促ノウハウ・マーケティング手法なども出展対象にしており、新出展ジャンルとして「別注・名入れ・カスタマイズ文具」を展開する。また、特別企画に「SPAD」を設置し広告関連商材を募集するほか、販促ツールとして需要が拡大している「防災・省エネ・節電グッズコーナー」も2011年秋ショー以上の規模での集中展示を予定している。

同時開催には、集客イベント用商材・サービスの展示会「Event Promotion Expo(第4回国際イベント総合展)」も行なう。

出展料金は、1小間(3m×3m×2.7m)34万6500円。申込締切は、2012年2月22日まで。

その他、詳細については事務局(TEL03-3847-9155)まで問い合わせること。(11/22)

PIショーや展示会に関する情報は「Web版展示会とMICE」でチェック!

IT&CM Asiaレポート「MICEのアツさはバンコク共通!?」その4

10月4日から6日にタイで開催されたアジア最大級のMICE展示商談会のレポートの4回目です。今回は、台湾交通部観光局、タイ会議展示会事務局、インターコンチネンタル・ホテルス&リゾーツのプレス・ブリーフィングのもようをお伝えします。

◆台湾交通部観光局(Taiwan Tourism Bureau)

4時間以内でアジアの主要国からアプローチできることや、世界37か国からVISAなしで90日間滞在可能なことなどアクセスの良さを強調。景観のよい山岳地帯、温泉、美しい海岸線などさまざまな観光資源が首都台北に隣接し、短期間の滞在でさまざまな体験ができることもMICE目的地に適した特長といえます。また、台北市は2008年に開業した台湾世界貿易センター南港展覧館などを3つの大規模コンベンションセンターを有し、都市別国際会議開催件数でシンガポールに次ぐアジア2位であることや、毎年100件以上の大規模イベントを開催するなど豊富な実績があります。
今年2月から展開している“Taiwan-The Heart of Asia”ブランドについてLawrence Wu氏は、「Heartというのはアジアの中心地という意味だけでなく、心のつながりを大切にという思いも込められています」と説明していました。昨年は経済危機の影響で欧州からのMICE案件は10%ほど減少しましたが、政府の潤沢な予算を背景に積極的なプロモーションを行ない早期の回復を図る方針だそうです。

 

◆タイ会議展示会事務局(TCEB)
BITECやIMPACTなどの大型展示会場を有するバンコク周辺地域に加え、2016年までにプーケットやチェンマイなど大小12か所のコンベンションセンターが建設中もしくは計画されていいます。どれだけ増やそうっていうんでしょうか。
F1グランプリや、2020年万博など大小さまざまなイベントの開催・誘致を政府と民間が協力して推進しています。なかでもMICEは重要課題となっていて、昨年のMICE開催件数は約20%も伸びているそうです。2010年はタイ国のGDPの6・03%が観光産業、そのうち9.13%がMICEを占めているが、5か年推進計画のもと、2016年にはMICEの比率を18.35%、訪客数145万人、MICEの売上43.5億USドル、GDP比1.1%と目標を掲げています。

 

 

 

◆インターコンチネンタル・ホテルス&リゾーツ
MICEの中でも企業ミーティングに注力した “インターコンチネンタルミーティング”とプログラムと、その主要な要素である“Insider Collection”を中心にプロモーション。その土地独有の魅力あふれた印象深いミーティングを演出する“Insider”とは下記の5つです。
1. Insider Location=ホテル内や周辺施設を活用し、会議以外のアクティビティ
2. Insider Speakers=伝統芸能など各分野の専門家の講演など
3. Insider Community=社会活動や地元の人々との交流
4. Insider Interaction=文化体験プログラム
5. Insider Break=会議の休憩時間などにもその土地の文化を体験

ベトナムMICEクラブ、AACVB、カンボジア、GBTAについては来週になります。(まだ続きます)

IT&CMAやタイのMICEに関する取組みは「Web版展示会とMICE」でチェック!

観光庁が外客誘致緊急対策事業の募集開始(11/16)

観光庁は東日本大震災および原発事故の影響による国際会議などのキャンセルや参加者減少を防止することを目的に、第3次補正予算で外客誘致緊急対策事業を行なう。
国際会議などのキーパーソンを招請し、適切な情報提供や開催地の安全性を実地で確認することで、国際会議のキャンセル防止と訪日外客の早期の本格的回復を支援し、被災地などの復興の加速化を図るもの。
応募対象は、国内開催が決定している国際会議などで、震災または風評被害を理由に開催キャンセルや開催国変更を検討しているという打診を受けているもの。また、外国人参加者の大幅な減少が懸念されるもの。
当件についての詳細は観光庁MICE推進担当参事官室(TEL:03-5253-8938)まで問い合わせること。
外客誘致緊急対策事業について(観光庁HPより)
http://www.mlit.go.jp/common/000170323.pdf

募集要項
/user_file/poppop-sh/newspdf/stopcancel.pdf

 

 

MICEに関する観光庁の施策は「Web版展示会とMICE」でチェック!

「JAPAN DIY HOMECENTER SHOW2012」出展者募集を開始(11/17)

(社)日本ドゥ・イット・ユアセルフ協会(日本DIY協会)は、11月17日、「JAPAN DIY HOMECENTER SHOW 2012」の開催概要を発表し、出展者募集を開始した。
会期は2012年8月23日から25日の3日間(一般公開は24・25日)、幕張メッセで開催される。

今回は「“Powered by DREAM Challenge to Creat!”~夢を力に!想像と変革への挑戦!~」を一つのコンセプトとして打ち出し、引き続き「衣・食・住・遊」すべての分野の商品・サービスを取り扱い、住生活関連の総合展示会としてさらなるパワーアップを目指す。

出展規模は900小間を想定し、来場者は10万人を予定している。ちなみに、2011年は364社・848小間が出展。7万8[:comma:]064人が来場した。

出展料金は、1~3小間を対象としたパッケージブースが1小間(2.97mm×2.97mm×2.7mm)30万300円(会員)・36万3300円(非会員)のほか、新規出展者に限定したミニ小間(1.98mm×1.98mm×2.7mm)10万5000円がある。出展申込締切は、2012年5月11日まで。

その他、詳細については出展促進事務局(TEL03-3263-6596)まで問い合わせること。(11/17)

※DIY(Do It Yourself)という言葉は、第2次世界大戦後のロンドンで廃墟と化した街や家を自分たちの手で復興しようという市民運動のなかから自然発生的に生ま れ、その後、各国に伝わり普及したもの。日本では、ホームセンターなどのDIY専門店の出店がはじまった1970年代前半から急速に発展し、現在では4兆 円産業と言われている。

 

JAPAN DIY HOMECENTER SHOWや展示会の情報は「Web版展示会とMICE」でチェック!

スターウッド、直取引で日本でのMICEビジネス強化(11/15)

世界最大のホテルチェーン、スターウッドホテル&リゾート ワールドワイドがMICEビジネス強化策を打ち出した。

これまでスターウッドは、旅行会社を通じて営業活動を行なってきたが、専用の予約サイトを立ち上げ、旅行会社を通さない直接取引での受注拡大を図る。

スターウッドはシェラトンなど全9ブランドで世界100か国に1000を超えるグループホテルをもつ。こうした海外のホテルに端末を置き、専門サイトからウェスティンホテル東京など日本のグループホテルの宴会場の空き状況や見積もりを閲覧したり、予約もできるようにするという。

海外の法人顧客にとっては、ワンストップで日本国内でのMICE関連の予約ができることになる。スターウッドは日本国内の15ホテルに、問い合わせや予約などをフォローする専門のMICEスタッフを置く方針を明らかにしている。すでにシェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルでは日本国内の企業(外資系を含む)の説明会を行なったり、中国や東南アジア企業のMICE担当者を日本に招待するなどして、MICE需要獲得に積極的な展開を図っている。

さらに、国内9ホテルでは、MICE特別プランを販売、2012年2月末までにMICEを実施する企業・団体向けに最大3割引にするなどの対応策も講じ、10月末時点で、合計500泊の予約を確定させるなど効果もみせているという。

こうした強化策は、特に震災後に需要が激減した海外からのMICEのインバウンド策としての効果を期待してのもの、と説明している。震災ではスターウッドグループの国内ホテルにも大きな影響が及んだ。MICE関連で11万7000泊がキャンセルとなっており、売上げの2割をMICEで稼ぐ同グループにとって大打撃となった。さらには、原発問題の長期化と円高、世界的景気の低迷が追い打ちをかけ、7月、8月から回復が見えてきたものの、本格回復にはいたっていない、とミゲル・コウ・アジア太平洋地区会長兼社長は現状を話した。

スターウッドグループでは総力をあげ、世界で「日本の安全性」をアピールし、MICE獲得につなげるとしている。(11/15)

外資系ホテルのMICEに関する取り組みは「Web版展示会とMICE」でチェック!

IT&CM Asiaレポート「MICEのアツさはバンコク共通!?」その3

先週はお休みしましたが、まだまだIT&CMAのレポートをつづけます。
IT&CMAは、10月4日から6日にタイで開催されたアジア最大級のMICE展示商談会。事前アポイントシステムを採用し、20分単位で商談スケジュールが組まれており、商談終了の時間になると会場内にアナウンスが流れて次の商談に移るという方式でした。
==タイ・パビリオン==
ホスト国ということもあり60社以上の商談席がズラリと並んだ最大規模で出展。もっとも効果的なブース演出で参加者優れた出展者に送られるスティッキー・アワードの国別部門金賞を受賞していました。
多数の出展者のなかから、展示会業界注目のインパクト展示会場に取材しました。出展担当のプナパさんは「IT&CMAは世界中のバイヤーに一度に会える貴重な機会。当社は展示会場という印象が強いのですが、すべてのMICEに対応する施設、IT&CMAで展示会以外のバイヤーと商談できるのはとても大きなメリットです」と出展のメリットを語った。展示会場だけでなくアリーナや会議場・ホテルなどが同じ敷地内にあります。洪水後の11月8日にはX-Japanのコンサートも行なわれました。
将来的にはIR(総合リゾート)として拡張工事を予定しています。近くの湖にアミューズメントパークとかもつくるそうです。なんとなくシンガポールのマリーナベイサンズを意識しているような気もします。
==ナーガ ワールド ホテル&エンターテインメント コンプレックス==
カンボジア、プノンペンのリゾート複合施設で、客室525部屋をもつ五つ星ホテルや会議場、宴会場、カジノなどがあります。今年開催された香港の旅行展示会ITEで国際部門賞を受賞するなどMICEのインセンティブの世界ではちょっと有名なホテルみたいです。
注目度もさりながら、美人揃いのアテンダントさんに手招きされて、アポなし取材をしたのですが。
出展担当のチェップ・リーさんは「カンボジアでは誰もが知っている当ホテルですが、アジアや欧州での知名度は向上を目指して出展しました。わたしたちにとって日本は主要なマーケットの一つ。今年は200人のインセンティブ・グループをお迎えしました。さらに多くのみなさまのお越しをお待ちしています」と語っていました。なかなか個人旅行ではいかないカンボジアでMICEというのもいいかもしれませんねえ。
展示会だけでなくMICE人材を育成する多数のセミナーも組まれていました。
==ICCA ワークショップ==
これまでインセンティブ色が強かったIT&CMAですが、今年から国際会議の運営者をターゲットにICCAとの提携を強化。(主催のTTGアジアメディア社のダレン・ウンさんに単独インタビューをしたときにこの点を何度も強調していました)
データベースワークショップでは、ICCA会員向けに提供している国際会議データベースの活用方法を、アジア太平洋地区マネージャのノア・ハミッドさんがレクチャーしました。タイだけでなく、東南アジア各国の(日本の方はいませんでしたが)PCOやホテルの実務者が集まり熱心に講義を受けていました。セミナーのなかでも実践的な内容でしたので、参加者の熱意が伝わってきました。
==IT&CMAセミナー==
カナダ協会理事協会(CSAE)のマイケル・アンダーソンさんと豪州協会理事協会のサイモン・プライアーさんが「国際会議誘致で勝ち続けるには」と題して講演。国際会議の市場規模、各国での国際会議ビジネスの位置づけ、アソシエーションマネージャーの視点からPCOやDMCに求められるものを解説しました。
それにしても協会理事協会って変な訳ですが、どうにかならないでしょうか。

次回IT&CMAレポートはプレス・ブリーフィングのもようをお伝えします。
前回予告しましたIMEX AMERICAのもようは見本市展示会通信11月15日号に、JNTOコンベンション誘致部部長の蜷川さんのレポートを掲載しています。
ぜひご覧ください(11/15)

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